『ヒト』を最適化しよう。

2020年鑑賞映画(IQ.)

1394作品

目次

2020年

 

1917 命をかけた伝令

1917年4月6日、第一次世界大戦最中に、イギリス軍はある重要な指令を部隊に届ける必要があった。通信手段がろくに揃っていないこの時代、伝令兵の存在は重要で、それ次第では多くの人間の命が無意味に失われることもあった。

 

I(想像力)×V(臨場感)=R(リアリティ)。我々はIとVの数値を引き上げることによって、映画体験をより自分の人生の糧にすることができる。では、もし『戦場』でVの数値をここまで引き上げたらどうなるか。我々はこの映画で戦場の新境地を見ることになる。

 

実話、戦争、衝撃

参考 『1917 命をかけた伝令』youtube

 

世界一キライなあなたに

男は『胸キュン』映画など観ない。少女漫画に出てくる描写は、少年漫画には出てこないのだ。だが、どうもこの映画は、単なるラブストーリーではないようだ。もし自分が彼らの立場になったら、どうするだろうか。この映画の結末に賛否両論があるのは、人の命があまりにも、尊いからだ。そして尊いからこそ、深遠なのだ。

 

病気、純愛、命の使い方

参考 『世界一キライなあなたに』youtube

 

愛と青春の旅だち

私はしばらく探していた『粋な教官』を、この映画でようやく見つけることができた。まだ映画を真剣に観ていない頃、しかしそのシーンだけは心に刻まれていたのだ。それがこの映画だった。なぜか古い映画には、それだけで低いクオリティだと決めつけてしまうところがある。だが違う。不朽の名作というのは、やはりどれだけの歳月が経っても、人の心を揺り動かすのである。

 

純愛

 

ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命

1963年、ケネディ大統領は暗殺された。日本ではなじみはないかもしれないが、当時のアメリカでは彼も彼の妻のジャクリーン・ケネディこと『ジャッキー』もとても有名で、あの頃の彼女の心境が観れるとなれば、大勢の人が興味を抱くのである。あの時、ホワイトハウスと最も近い存在であった彼の家族は一体どういう心境だったのか。

 

1960、ケネディ

参考 『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』youtube

 

『大統領の執事の涙』

かつて黒人は白人の奴隷であり、『所有物』だった。だからどう扱っても関係ない。強姦しようが、射殺しようが、『物』を扱うように扱えばいい。‥今の表現を見ただけで虫唾が走る人は、『正常』である。だが、彼らの歴史は根深い。そして、黒人を忌み嫌うKKKのような集団は、現在進行形で存在する。

 

この映画は、1950年代のアイゼンハワー大統領から、2009年のオバマ大統領までに至るまでのアメリカの歴史が見える、教訓映画でもある。マルコムXもキング牧師も殺され、ケネディは兄弟そろって暗殺された。ベトナム戦争、ウォーターゲート事件。様々なことがあった。それを黒人に執事目線で見ることができる、貴重な作品である。

 

KKK,黒人、ケネディ、1960

参考 『大統領の執事の涙』youtube

 

黄金のアデーレ 名画の帰還

1998年のロサンゼルス。一人の女性がこの世を去ったことによって、ある遺産について検討しなければならなかった。残された女性は、それをオーストリアからアメリカに返還するべきだと考えた。なぜなら、それが本来の持ち主の意向だからだ。だが、その遺産である『絵画』は、そのあたりにある美術品とは一線を画す代物だった。『オーストリアのモナリザ』とも言われる国宝級の絵画だったのである。

 

かつて、ナチスはユダヤ人の命を侮辱した。そしてそれだけじゃなく、彼らの持っていた値打ちのあるものをすべて取り上げ、自分のものにしていたのだ。あの時代が犯した大きな罪を、清算しなければならない。しかしそれだけのお宝だ。あらゆる人間が利権を狙って妨害しようとしてくる。女性はただ、亡き絵画の持ち主の為に、在るべき場所に、それを返したかっただけなのだ。

 

実話、ユダヤ、

参考 『黄金のアデーレ 名画の帰還』youtube

 

オンリー・ザ・ブレイブ

2013年にアメリカのアリゾナ州で発生した実際の事件。『ヤーネルヒル火災』。それに挑んだのは、巨大山火事消防精鋭部隊『ホットショット』のメンバーだった。『カウンターインテリジェンス』とは、事件が悪化する前に水際で止める知性のこと。例えば、テロリストを空港で見極め、テロを実行する前に確保することなどがそうだ。ホットショットのメンバーも、そうして森林火災を前始末してきた。だが、今回の火事はやばそうだ。

 

果たして、彼らはこの火事を止めることができるか。我々は最後、なぜこの実際の事件が映画化されたのかを知ることになる。

 

実話、自然、災害、リスタート、

参考 『オンリー・ザ・ブレイブ』youtube

 

『ブラック・クランズマン』

1972年、それはマルコムXとキング牧師が暗殺されてから間もない時代である。そんな人種差別の真っ只中にあるアメリカで、アフリカ系アメリカ人(黒人)として初めて警察官に採用された男がいた。あろうことか、彼が担当したのがあのKKK(白人至上主義団体)の潜入捜査だ。彼らは黒人であれば平気で首を吊ったり、家を燃やすような過激集団。そんな連中の組織に潜り込み、素性がばれたらどうなるか分からない。

 

そこでその黒人警官ロンが考えたのが、奇想天外な意外なアイディアだった。

 

実話、黒人、KKK、1970、

参考 『ブラック・クランズマン』youtube

 

哭声/コクソン

とある変死体が発見された。かなり奇妙なケースで、その事件に『人間ではないもの』が関わっていたとしてもおかしくはなかった。だが、そんなはずはない。普通、そういうことはまずありえない。だがどうも様子がおかしい。事件の深部に入っていけばいくほど、そこに漂うのは『人間ではないもの』の気配だった。

 

参考 『哭声/コクソン』youtube

 

