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『「一歩」の価値をどう評価するかで、その人間の人生は決まる。』

第36の黄金律

『「一歩」の価値をどう評価するかで、その人間の人生は決まる。』

 

『コツコツ』という言葉が嫌いなら使う必要はない。『確かな一歩』を踏み続けろ。それは確かにたかだか一歩だ。だが、『確か』な一歩だ。

 

 

同じ的を射た偉人(63人)

革命家  
政治家・リーダー 3
発明家・ビジネスパーソン 17
哲学者・思想家 9
作家・小説家・詩人 15
クリエーター・アーティスト 4
支配者・将軍・軍師・棋士 1
アスリート・剣豪 6
科学者・学者 5
登山家・冒険家  
身元不明  
四聖 3

 

同じ的を射た書物

19冊

  1. 『バフェットの教訓』
  2. 『生き方』
  3. 『リーダーシップ・チャレンジ』
  4. 『ジェフリー・ムーアの『キャズム理論』がわかる本』
  5. 『遠回りがいちばん遠くまで行ける』
  6. 『心配事の9割は起こらない』
  7. 『論語の教え』
  8. 『聖書88の言葉』
  9. 『GRIT やり抜く力』
  10. 『中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚』
  11. 『エマソン 運命を味方にする人生論』
  12. 『言志四録』
  13. 『イノベーターの条件』
  14. 『非才』
  15. 『1分間顧客サービス』
  16. 『論語と算盤』
  17. 『決断力』
  18. 『人生を変える80対20の法則』
  19. 『ソクラテス・イエス・ブッダ 三賢人の言葉、そして生涯』

 

この黄金律の詳細

一歩なんて、大したことない。パッと踏み出して、それで終わりだ。それが一歩だ。だが、その『大したことない』ことをひた続けるとどうなる。逆に、『大したことない』なら、なぜその一歩を続けてこなかったのだろうか。

 

人間は、一歩で1kmの距離を移動することはできない。その距離を徒歩で移動する為には、実にたくさんの一歩を踏み続けなければならない。だが、『踏み続ければ移動できる』のだ。この考え方が出来るかどうかが、人間の運命を大きく変える。

 

わかりやすいイメージ・ヒント

ヒント1

1歩じゃ足りない。もっと大きく前進したい。例えば『100歩』だ。だが、その100歩目を踏み出す為には、99歩、歩くことが必要だ。

ヒント2

一歩一歩は確かに同じ行動だ。何しろ、足はこれだけであり、途中で足が進化して違う歩幅になるわけではない。だが、確かに一歩は同じ行動でも、確かな一歩を歩いている人は、同じ場所を歩かない。

 

早く子供がほしいからといって9人の女性を妊娠させても、1か月で赤ん坊はうまれてこない

世界で最も成功した投資家、ウォーレン・バフェットの著書、『バフェットの教訓』にはこうある。

どれだけ才能があろうと、どれだけ努力をしようと、成就までに一定の時間を必要とする事柄が存在する。早く子供がほしいからといって9人の女性を妊娠させても、1か月で赤ん坊はうまれてこないのだ

 

ビジネスの価値とは、一晩で生まれるものではなく、構築には一定の時間がかかる。子供が時間をかけて大人になっていくのと同じで、ビジネスの価値が育つのにも時間は必要なのだ。

 

子供

 

焦ってはならない。焦りさえしなければ、問題の解決は意外と簡単である。

 

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努力を積み重ねれば平凡は非凡に変わる

松下幸之助から『経営の神』の異名を受け付いだ現代の経営の神、稲盛和夫の著書、『生き方』にはこうある。

努力を積み重ねれば平凡は非凡に変わる

 

(省略)ただし、志を高くもつことは大事ですが、それを実現させるには、やはり目標に向かって一歩一歩積み重ねる地道な努力を欠かすことはできません。(中略)夢と現実の大きな落差に打ちのめされることもしばしばありました。けれども、結局のところ、人生とはその『今日一日』の積み重ね、『いま』の連続にほかなりません。いまこの一秒の集積が一日となり、その一日の積み重ねが一週間、一か月、一年となって、気が付いたら、あれほど高く、手の届かないように見えた山頂に立っていた、というのが私たちの人生のありようなのです。