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』

1920年代。この時期のアメリカは禁酒法が施工され、人々の欲望は枯渇していた。この時代、シカゴにはアル・カポネが暗躍。ちょうどその時代のニューヨークに、彼らのようなアウトローがいてもそうおかしくはなかった。彼らは少年時代から固い絆で結ばれていた。‥はずだった。一体彼らに何があったのか。我々はこの映画のある登場人物の、衝撃的な最期を目の当たりにする。

 

アウトロー、音楽、絆、合わせて(禁酒法

 

 

戦場のピアニスト

映画を楽しむためには、知識と情熱、そして『覚悟』も必要である。この映画が放映されて話題になった2002年、私はそのすべての要素を持ち合わせていなかった。しかし、あれから18年。私は多くを経験し、歴史も一から学び直した。ここで描かれる話がどんなことであれ、すべてを受け入れる覚悟が備わったのだ。

 

戦場で、一人の男がピアノを弾いている。だが、音色が聴こえない。一体どういうことなのか。いや違う。『弾いてはいない』。そう。弾くとまずいのだ。その音で存在がばれれば、まるでゴミでも扱うように、命を踏みにじられる。これは、ユダヤ系ポーランド人のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの体験記を脚色して映像化した映画だ。ユダヤ人がヒトラー率いるナチスにどんな扱いをされたか。我々は『シンドラーのリスト』に匹敵する衝撃的な映像を目撃する。

 

そしてこのピアニストが弾くピアノは、無情な戦場で、誰に、どんな影響を与えるだろうか。

 

実話、衝撃、アート、ユダヤ人

 

ビッグ・フィッシュ

トム・クルーズが主演の『ワルキューレ』という映画を観た時、その時期に続けざまに見ていた他の多くの戦争・歴史映画と比べて圧倒的に見応えがあったのを覚えている。つまり、もっと淡々と描くことはできるのだが、エンターテインメントを意識してそうはしないのだ。では、我々の人生はどうか。味気ない空間を華やかに装飾するのはどうか。我々の命は虚しく、儚い。だが、それを尊いものにするのが、人間の意地だ。

 

安心

 

バッドボーイズ フォー・ライフ

ウィル・スミスらが演じるこの警官たちは、『バッドボーイズ』という名前がよく似合う、破天荒な性格だった。だが、どうやら彼(マイク・ラーリー)のこのギャング風のスタイルには理由があったらしい。今回、マイクの過去がついに明かされることになる。一体彼は何者なのか。

 

爽快

参考 『バッドボーイズ フォー・ライフ』youtube

 

猟奇的な彼女

この映画でたったの一度しか鳴らない携帯の着メロを聞いて、涙が出そうになった理由を、私はもう忘れてしまった。だが、脳裏に焼き付いていたのだ。物語の内容は断片的にしか覚えていたなかったが、この映画から伝わる胸が熱くなる気持ちは、私の心底に植えついていたようだ。恋愛映画は観ない。少女漫画と違って、少年漫画には恋愛ではなく格闘が多い。

 

男には男性ホルモンのテストステロンが色濃く存在していて、そのせいで攻撃的な性格になる。だから街中でクラクションを鳴らす9割が男性で、傷害事件を起こすのも圧倒的に男性である。では、この女性は男っぽいのだろうか。いや違う。彼女は誰よりも、女の子なのである。

 

 

純愛、エンドロール、意外

 

ザ・ファイター

プロボクサーのミッキー・ウォードディッキー・エクランドを描いた伝記映画である。しかし、この兄弟は中々変わった環境で生きている。陽気な兄、ディッキーは麻薬をやっているし、両親はバラバラ、大勢いる姉たちは皆、イケイケ。悪く言えばこの家族は、下品そのものである。そんな中、ミッキーだけはまだマシだった。

 

常に兄と比較され、能力も兄以下と揶揄されたミッキーだが、こうした環境も手伝って、ついに自立することを決意する。だが、そう簡単にはいかない。『出る杭は打たれる』だ。周りの人間も彼の足を引っ張ろうとする。しかし、もっと深い心底の部分では、彼らはリスペクトし合っていた。それはそうだ。彼らは下品な悪友。だが、それ以上にかけがえのない、家族なのだ。

 

スポーツ、実話、絆、リスタート

参考 『ザ・ファイター』youtube

 

ボルベール〈帰郷〉

人間には事情がある。人には言えない事情がある。ある人はコンプレックスのことで、ある人は損得勘定の計算で、それぞれその事情をあえて話さない。話せば自体が複雑化し、状況が悪化する可能性があるからだ。では、この家族には一体どういう秘密があるのだろうか。彼女らは三代揃って、極めて特殊な事情を抱えてしまったようだ。

 

特殊な家族

 

フォックスキャッチャー

デュポン財閥の御曹司ジョン・デュポンが起こしたある事件が映画化された。一体何が起こるのだろうか。冒頭から何かが起きそうな気配が常に漂っている。だが、いつまでたっても何も起こらない。起こるが、すべてある程度想定できることである。まさかこのまま終わってしまうのか。いや違う。我々はラスト15分で、衝撃的な展開を目の当たりにすることになる。

 

ウォーレン・バフェットは言った。

『金は人を変えない。金は人の本性を浮だたせるだけである。』

 

それであれば、最初から大金持ちだった彼はただ『子供のまま成長していなかった』だけだ。この財閥もまた、戦争時に武器を売って稼いだ金を資金源にして成り上がった一族だった。

 

実話、金、衝撃、意外、スポーツ

 

参考 『フォックスキャッチャー』youtube

 

風と共に去りぬ

『風と共に去りぬ』。この前につく言葉は『大いなる文化』だが、更にその前にあるのが『奴隷を従えた主人たち』である。南北戦争でアメリカが統一され、奴隷制度はなくなる。かつてアメリカの南部では黒人を奴隷として扱っていたのだ。そう考えた時『大いなる文化』というのは、いささか首をかしげざるを得ない。これは1939年に放映された映画だ。その意味で、時代を感じる作品となっている。