 

一歩は、確かにたかが一歩だ。だが、されど一歩だ。

 

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小さな勝利を重ねる

ウォール・ストリート・ジャーナルから『米国最高のエグゼクティブ教育専門家12人』に選ばれたジェームズ・M・クーゼスの著書、『リーダーシップ・チャレンジ』にはこうある。

小さな勝利を重ねる

 

プロジェクトが始まったときは誰もが無理だと思っていました。これでは成功は望めません。なるべく早い段階で、目標は達成できるとメンバーに納得してもらう必要がありました。

 

そこで私はプロジェクトをいくつかの工程に分け、工程ごとにマイルストーン(達成目標)を定めました。少しずつ進んでいけば、どんなに厳しい状況でも必ず成果をあげられるとメンバーに理解してもらうためです。予想通り、マイルストーンを達成していくうちにメンバーは自信を持つようになりました。マイルストーンを『プロジェクトを成功させるためのステップ』と位置づけ、ひとつ達成するたびにその利益をはっきりと示したことで、メンバーのやる気も、改革の気運も高まったんです。(中略)大きな問題に取り組むためには、小さな勝利を積み重ね、一歩ずつ進むほかない。

 

『一歩』の価値をどう評価するかで、人間の運命は決まる。

 

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ボーリングピン戦略の実践

アメリカのマーケティング・コンサルタントであるジェフリー・ムーアの『キャズム』を説明する本、『ジェフリー・ムーアの『キャズム理論』がわかる本』にはこうある。

ボーリングピン戦略の実践

 

ムーアが提唱するボーリングピン戦略とは、その名の通り、ボーリングをたとえにした市場開拓戦略です。1番ピンを倒したら、その勢いを利用して2番ピン、3番ピンを倒します。

 

最初に攻略したニッチ市場は、ボーリングにたとえると、レーン上にある1番ピンに他なりません。これを倒したら、さらに2番ピン、3番ピンを次々と倒すことを目指すべきです。すなわち、あるニッチ市場を開拓出来たら、続いて類似するニッチ市場、またはホールプロダクトをそのまま活用できる異なる種類のニッチ市場を攻略せよ、ということです。そして、攻略の手を広げていきます。

 

 

この意味が分かるだろうか。もしわかるなら、『AKB』というキーワードとそれを絡めて考えた時、大きな衝撃を受けるかもしれない。私がこの本に出会ったとき、AKBは隆盛を極めていたわけだが、『AKB ボーリングピン戦略』と検索しても、たったの一つもピンポイントの記事は出てこなかった。

 

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挑戦し続けている人が、いちばん遠くまで行ける

実に50の職業経験と、世界40か国の旅を経験した有川真由美の著書、『遠回りがいちばん遠くまで行ける』にはこうある。

世の中のペースには、つかず離れず生きてみる

 

(省略)『続けられる』という人は、どこかマイペースな人であろうと思うのです。まわりのペースに表面的に合わせるふりをしつつも、自分の目的を見失わない。場合によっては、ペースダウンしたり、休んだり、環境を変えたりしながら、『私、やりますから、よろしく』と、へこたれずに土俵に上がろうとする…。

 

そんなマイペースな人たちが、もっとも自分の願いを叶えていくのでしょう。世の中の勝負から解放されて、自分のペースで、自分の道を歩くとき、本当の意味で、人生の勝負に真っ向から挑んでいるのかもしれません。どんなことであれ、土俵に上がり続けているうちに、『気が付けば、こんなところまで来ていた』という場所に到達しているはずです。挑戦し続けている人が、いちばん遠くまで行けるのです。

 

まずは一歩だけ、いや半歩だけ

またこうもある。

簡単なことからやってみる。できることからやってみる。

 