 

さて、それをさておいた場合、この映画で言いたいことは何だろうか。人生は自分の思い通りにはいかない。だが、くよくよしていても仕方がない。明日は明日の風が吹くのである。

 

南北戦争

 

プレステージ

映画を100%楽しむためには、知識と情熱が必要である。私が最初にこの映画を観た時は、それがなかった。だからこの映画の価値もクオリティも、奥行きも何もかも理解していなかった。ニコラ・テスラエジソンをしのぐ可能性を持っていた人物であるということさえ知らなかったのだ。あれから13年。私は歴史や偉人や、様々なことを学んだ。そして知ったのだ。この映画の本当の面白さを。映画は思っているより、深く、楽しいエンターテインメントだ。

 

意外、復讐

 

カジノ

1970年代アメリカ。ラスベガスにフランク・”レフティ”・ローゼンタールというカジノのボスがいた。作中では『エース』と呼ばれるこの男は、しかし、このエリアを仕切る頂点の男というわけではなかった。現実はそう漫画のようにはいかない。数々の人間の欲望が入り混じる、カオスの渦の中にいただけだ。その中にいたのは彼だけではなかった。彼の代わりに闇で暗躍する幼馴染のアンソニー・”トニー”・スピロトロ。作中で『ニッキー』と呼ばれる凶暴な男に、彼らのそのまた上に君臨するマフィアのボスたち。ラスベガスで強い権力を持つ地元有力者。そして、エースの妻となって引っ掻き回すこの映画の『影の主人公』とも言える問題児『ジンジャー』。彼女もまたジェリー・マクギーという実在した人物だという。

 

これが映画の中の空想の話ではなく、現実なのだから衝撃である。膨張は、必ず破裂する。踏むべき手順を踏まずして膨らんだ場合は、『成長』ではなく『膨張』なのだ。

 

実話、金、アウトロー

 

ボーイズ・ライフ

作家で大学教授のトバイアス・ウルフの若き日を描いた自伝小説を映画化したものだ。普段はこういう書き方はしないが、今回はぜひ書かせていただきたい。デ・ニーロの演技が素晴らしい。正直、彼の存在は邪魔そのものだ。だがもし彼が引っ掻き回さないなら、この映画はちっとも面白くならない。腹立たしいが、ついつい爆笑してしまう滑稽な男を演じ切る。さすがである。少年時代のディカプリオの演技も、負けてない。

 

実話、子供、キャラ(デニーロ

 

 

ファントム・スレッド

ファッション業界で働く人にとっては生唾ものとなる。

約半年の間に50着以上の衣装がこの映画のためだけに制作された。それぞれのドレスに数メートルの生地を使用、そこに17世紀の実際のレースがあしらわれている。 アンダーソン監督とのタッグも長く、数々の衣装を手掛けたブリッジスでも、その貴重さに裁断時には手が震えたという。それらほとんどが手作業で縫い合わされ、まさに贅沢の極みといえよう。 ‥youtubeより

 

粋で大人な映画だ。

 

参考 『ファントムスレッド』youtube

 

her/世界でひとつの彼女

『Ok google!』『Hey Siri!』気づけば我々は、そうしてAIに向かって話しかける新しい常識を当たり前のものとしている。では、このような事態に発展することは本当にないだろうか。『恋は社会的に受容された狂気である』。エッフェル塔と結婚する人がいるのがこの世の現実だ。ここにある恋もきっと、純粋なのだ。

 

純愛

参考 『her/世界でひとつの彼女』youtube

 

『はじまりへの旅』

知性を探究すると、いつかこの考え方にたどり着く。ある有名な男性経営者は『賢い女性たちって、田舎に行っちゃうよね』と言ったが、ニーチェがキリスト教で人間の潜在能力が埋没することを危惧し、老子が『小国寡民』を理想郷とし、孔子が法律に依存する社会を認めなかったように、この人生を主体的かつ個性的に生きようと思えば、よく厳選し、吟味された無駄のない生活を生きるべきだという答えが見えてくるのである。

 

アインシュタインはユダヤ人『ではなかった』から、葬式では踊りも歌もなく、牧師もおらず、人数もわずか12人だった。そして遺灰は近くのデラウェア川に流した。もしあなたが無宗教なのであれば、冠婚葬祭で行われる常識的儀式に、疑問を覚えたことはないだろうか。確かに隙はあり、未熟で、課題も残っている。だが、この映画で彼らが生きようとした人生は、真理の後光が差しているように見える。

 

教訓、宗教、病気、絆、特殊な家族、併せて(ヴィレッジ

 

参考 『はじまりへの旅』youtube

 

『トゥルー・グリット』

昔、敵討ちが認められていた時代があった。敵討ちじゃなければ殺人とみなされていたのだ。『賞金首』と『賞金稼ぎ』が存在することを想像すれば、そういう輩を捉えようとする人がいたことが見えてくることになる。では、自分の家族が殺された場合、どうしたらいいだろうか。自分が諦めれば犯人は捕まらない。そんな時代を生きて翻弄された一人の少女が、決死の覚悟を持って犯人を追いかける。

 

参考 『トゥルー・グリット』youtube

 

あの頃、君を追いかけた

恐らく多くの日本人は、この映画にある種の時代遅れ感を覚えるだろう。だが、よくよく観てみるとそういうことはどうでもよくなってくる。これを観ると、この世界に『言語の差異』があることが邪魔で仕方なくなってくる。我々人間の人生は皆、似たようなものなのだ。『恋は奪うもの、愛は与えるもの』。少年はこの物語で、真実の愛を知った。

 

純愛

 

アラビアの女王 愛と宿命の日々

かつて、“砂漠の女王”と呼ばれたイギリス人女性がいた。ガートルード・ベルである。時は1900年前後。彼女は人生を大いに冒険するためにアラビア半島へと旅立つ。この時期の英国人とアラビア。何か引っかからないだろうか。そう。『アラビアのロレンス』である。パレスチナ問題でも重要なイギリスの三枚舌外交に巻き込まれ、名作映画として君臨するあの作品の彼も、ここに登場する。そういう意味で、これはとても貴重な作品だ。彼女はイラク王国建国の立役者的役割を果たした。

 

女性、実話、冒険、併せて(ロレンス、イギリスの

 

参考 『アラビアの女王 愛と宿命の日々』youtube

 

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』

『ナイブズ・アウト』。それは『多くのナイフが出ている』という意味であり、ここで考える場合は『容疑者がたくさんいる』状態だ。しかしそれは推理ものの話では常識的な状況。問題は、なぜ『ナイフ』が随所にこの映画に登場するかだ。我々は最後まで『ナイフ』から目が離せない。

 

参考 『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』youtube

 

『ブローバック・マウンテン』

私はノーマルだから、男同士の関係には抵抗を覚える。『キャロル』なら美人同士だからいいし、『リリーのすべて』も俳優が迫真の演技をするから見応えがあった。だが『ムーンライト』はだめだった。では今回はどうか。観終わった後私はこの映画を、このジャンルにおけるトップ3に入れるべきだと考えた。1位にしてもいいかもしれない。

 

性別

 

『私の中のあなた』

アンドレ・マルローは言った。

 

この物語を観て『想像を絶する悲劇』と捉える人もいれば、恐らく『羨ましい』と思う人もいるだろう。これがこの世界の不思議なところである。人は必ず死ぬ。早くその使命を遂げた人は、それを教える恩師である。

 

病気、子供

 

ジーア/悲劇のスーパーモデル

尾崎豊、hide、シド・ヴィシャスジェームズ・ディーン。伝説の人の寿命は、皆短い。だが、『太かった』。1980年代に活躍し、若干27歳でこの世を去ったアメリカのスーパーモデルジア・キャランジ。彼女の場合はどうか。薬に負けて、虚しい人生に走るか。それとも尊い人生にできるか。

 

実話、病気、女性、性別、アウトロー、ドラッグ(アメギャン、ブルーニ、さらば、ラスベガス、ブロウ、クイーン

 

『アウトブレイク』

『人類の優位を脅かす最大の敵は、ウイルスである』。ちょうど今世界はウイルス問題で騒いでいるから、この言葉を真剣に熟考する人は多いだろう。だが、重要なのはこの映画や『コンテイジョン』といった映画は、この騒動が起きる前に存在したということだ。それに気づけるかどうかが問われている。全人間がだ。

 

病気、感染(コンテイジョン、バイオ、ワールドウォーZ、人食い

 

『バックドラフト』

そう言えば、消防士を描いた映画を観るのはこれが初めてかもしれない。最近の映画もないし、今までに観たこともない。昔は消防士や警察官は憧れの職業だったかもしれないが、今は以前ほどのはない。だが、これからも人間がいる限り『火』は燃え続ける。そしてそれに立ち向かう男たちの使命も、消えることはない。

 

仕事(タクシー、弁護士、パイロット、飛行機、電車、消防士

 

『ケープ・フィアー』

やはり映画は地上波で観るべきではない。午後ローで観た時のこの映画は、なんだか全体的に中途半端で、テレビのサスペンスか何かを見ているような印象だった。だが、ノーカット版で観ると全然違う。この映画の核は、まさにそのカットされてしまった彼の狂気にあるのである。一番怖い人間は、感情をコントロールしながら凶行を淡々と成し遂げられる人間だ。

 

復讐、狂気

 

L.A.コンフィデンシャル

1940年頃、アメリカのLAにはミッキー・コーエンという泣く子も黙るギャングのボスがいた。だが彼は逮捕された。だから街に平和が戻ってくるはずだ。しかし実際には、彼が逮捕された後のLAの利権を巡り、不穏な動きが見え隠れしていた。これは『LAギャングストーリー』と併せて観るといいだろう。存分に暗躍する彼を描いたその映画の、直後のLAを描く、フィクション作品である。

 

正義、併せて(LAギャング1940→1950

 

『セブン』

キリスト教における『7つの大罪』とは、『傲慢、強欲、色欲、暴食、怠惰、嫉妬、憤怒』である。この映画のタイトルは『セブン』。つまり、この話の根幹にあるのは『神の目線』というある種の芸術の領域なのである。だが、それを無理矢理人間の世界にねじ込んだらどうなるか。確かに我々は皆、罪を犯しながらも、その罪を正当化して生き永らえている。だが、今回ある男によって加えられた制裁というのは、あまりにも歪んでいる。それは彼の詭弁か。それとも神の鉄槌なのか。もしあなたがブラッド・ピットが演じた男と同じ立場だったら、どうするだろうか。

 

衝撃、復讐

 

『ドゥ・ザ・ライト・シング』

マルコムXキング牧師は、考え方が違う。前者は融和を考え、後者は自衛の為の暴力を『知性』と呼んだ。しかし、彼らは互いに心底では尊重し合っていた。それは彼らのルーツが、同じアフリカだからだ。アフロアメリカン。彼らは自分たちのルーツにプライドを持っているが、それと同時に劣等感を持っている。そのせいで今回のような事件が起きてしまうのだ。だが、忘れてはならない。我々は何人たりとも、同じ人間なのだと。

 

人種、併せて(マルコム、キング

 

『グッドフェローズ』

1955年から80年のニューヨーク・マフィア界で生きたヘンリー・ヒルを題材としたアウトロー映画である。『グッドフェロー』の意味は『いい仲間』とかそういうことである。確かにとても仲が良さそうだ。酒を酌み交わし、キツイ冗談を言ってゲラゲラと笑いこけている。だがこの男たち、普通ではない。これは、実際にあったアメリカのアウトローたちの、『悪い大人の見本』である。

 

実話、アウトロー、金

 