(省略)夢や目標を叶えていく人と、そうでない人のちがいは、能力云々ではなく、『行動を起こしているかどうか』ではないでしょうか。『そうなりたい』と思っていても、行動を起こす人は案外、少ない。ほとんどの人は『私もそう思っていたんだけど…』と言っているだけだったり、先延ばしにしているうちに人生が終わってしまうのです。どんな夢であっても、一足飛びに叶うということはありません。前に進むのに必要なのは、大きな勇気ではなく、ちいさな行動。まずは、一歩だけ、いえ半歩だけでも進んでみる。そこから自然に道は開けるのです。

 

残っていくのは続けてきた人たち

またこうもある。

前に進むことは、一日一日を大切にすること

 

(省略)第一線で長期にわたって活躍している人は、『あの人は優れた能力があるから』『恵まれているから』と言われますが、もともと特別な能力があり、恵まれている人はいません。スタート時点は、みんなそれほど変わらなかったはずです。残っていくのは、自分なりの『これだけは』という習慣をコツコツ続けてきた人たち。スポーツ選手でも、基礎練習や道具の手入れをしっかりやっていたり、リーダーでも、現場に行くのを欠かさなかったり、いちばん基本的な、だれでもできることを続ける人たちが、最後は大きな力を見せてくれるのです。

 

一歩の重みは、思っている以上に重い。

 

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その『習慣』によって、『才能』を超える

2006年に『ニューズウィーク』誌日本版にて『世界が尊敬する日本人100人』に選出された、曹洞宗徳雄山建功寺住職、増野俊明の著書、『心配事の9割は起こらない』にはこうある。

コツコツ続ける

 

自分の出来る努力をコツコツ続ける習慣を身につける。その『習慣』によって、『才能』を超えることもできる。私はそう思っています。禅の修行の本質も『繰り返し続ける』ことにあります。『制中』と呼ばれる修業期間のあいだ、修行僧は来る日も来る日も、厳しい修行に身を置きます。続けること100日間。毎日、同じことをしているうちに、座禅も、読経も、お勤めも…修行生活のすべてが習慣となり、身についていく。

 

『体が覚えてしまう』といったらわかりやすいかもしれません。いくら経典を理解する『能力』にすぐれていても、そうした『努力』を怠っていたら、修行にはならない、悟りを求めていく道を歩くことにはならないのです。もう、10年以上も米メジャーリーグで活躍し、メジャーリーグ史に残る記録も打ち立てている、あの天才プレイヤー・イチロー選手の言葉に、こんなものがあります。

『努力せずに、なにかできるようになる人のことを『天才』というのなら、ぼくはそうじゃない。努力した結果、なにかができるようになる人のことを『天才』といのなら、ぼくはそうだと思う。人がぼくのことを、努力もせずに打てるのだと思うなら、それは間違いです。』

 

イチロー

 

(中略)禅にもこんな話があります。中国唐代に活躍した香厳智閑(きょうげんちかん)禅師にまつわるエピソードです。出家する前から聡明とうたわれ、博識を得ていた香厳禅師でしたが、師から与えられた公案(問答)の答えが見つからず、深く悩みます。

 

悩み抜いた香厳禅師は、いつまでも知識にとらわれている自分に気づき、そんな自分に失望して、書物をすべて焼き捨ててしまうのです。その後、禅師は昔から慕っていた、六祖慧能(えのう)の直弟子で100歳まで生きた南陽慧忠(なんようえちゅう)禅師の墓がある地に移り、墓守をして過ごします。

 

することといったら、毎日変わらない墓の掃除です。しかし、そんなある日、掃き掃除をしているとき、手にしていた箒が瓦のかけらを掃き飛ばし、それが竹に当たって音を立てます。その音を聞いて、香厳禅師は悟りの境地に達するのです。このエピソードがもとになって生まれた禅語が『香厳撃竹(きょうげんげきちく)』。コツコツとたゆまず同じことをやり続ける、努力を続けることの大切さを教えています。

 

確かな一歩の積み重ねだ。『同じ毎日の繰り返し』ではないのだ。

 

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わずかずつの積み重ねなしに大業は成就できない

慶応義塾大学を卒業し、慶應義塾高校で教職に就き、同校生徒のアンケートで最も人気のある授業をする先生として親しまれた佐久協の著書、『論語の教え』にはこうある。

何事をなすにせよ、すぐに怠けたり、飽きて投げ出したりしてはいけないよ。

 