『アメリ』

ジャケットの彼女の顔写真では、機会損失を起こしている。事実、ずっと前にこれを観た時私は、血気盛ん男の人生を生きていたこともあるが、この映画に魅力を感じなかった。だが、実際に観てみればそういうことはない。私の成長も関係しているだろう。この映画はとても穏やかで純粋であり、心が温かくなる。観る人が女性なら余計にそうだ。彼女はとてもキュートで、この繊細で可憐な世界観に共感を覚える女性は大勢いるだろう。

 

女性、孤独、純愛、平和、

 

『6才のボクが、大人になるまで。』

同じ俳優に実際に12年の時間をかけ、6歳から大学生になるまでの過程をドキュメントタッチではなく、映画タッチで描く。我々はハリポタで子が成長するのを客観視したが、あれに似て、しかしこの場合は魔法の国ではなく現実世界の何でもない日常を切り取った。

 

フォスディックは言った。

 

人生を生きていれば色々なことがある。だが、その後も人生は続くのだ。

 

特殊ファミリー(6歳、プレシャス、アメギャン、ファング、太陽、ホームアローン、ミラミラ、おおかみこども、マラヴィータ

 

参考 『6才のボクが、大人になるまで。』youtube

 

『アイズ・ワイド・シャット』

映画通っぽい人がキューブリックの映画を語る時、妙に通ぶっていることがあるが、それは気に入らない。だが、どうやらあながち彼らの思い上がりでもないらしい。『時計仕掛けのオレンジ』といいその他の作品といい、彼はやはり鬼才で間違いないようだ。時代のせいか何かは知らないが、今、こういう映画を作れる人はいないように見える。

 

衝撃、狂った

 

『ペット・セメタリー』

ある日子供がその短い一生を不慮の事故で終えてしまった。そういう例は、私の身近にも存在している。ある人は一生その子が生活していた部屋を変えることができず、ある人はその子の好きだった料理を一生作れなくなった。ではそんな彼らの前に、その空いた穴を埋められる可能性がある話を持ち掛けたらどうなるだろうか。これは神の救いか、それとも、悪魔の誘惑か。

 

参考 『ペット・セメタリー』youtube

 

50/50 フィフティ・フィフティ

W・H・オーデンは言った。

 

人は必ず死ぬ。だが、ある解剖医から言わせると、人は死や死体から目を反らし、生きていくことによって文明人を気取っているという。アンドレ・マルローは言った。

 

わかっていることは、我々はこれを読んでいる限り、まだ生きているということだ。

 

病気、時間、絆、教訓、リスタート、エンドロール、運命の人(ドンジョン、ヤングアダルト、ミッドナイト、キャストアウェイ、他純愛から

 

参考 『50/50 フィフティ・フィフティ』youtube

 

『イヴ・サンローラン』

ココ・シャネルやクリスチャン・ディオールと並び称されるフランスのファッションデザイナー、イヴ・サンローラン。やはり彼もまたその天性の鋭さと同時に、『非常識』な価値観を持っていた人間だったようだ。だが、彼が常識的であれば、頭一つ抜き出ていない。彼は非常識だからこそ、孤独で、そして卓越しているのだ。

 

アート、孤独、性別

 

参考 『イヴ・サンローラン』youtube

 

『インファナル・アフェア』

『ディパーテッド』を先に観て、いつか原作を見ようとは思っていたが、なるほど。やはりハリウッドでリメイクされるだけの衝撃がこの映画からも感じ取れた。この緊張感と、入り組んだ演出、人間心理の描写は秀逸である。これは、『中国映画』からつい連想してしまうような、表層がド派手なメッキではなかった。

 

『スクール・オブ・ロック』

もしこの映画のタイトルやジャケットを見て何らかの『距離』を覚える人がいれば、その感覚は錯覚だったことを知るだろう。予期せぬところで最高の出会いがある。それが映画鑑賞の醍醐味の一つだ。主役の彼の熱量と歌唱力、そしてユーモアのセンスが、この映画のクオリティを何段階も引き上げている。

 

アート、音楽、爽快、キャラ、子供

 

『ザ・サークル』

昭和の時代と少しでも縁がある人は皆知っている。この現代では、かつてほど犯罪がしづらくなったということを。暴走族が暴走行為をするのも、裏道で残忍な犯罪行為がまかり通ったのも、まるで『透明人間』になったかのような無敵状態たる自由を謳歌できたからだった。では、何もかもが変わった現代の世界ではどうだろうか。我々が利便性を追求し続ける先に待ち受けているものは、便利(自由)な人生か、それとも不便(不自由)な人生か。

 

AI、食った

 

参考 『ザ・サークル』youtube

 

『パーティで女の子に話しかけるには』

このタイトルから想像できるような展開は、あまり期待できない。むしろ、全く予想していなかった展開に巻き込まれるため、それを楽しむことができる人はいるだろう。

 

参考 『パーティで女の子に話しかけるには』youtube

 

ファング一家の奇想天外な秘密

ピカソは言った。

 

常識があるからこそ、芸術が存在する。そして、常識に囚われるが故に、彼女らは振り回される。アインシュタインは言った。

 

芸術、

 

フィールド・オブ・ドリームス

人生は一度だけ。やり直しは効かない。この世を生きるすべての人間が、そういう運命を背負ってこの一生を生きる。だからこそ安全な道を選ぶ。慎重に生きるからだ。それ自体はいい。賢明なことだ。だが、ヘンリー・ミラーがこう言うのだ。

 

人は、この唯一無二の儚い一生で、勝負しなければならないときがある。

 

安心、時間、不思議(マーニー、ミッドナイト

 

『プレシャス』

自分以外に人間がいなければ、比較する対象がないから劣等感に陥ることはない。自分以外に人間がいなければ、相手の価値観を一方的に押し付けられ、精神的に苦しむこともない。だが、自分以外に人間がいなければ、この奇跡の出会いはない。人間は、今日もこの多様性が混沌とした矛盾だらけのこの世界を、ただ、ただ、生き抜くだけだ。

 

女性、衝撃、病気、狂った、貧困から(アメギャン、さらば、シティオブ

 

参考 『プレシャス』youtube

 

ペーパーボーイ 真夏の引力

『ペーパーボーイ』。それは『新聞屋』である。真実を解き明かすことに使命感を負った男たちが、事件の真相に迫る。だが、この事件の深層にいる沼地に住む男の気配は、普通ではない。事件が泥沼化しようというまさにその時、男たちは彼のテリトリーについに侵入した。しかし、我々はそこで衝撃の展開を目の当たりにすることになる。この男、追うべきだったか、それとも、見逃すべきだったのか。

 

衝撃、哀愁、狂った

 

参考 『ペーパーボーイ 真夏の引力』youtube

 

『メメント』

これは映画というより芸術である。普通、美術館に行って芸術を見る時、そこに非常識な光景が広がっていても、むしろそれが逆に嬉しい。そこに常識や効率、合理性などを求めないのである。これもそれを楽しむ映画だ。迷路や芸術を楽しむつもりでこの世界観に没入すればいい。

 

精神(リピーテッド、バニラスカイ)病気(シャッター、マシニスト『余生

 

『私がクマにキレた理由』

多くの人が設定している人生の理想道には、往々にして『成功者』という名に相応しい地位や名声が備わっている。それゆえ、『それさえあればそれでいい』という短絡的な考えになり、知らぬ間に人の道から外れることになる。自分が道から外れたことを教えてくれるのは真理だ。だが、その真理を認識するのは様々な形である。今回は住み込みの子守『ナニー』がその真理に忠誠を誓ったようだ。

 

女性、教訓、リスタート

 

『hide 50th anniversary FILM「JUNK STORY」』

hideが死んだとき、私は自分の腕にカッターで彼の名前を彫り、墨を入れた。その傷跡は今はもうないが、自由に破天荒に生きた彼の生きざまを私は、忘れることはないだろう。私は色々ありすぎて誰かのファンになることはなくなったが、まだ幼かった私は彼の虜になった。彼を追って命を終える人もいた。それは悲しいことだが、それだけ影響力があった。それがhideという男だった。

 

アート

 

参考 『hide 50th anniversary FILM「JUNK STORY」』youtube

 

カイジ ファイナルゲーム』

この映画に何を求めたかは知らないが、カイジの世界は最初からこういうものだ。欲望があり、克己心を鍛えていないがゆえに金に翻弄される、弱き人間たちが、楽を求めて射幸的に、一攫千金を求めてギャンブルに魅了される。そこでは当然地獄のカードを引くこともあるあろう。だが、時に奇跡が起きることもある。それがギャンブルの世界だ。そこに魅力があるからこそ、この世からありとあらゆるギャンブルは消えることがなく、この作品はいつまでも面白いのだ。

 

 

参考 『カイジ ファイナルゲーム』youtube

 

『ウィンド・リバー』

アメリカの西部にある、ワイオミング州ウインド・リバー・インディアン居留地。そこはとても過酷なエリアである。マイナス30℃の雪山で遭難したら最後、人生は終わりだ。そんな地獄の雪道で、一人の少女が無残な姿で発見された。あなたはこの衝撃の展開をどこまで受け入れることができるか。これは、実話である。

 

実話、復讐、併せて(いんでぃあん・ジェロ、ブレイブ、レヴェナント、ダンスウィズ

 

参考 『ウィンド・リバー』youtube

 

『2ガンズ』

2ガンズ。それは、2つの銃である。では一体なぜそれをタイトルにするのか。それは、主人公の2人が持つその2つの銃は、それぞれに意味を持っているからだ。2人組である。しかし、なぜか1つではない。2人で1つでも、一心同体でもないのだ。それなのに、彼らはどうも仲がよさそうである。一体彼らは何者なのか。

 

アウトロー、金

 

参考 『2ガンズ』youtube

 

『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』

これは中々面白い。普通、映画というものはトラブルが起きて、話がややこしくなるから見応えがあるものである。だが、これはそうならない。『そうなる前』に結末を迎えるのである。言わば、盛り上がる前に未然に防いでしまうのだ。だから全く見応えがない。斬新である。

 

参考 『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』youtube

 

『ハンナ』

私はどんな映画からも何かしらの教訓を得ようと熟考するが、悪いがこの映画からはあまり得るものはなさそうだ。シナリオもいいし、音楽は面白いが、実はそれは逆に作品自体の迫力のなさを穴埋めするための余計な演出である。まあ、主役の彼女も若い時代なので、いい経験になっただろう。例えば、若きクロエ・モレッツがやったならまた違った印象を持っただろう。

 

参考 『ハンナ』youtube

 

『フラッシュダンス』

もしこの映画のファッションや音楽にある種の古臭さを覚える人がいるなら、問題ない。この映画にはそれを超越したエネルギーと見ごたえがある。人間は、あまりにも時代が離れていると違うが、少しだけ離れている時代のことは軽蔑するものである。『ダサい』のだ。だからそのダサい時代を生きた人間も同時に軽視してしまうことになる。だが、実際には違う。思い知ることになるだろう。いつの時代もそこに人間がいる限り、抱える悩みは同じで、進むべき道も一つなのだということを。

 

アート、音楽、女性、リスタート

 

『ブレイクアウト』

雨降って地固まる。それはもちろん、固めるためには雨に打たれる必要があるという教訓でもあるが、逆に考えた時、『なぜそれまで雨に打たれなかったのか』ということが問題である。そういう人生は普通、変だ。変な人生を送っていたなら、歪みは生まれるだろう。

 

参考 『ブレイクアウト』youtube

 

『ヤング≒アダルト』

アガサ・クリスティは言った。

 

女性は男性よりも、時間がない。綺麗ごとなどに興味はない。男は女の価値に『若さ』と『美しさ』を用いることがあるはずだ。とりわけ、当の女性はそれを痛感している。もちろんそれを通り越すところに真理はあるが、それを通り越し悟るのは容易ではない。この映画のキャッチコピーはこうだ。『あなたは、私を笑えない』。

 