子路が政治のありようを訪ねた際の孔子の返答であるが、政治ばかりでなく、あらゆる物事に適用できる教えでもある。世にあって何事かをなそうと思うなら、人に率先して行動し、ともに行動する者をねぎらい、怠けたり、ちょっとやって効果が上がらないとすぐに投げ出したりしてはいけないという意味だ。『継続は力なり』というが、何事によらず日々の目に見えないわずかずつの積み重ねなしに大業は成就できない。

 

ところが、わたしたちは一日一日目に見えた進歩がないと、つい怠けたり諦めたりしがちである。それというのも、物事は右肩上がりの直線や曲線を描いて進展すると思い込んでいるからだ。(中略)今日投げ出すのは、明日一段上がれるのをみすみす投げ出しているのかもしれないのだ。

 

 

孔子が歩んだ一つの道

また、本にはこうもある。

身近なことからコツコツと学び、その積み重ねによって仕事や人生の奥義をみきわめよう。

 

孔子は謙遜ではなく、『自分は天才的な人間ではない』、『独創的な思想家でもない』ことを強調している。では、どうして孔子は当代の大学者として名を知られ、3000人と称せられる弟子を教育するようになれたのだろうか?そうした疑問に対して孔子は、自分は『下学して上達する』方法をとったからだと解説しているのだ。

 

わたしたちは、子供の頃には花形スポーツ選手になってみようとか、ノーベル賞をとってみようと夢見ることができるが、長ずるに従い、花形スポーツ選手になれるのは特殊な身体能力の持ち主だけ、ノーベル賞は一部の天才の専有物だと決めつけて諦めてしまう。しかし孔子はそうした諦めを諫めているのだ。孔子は、

『わたしは物知りでもないし、記憶力がよいわけでもない。だからこの一つの道をコツコツと歩み、どうにか人に教えられる立場に立てたのだよ』

 

と述べているのだ。

 

どんな聖人君子だろうが関係ない。確かな一歩の積み重ねでしか、遠くへは行けない。

 

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小さなことに忠実だった召使

早稲田大学商学部を卒業後、様々な経歴を経て、クリスチャン女性の国際的なグループ『Aglow International(アグロー・インターナショナル)』に所属する中村芳子の著書、『聖書88の言葉』にはこうある。

でっかいことをやりたかったら、まず小さいことをひとつ、ひとつ

 

豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎という名前で足軽だったころ、織田信長のぞうりの番をした。信長がぞうりを履くと妙に暖かい。『この不精者め、わしのぞうりを尻にしていたな』と怒ると、『いいや、懐に入れて暖めておりました』という逸話である。とるに足らない仕事を忠実にこなし、しかも頭を使うことで『こいつは他のやつとは違う』と思わせている。計算ずくだっただろう。

 

聖書に、金持ちの主人が家を長く留守にして、三人の召使に金を預ける話がある。金額はそれぞれ違う。二人は商売をしてお金を倍に増やすが、ひとりは土に埋めてかくしておく。帰ってきた主人は、先の二人の召使をほめていう。

『小さなことに忠実だったから、今までの2倍の仕事を任せよう。』

 

しかし、埋めておいた召使は『せめて銀行に預けておけば利息がついたのに』と叱られ追い出されてしまう(2000年前にイエスが銀行について語っているのは驚きだ!)大きな仕事を任せられる為には、小さな仕事をきちんとやり遂げること。どんな仕事にもリスクがある。小さいことから始めれば、やがて大きなリスクにも取り組める。

 

『聖書』

主人は言った。『忠実な良い僕だ。よくやった。お前は少しのものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ』。(マタイによる福音書25:21)

 

どんな時代のどんな場所に目を向けても同じことだ。この真理は変わらない。

 

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一流の人は『当たり前のこと』ばかりしている

ペンシルベニア大学心理学教授で、『天才賞』と言われるマッカーサー賞を受賞した教育界の権威、アンジェラ・ダックワースの著書、『GRIT やり抜く力』にはこうある。

一流の人は『当たり前のこと』ばかりしている

 