女性、孤独、リスタート(決起)、イエスマン、チェンジング、カンパニー、キャストアウェイ、フラッシュ、マイインターン、プラダ

 

参考 『ヤング≒アダルト』youtube

 

『ジョジョ・ラビット』

この映画の登場人物は、『ジョジョ、ヒトラー、妄想ヒトラー、母親、ナチス、ユダヤ人』など、様々である。では、『ジョジョラビット』とはいったい何のことだろうか。それがこの話の重要なキーワードとなる。そう。もし彼がジョジョラビットじゃなければ、この物語は完成しなかったのだ。作品の中で彼の母親は、『愛は見えないが、最強の力だ』という話をする。これは、ヒトラーという『ドイツの救世主』であったはずのヒーローに洗脳された子供が、その洗脳から目を覚ますために通った道のりの物語である。

 

この映画の主人公はジョジョだ。だが、この映画の中心にあるのは、一体何だろうか。それはきっと、この世で一番尊い存在である。

 

 

哀愁、子供、併せて(ヒトラー、キャラ(ヨーキー

 

参考 『ジョジョ・ラビット』youtube

 

『レディ・バード』

人は死なない。銃も撃たない。マフィアも出てこない。だから範囲(世界)は狭い。だが、だからといって彼女がその範囲に納得しているわけではない。自分の中にある正義(善意)と悪魔(悪意)が葛藤する。隣の芝生を青く見せているのは悪魔の仕業である。この映画は、ある特定の人々からすれば、この映画はとても退屈である。だがそれはごく一部となるだろう。多くの人は彼女と同じ、こうした範囲の中で人生を生きている。だからきっと彼女のような生き方に共感する人は、大勢いるはずだ。

 

実は、この範囲の話はマーケティングを考える時に非常に興味深い現実だ。それは今回の話から逸れるからここには書かないが、世の中の8割以上、つまり大多数の人の生き方のモデルを理解することは、どちらにせよとても、参考になる。

 

参考 『レディ・バード』youtube

 

『ブラッド・ダイヤモンド』

『ブラッド・ダイヤモンド』とは、紛争の資金調達のため不法に取引される、紛争ダイヤモンドである。アフリカ・シエラレオネの内戦(1991年 – 2002年)を舞台に、ブラッド・ダイヤモンドを中心としたアウトローたちの物語が展開されていく。作品内で奥の深い言葉が登場する。『とうの昔に神はこの地を見捨てている』。『ホテル・ルワンダ』のエンディングでも、我々は『アフリカと神』について熟考させられるが、現在も20万人以上存在すると言われる少年兵たちや、麻薬、強奪、強姦、虐殺といった、あまりにも無残な現実を考えたとき、この話の奥行きは、何回層も深くなっていく。

 

ブラッドは、『血』である。この作品で流れたブラッドには、一体どのようなメッセージが込められているのだろうか。

 

宗教、金、絆、併せて(ジョジョ『洗脳された子供

 

『女神の見えざる手』

クラクションを鳴らす人の9割は男性である。それは男性ホルモンのテストステロンが影響しているという。そして、弁護士やら経営者やら、女性でその仕事や役職に就いている人は、往々にしてテストステロン値が高いというデータがある。つまり、異質に見える彼女はただ、テストステロン値が高いだけなのである。そう考えた場合、別に彼女の生き方は変ではない。あり得る話だ。だが、それが多くの人に共感されるかどうかは分からない。

 

女性、意外、正義

参考 『女神の見えざる手』youtube

 

『ディア・ハンター』

多くの人は、3時間あるこの映画の冒頭の1時間のシーンが、本当に必要なのかどうか、首をかしげるだろう。だが、黙って1時間見続けるのだ。すると、次第に悟ることになる。その最初の1時間の一見してどこか、当たり障りない軽薄な光景が、この映画に込められたメッセージを語るために決して欠かせない描写だということが。

 

ディア・ハンター。それは『鹿狩り』ということである。だが、実際にこの映画で鹿を狩るシーンは、1割あるかないかだ。重要なのはそこではない。これは、戦争を通して命の重さを理解する人間たちの、哀れで儚い、それでいて尊い物語なのである。

 

ちなみに、私がこの映画を観たのは偶然だったのだが、あまりにも衝撃的な映画だったので念のためメモしておいた『観るべき映画リスト』を見てみると、やはりこの映画の名前がそこに入っていた。

 

音楽、衝撃、哀愁、命の使い方(自殺、鹿)、併せて(ベトナムに歪む(プラトーン、ランボー、グラントリノ、

 

『ランボー(1~4)』

ジョン・ランボー。彼の名はもちろん私の心にも轟いていた。だが、シュワちゃん好きだった父親の影響で、私が観る映画にスタローンの作品が少なかった。だが当然、いつかは観ると決めていた。するとやはり、この男は映画界の歴史に残るだけの破壊力を持っていることがわかった。シュワちゃんが『プレデター』で演じた同じ元グリーン・ベレーのシェイファー少佐と、もしランボーが戦ったらどうなるか。シュワちゃんびいきをしたい私でも、ランボーの持つ潜在能力を見てしまったら、頭を抱えるところである。ランボーは無敵であってほしい。見終わった後には、そう考えている自分がいるのである。

 

併せて(エクスペンダブルズ(消耗品、孤高

参考 『ランボー』youtube

 

アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』

1990年代のアメリカにトーニャ・ハーディングというフィギュアスケーターがいた。彼女はとても波乱に満ちた人生を生き、その生き方と言えば波乱に満ち過ぎであった。したがって、共感されない。あまりにも異例の生き方をしたからだ。その代わり才能もピカイチだった。そんなスキャンダラスで魅力的な彼女の人生を冷静に客観視した時、我々の目に移るのは『うつけもの』だろうか。それとも『天才』だろうか。

 

女性、実話、併せて(リチャード『その男

参考 『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』youtube

 