数年前、私は競泳の選手を対象とした研究論文を読んだ。題して『一流の人たちが行っている当たり前のこと』。その題名にこそ、この研究の重要な結論が凝縮されている。すなわち、人間のどんなにとてつもない偉業も、実際は小さなことをたくさん積み重ねた結果であり、その一つひとつは、ある意味『当たり前のこと』ばかりだということ。

 

この研究を行ったハミルトン・カレッジの社会学者、ダニエル・F・チャンブリスは、論文でこう述べている。

『最高のパフォーマンスは、無数の小さなスキルや行動を積み重ねた結果として生み出される。それは本人が意識的に習得する数々のスキルや、試行錯誤するなかで見出した方法などが、周到な訓練によって叩き込まれ、習慣となり、やがて一体化したものなのだ。

 

やっていることに一つひとつには、特別なことや超人的なところはなにもないが、それらを継続的に正しく積み重ねていくことで生じる相乗効果によって、卓越したレベルに到達できる』

 

小さなことを、継続的に、正しく積み重ねていくことで得られる恩恵は計り知れない。

 

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成果が見えなくても続ける

儒教、仏教、道教を深く学び、足りない部分を補って創り上げた、洪自誠(こうじせい)の著書であり、川上哲治田中角栄五島慶太吉川栄治ら昭和の巨人たちの座右の書である、『中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚』にはこうある。

成果が見えなくても続ける

 

よいことをしても、その成果が見えないことがある。だからといってやめてしまってはいけない。たとえ今は目に見える形で成果が出ていなくても、草むらに隠れ知らぬ間に実を結ぶ瓜のように、気づかないところできちんと実を結んでいるはずだ。逆に、悪いことをしても、それで得た利益や成果を没収されずにすむことがある。しかし、悪行で得たものというのは、春先に庭に積もった雪のように、たちまち消えてしまうものだ。

 

目の前のことを淡々と片付ける

また本にはこうもある。

目の前のことを淡々と片付ける

 

現代人は、何ものにもとらわれない無心な生き方をしたいと願っているが、『求めない』と強く思えば思うほど、かえって雑念が生じ、いつまでたっても無心の心持になれない。それは『求めない気持ちを求めている』からだ。ではどうすればよいのか。大切なのは、過去の出来事にとらわれず、未来のことをあれこれ思い悩まない、そして今日の前で起きていることを淡々と片付けていくことだ。このような生き方を心掛けていれば、自然と無心の境地に入っていくことができよう。

 

小さなことにも手を抜かない

小さなことにも手を抜かない

 

本当に立派な人物とはどのような人物か。

 

1.小さなことにも手を抜かない。

2.人が見ていようがいまいが、悪いことをしない。

3.失意のどん底でも投げやりにならない。

 

この三つが守れる人のことだ。

 

粘り強く努力を続ける

また本にはこうもある。

粘り強く努力を続ける

 

のこぎりでなく縄を使っても、長い時間をかけて木をこすれば、のこぎりと同じように木を切ることができる。雨だれでも、長い時間同じところに落ちれば、石に穴をうがつ。人としての正しい道を学びたいと思えば、このように粘り強く努力を続けなければならない。また、水が流れれば、そこに自然と溝ができ、売りが熟すと自然にへたが落ちる。人としての正しい道を究めたいと思えば、このように自然と道が開けて来るのをじっくり待つべきである。

 

軽んじてはならない。『確かな一歩』を。

 

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一段階一段階、学年が上がっていく

数々の偉人の人生を研究する、上智大学名誉教授、渡部昇一の著書、『エマソン 運命を味方にする人生論』にはこうある。

年を取るごとに一段階ずつあがっていく

 

佐藤義亮(新潮社)が50代のときに、浅野セメント創業者の浅野総一郎から言われた言葉があります。当時、浅野さんは87か88ぐらいの年齢です。二人はあるとき、一緒に食事をしました。佐藤さんが50いくつですと答えると、浅野さんは『まだ子供だな』といったあとで、こう続けました。

『年を取るごとに、一年一年、社会という教室で勉強しなさい。真剣勝負だ。一年一年、一段階一段階、学年が上がっていくんだ。自分はそういうつもりで今も生きているんだ』

 

功なり名を遂げた浅野総一郎が80半ばを超えてなお、『勉強だ、一段階ずつ上がっていくんだ』というので本当に驚いた、と佐藤さんは自伝に書いています。

 

一段階

 

80歳になろうが90歳になろうが関係ない。最後の一呼吸が終わるまで、これらの真理は通用する。それは実際に90歳の祖母を目の前にしても言えることである。

 

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真に遠大な志のある者

早稲田大学を経て、情報会社・出版社の役員を歴任した岬龍一郎の著書、『言志四録』にはこうある。

真の大志ある者は、小さな事柄もおろそかにしないでよく勤め、真に遠大な志のある者は、些細なことでもゆるがせにしない。

 

『千条の堤も蟻の一穴より崩れる』(韓非子)との言葉がある。中国・魏の宰相白圭が『ごく些細な手抜かりから取り返しがつかない大事に至る』と、堤の蟻の穴をふさがせたことから出た言葉である。大事の原因は、もとを正せば小さなことから起こっているものも、目先のことや大きなことばかり気にする人は、それに気づかない。『凡事徹底』という言葉もあるように、小さな約束事や日常の挨拶守れない人に大きなことを成すことはできない。

 

つまり、自分が『大したことが無い人間』だと卑下するなら、それで悔いが残らないと思うなら、自分の目の前にある些末な課題から目を逸らすといい。

 

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不可欠となる継続学習

『もしドラ(もしも高校野球のマネージャーがドラッカーを読んだら)』で有名な、ドラッカーの著書、『イノベーターの条件』にはこうある。

不可欠となる継続学習

 

実際に何を行うべきかは明らかである。事実、何千年の前からとは言わないまでも何百年もむかしから、継続学習への動機づけとそのための規律は知られている。優れた美術の教師、スポーツのコーチが知っている。組織の優れた助言者たちが知っている。彼らは、本人が驚くほどの成果をあげさせる。その結果、教わる者は刺激され意欲を持つ。特に継続学習に必須の規律を伴う訓練に意欲を持つ。

 

音階の練習は退屈である。それでもピアニストは大家になるほど練習を繰り返す。毎時間、毎日、毎週繰り返す。同様に、外科医も優秀であるほど傷口の縫い目を正確に合わせるための練習を繰り返す。

 

ピアニストは、何カ月も飽くことなく音階を練習する。技能はごくわずか向上するだけである。だがこのわずかな向上が、すでに内なる耳によって聴いている音楽を実現させる。外科医も、何カ月も飽くことなく傷口を縫い合わせる練習をする。指の技能はごくわずか向上するだけである。だがそのわずかな向上が、手術のスピードをあげ患者の命を救う。自己実現の能力とは積み重ねによるものである。

 

 

追及するのは『たったの一歩』だ。だがその一歩が、ある時運命を大きく変える。

 

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脳の変化(天才の仕組み)

栄誉ある賞を多々受賞し、卓球選手としてオリンピックにも2度出場し、オックスフォード大学を首席で卒業したマシュー・サイドの著書、『非才』にはこうある。

脳の変化

 

さらなる研究で、同じく注目に値する結果が発見された。 ロンドンのタクシー運転手──免許証を取得するには、厳しいことで有名な試験に合格しなければならない── についての研究で、彼らの空間ナビゲーションをつかさどる脳領域は、タクシー運転手以外の人たちよりもかなり大きく、またその領域は、仕事の経験に応じて成長を続けることがわかったのだ。

 

脳の変化において重要な役割をになうのは、神経線維を覆う『ミエリン』という物質で、これは脳内の信号伝達速度を飛躍的に向上させる。コンサートピアニストの脳スキャンを行った2005年の実験では、練習にかけた時間とミエリンの量に比例関係が認められた。だが、脳の変化という物語のテーマは、ミエリンだけではない。 目的性訓練は、向上を求める中で新たな神経接続を作りだし、 脳の特定部位を増大させ、このためエキスパートは改善を探求するなかで、 脳の新しい領域を利用できるようになるのだ。

 

(中略)これで、知識構築のプロセスそのものが、知識を蓄えて処理する ハードウェアすらも変えてしまうことがわかった。 非常に高度なソフトウェアをダウンロードする過程で、 コンピュータの内部回路が奇跡的に初代ペンティアムからペンティアム4に アップグレードされるようなものだ。

 

 

天才の仕組み』にも書いた、この衝撃的な事実。もう、これだけで答えだ。

 

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『1%のルール』

今や、世界に認められる「和のおもてなし」を、日本人にも海外から訪れる人間にも体感させ、高級旅館の新しい滞在スタイルを確立させた『ほしのやリゾート』の社長、星野佳路が『教科書』だとして取り上げた本の一冊、『1分間顧客サービス』にはこうある。

『1%のルール』をマスターする

 

(省略)『君は1%のルールには意味がないと思うと言ったね。でも、わたしからすると、1%は魔法の杖だ。ビジョンを実行するとき最大の問題は、次に何をすればいいか知ることだ。一度に多くのことをしようとして挫折するか、仕事が大きすぎて何もできないでいるか。1%のルールは、そんなとき1%ずつ改善していくべきだと教えてくれるんだ。それならできる。毎週毎週1%ずつ改善していけば、一年後には50%以上できることになる。』

 

『たかだか一歩』。『されど一歩』だ。

 

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秀吉の長所

違う文献からこの話は前述したが、渋沢栄一の著書、『論語と算盤』にはこうある。

かく列挙した秀吉の長所の中でも、長所中の長所と目すべきものは、その勉強である。私は秀吉のこの勉強に衷心(ちゅうしん…心の奥底)より敬服し、青年子弟諸君にも、ぜひ秀吉のこの勉強を学んでもらいたく思うのである。事の成るは成るの日の成らずにして、その由来するところや必ず遠く、秀吉が稀世の英雄に仕上がったのは、一にその勉強にある。

 

秀吉が木下藤吉郎と称して信長に仕え、草履取をしておった頃、冬になれば藤吉郎の持ってた草履は、常にこれを懐中に入れて暖めておいたので、いつでも温かったというが、こんな細かな事にまでわたる注意は余程の勉強家でないと、到底ゆき届かぬものである。また信長が朝早く外出でもしようとする時に、まだ供揃いの衆が揃う時刻で無くっても、藤吉郎ばかりはいつでも信長の声に応じてお供をするのが例であったと伝えられておるが、これなぞも秀吉の非凡なる勉強家たりしを語るものである。

 

私は以前、『コツコツやる』という言葉が大嫌いだった。それを強く主張する人間が信用できなかったということもあるが、生き方として、『同じ毎日をコツコツ繰り返す』ということなど、私には到底受け入れられなかった。それよりも自分に合っていると思い込んでいたのは、刹那的な人生だった。だが、実際には自分に合っていたのは建設的な人生だった。

 

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才能とは、同じ情熱、気力、モチベーションを持続することである

天才棋士、羽生善治の著書、『決断力』にはこうある。

才能とは、同じ情熱、気力、モチベーションを持続することである

 

以前私は、才能は一瞬のきらめきだと思っていた。しかし今は、10年とか20年、30年を同じ姿勢で、同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている。直感でどういう手が浮かぶとか、ある手をぱっと切り捨てることができるとか、確かに個人の能力に差はある。しかし、そういうことより、継続できる情熱を持てる人のほうが、長い目で見ると伸びるのだ。

 

(中略)周りのトップ棋士たちを見ても、目に見えて進歩はしていないが、少しでも前に進む意欲を持ち続けている人は、たとえ人より時間がかかっても、良い結果を残しているのである。

 

『一歩』の価値を、侮るなかれ。

 

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大きな勝利はすべて、小さな勝利から始まる

リチャード・コッチの著書、『人生を変える80対20の法則』にはこうある。

大きな勝利はすべて、小さな勝利から始まる

どんな大きな勝利でも、最初は小さな勝利から始まる。ちょっとしたきっかけ、大ヒットするとは思えない製品、小さな会社、小さな市場、小さなシステム…、こうしたものが大成功に向けた第一歩になる。そして、その小さな第一歩は、見向きもされないことが多い。われわれはすでに存在している大きなものに目を奪われがちであり、身辺の新しい漣(さざなみ)には注意を払わない。それに気づくのは、大きな波になって、成長が加速し始めてからである。小さな波に最初に気づいたごく少数の人たちが、ひと財産を築くことができる。すでにその波に乗っていながら、その重大性に気づかず、目の前に開けた大きなチャンスを逸する人たちは多い。

 

チャンス

 

この話は極めて重要である。

 

真の『自由』とは

『ソクラテス・イエス・ブッダ 三賢人の言葉、そして生涯』にはこうある。

人間は生まれながらにして自由ではなく、自由になっていくのだということを主張している点で、ソクラテスブッダイエスは一致している。人間は無知から脱却することによって、真実と虚偽、善と悪、正義と不正を区別することを学ぶことによって自由になる。自らを知り、自制心を持ち、分別を持って振る舞うことを学ぶことによって自由になる。

 

私はただ、理解していなかっただけだった。『誇り』や『矜持』の意味を。『自由』や『命』の価値を。

 

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1.イギリスの政治家、チャーチル

2.日本の実業家、渋沢栄一

3.アメリカの大統領、ジョージ・ワシントン

4.日本の経営者、安藤百福

5.アメリカの発明家、エジソン

6.アメリカの実業家、アンドリュー・カーネギー

7.日本の経営者、藤田田

8.日本の経営者、安藤楢六

9.日本の経営者、石坂泰三

10.日本の経営者、松下幸之助

11.日本の実業家、安田善次郎

12.アメリカの経営者、ヘンリー・フォード

13.日本の経営者、本田宗一郎

14.アメリカの発明家、チャールズ・ケタリング

15.日本の経営者、鍵山秀三郎

16.アメリカの実業家、スティーブ・ジョブズ

17.メキシコの経営者、カルロス・スリム

18.カナダの公認会計士、キングスレイ・ウォード

19.アメリカの経営者、ジョン・ワナメーカー

20.日本の経営者、鈴木修

21.古代ギリシャの哲学者、アリストテレス

22.イギリスの哲学者、ラッセル

23.中国の思想家、魯迅

24.ドイツの哲学者、ニーチェ

25.フランスの哲学者、パスカル

26.フランスの哲学者、デカルト

27.共和政ローマの哲学者、キケロ

28.日本の思想家、佐久間象山

29.中国の思想家、荀子

30.日本の作家、五木寛之

31.アメリカの詩人、ロングフェロー

32.日本の作家、武者小路実篤

33.ドイツの作家、ゲーテ

34.イギリスの作家、サミュエル・ジョンソン

35.フランスの作家、サン・テグジュペリ

36.イギリスの作家、ジェームズ・アレン

37.日本の作家、有島武郎

38.ドイツの作家、シラー

39.日本の作家、司馬遼太郎

40.日本の作家、島崎藤村

41.アイルランドの作家、スウィフト

42.古代ローマの詩人、ソフォクレス

43.イングランドの作家、シェイクスピア

44.日本の作家、芥川龍之介

45.イタリアの芸術家、ミケランジェロ

46.日本のアニメクリエーター、宮崎駿

47.日本の映画監督、黒澤明

48.オランダの画家、ゴッホ

49.日本の武将、武田信玄

50.日本のプロサッカー選手、本田圭佑

51.日本のプロ野球選手、イチロー

52.日本のプロテニスプレイヤー、錦織圭

53.アメリカのプロバスケットボール選手、マイケル・ジョーダン

54.日本のプロテニスプレイヤー、松岡修造

55.日本のプロ野球選手、川上哲治

56.ドイツの理論物理学者、アインシュタイン

57.スイスの法学者、ヒルティ

58.日本の医学者、勝沼精蔵

59.日本の学者、糸川英夫

60.イギリスの神学者、トーマス・フラー

61.儒教の始祖、孔子

62.仏教の開祖、ブッダ(釈迦)

63.キリスト教の礎、イエス・キリスト