『クリフハンガー』

山の怖さを知らない人やそれを軽んじている人は、ただ山を知らないだけだ。私も大自然をなめていた時、ふざけた態度で山と向き合い、痛い目に遭ったことがある。そうして人は学んでいくのだ。大自然の圧倒的な力の前に立ち、身の程を知っていく。だが、人間の中にはそれでも尚巨大な真理を自分の手でどうにかできると思い込む者がいる。20年前に観た映画を、久しぶりに見直してみた。

 

自然

ラッシュ/プライドと友情

F1レーサーのジェームス・ハントニキ・ラウダの、1976年のF1世界選手権での一コマだ。『フォードVSフェラーリ』という映画があるが、さしずめこれは『フェラーリVSマクラーレン』である。だがこの映画の場合はそれよりもずっとドライバーの人間性に焦点を当てている。野性的な前者に、コンピュータのように論理的な後者。彼らはまるで、水と油だった。

 

今日のレースで、人生が終わるかもしれない。レースの前にプレッシャーから嘔吐するのは当然の世界の中で、命を削って男のプライドがぶつかり合う。今日は前者が勝ち、明日は後者が勝つ。忌み嫌い反発していたはずの彼らは、次第に心底で互いの存在に敬意を払うようになっていった。だが、これはレース(勝負)だ。どちらかが負けなければならない。

 

さて、このレース(人生)に勝ったのは一体どちらなのか。そして本当に勝者はいるのか。

 

実話、絆、併せて(フェラーリVSマクラーレン

参考 『ラッシュ/プライドと友情』youtube

 

スイス・アーミー・マン

スイスアーミーナイフとは、様々な機能を備えているアウトドアで活躍する便利グッズだ。誰もが一度は見たことがあるだろう。もし自分が無人島に漂流し、もう死ぬしかないという状況になるまで追い詰められたとき、その十徳ナイフのように色々な機能を持つ人間が現れたらどうするだろうか。もちろんたじろぐだろう。これは、現実には到底あり得ない話だ。

 

だが、『キャスト・アウェイ』のような展開というわけでもない。追い詰められるのは彼と同じだが、どうやらこの展開は違うようだ。一体この男の正体とは。

 

不思議

参考 『スイス・アーミー・マン』youtube

 

ワンダー 君は太陽

1万人あたり1人の新生児に見られる、トリーチャー・コリンズ症候群。両親が同じ遺伝子を持つケースにおいて、発症する可能性が出てくるという。つまり、彼の姉も同じ状況になっても不思議ではなかったのである。だが、大変なのは彼だけではない。その姉、友人、そして両親もそうだ。病気や障害は、本人も含めたその周囲の人々全員の問題として、一生付きまとうことになる。私の叔父も統合失調症だったからよく分かっていることだ。

 

だが、どんな状況になっても『付きまとう』などと悲観的に考えるか、あるいは違う考え方がある。軽はずみに発言できるような問題ではない。極めてセンシティブで、切実な問題だ。だが、常に忘れないようにしたい。人生は、インサイド・アウト(自分の心構え次第)なのだと。

 

病、子、絆

参考 『ワンダー 君は太陽』youtube

 

『リチャード・ジュエル』

小学校の頃、学校の誰かが『財布を警察に届けた』という理由で表彰されたのを見て、悪友と一緒に事実を捏造して作り上げ、自分たちもそのような称賛を浴びようと画策した。それは失敗に終わったが、そのようにして人間とは、往々にして一度は人生で人の注目を浴びたいと考えるものである。では、今回のケースではどうか。2人の命が失われ、100人以上が負傷する爆破事件が起きたのだ。もし、これがかつての私と同じ動機で作られた捏造であれば大変だ。果たして、彼は『聖人』か、それとも『悪人』か。

 

参考 『リチャード・ジュエル』youtube

 

『ヒトラーの忘れもの』

第二次世界大戦が終わった後のデンマークは、ドイツを心底から憎んでいた。それはもちろんデンマークだけではない。フランスを筆頭に、世界中の人々がナチス・ドイツを悪の権化とみなし、軽蔑した。そして、その対象はヒトラーだけではなかった。例えば、このデンマークでは捕虜だったドイツの少年兵に地雷の処理をさせたのだ。『忘れものを持っていけよ』。冷たい目をして、彼らは少年たちの命を踏みにじった。

 

地雷撤去を強要された2000人以上のドイツ兵のうち約半数が命を落としたり手足を失い、そのほとんどは少年兵だった。彼らがトータルで撤去した地雷の数は150万個。我々はただただ、戦争の悲惨さとそれが生み出す虚無を思い知ることになる。一人死に、二人死んでいく。果たして、彼らは本当に一生和解することができないのだろうか。心底からナチスを憎んだ鬼軍曹の心が、次第に変化していく。

 

子供、ヒトラー、復讐、絆

参考 『ヒトラーの忘れもの』youtube

 

『マンデラの名もなき看守』

南アフリカにデクラーク大統領が登場するまで、国のトップを務めたのはアパルトヘイトの完全撤廃を求める国際世論に対して抵抗し、その権威主義的な姿勢から独裁者とも批判されたピーター・ウィレム・ボータである。ネルソン・マンデラは、彼がその座に居座ったことも手伝って、27年という想像を絶する時間を人種差別を食らいながら過ごした。

 

この映画の主人公は『名もなき看守』だ。確かに、マンデラと比べたら彼の名はかすむことになる。だが、マンデラにとって長い間時間を共に過ごした彼が一体どれくらい大切な存在か。それは、長い間塀の中という、社会から隔離された閉鎖空間で生活した人間じゃなければ、理解できないだろう。だが、そんな大切な彼も、マンデラの意志なくしてはあり得なかった。

『刑務所の鉄格子の窓から、二人の男が外を見た。一人は泥を眺め、一人は星を眺めた。』

 

マンデラと南アフリカという題材だけでいくつもの映画が作られている。それだけ、彼が激動の人生を生きたということなのだ。

 

実話、人種、偉人、併せて、正義、反乱、絆

 

『完全なるチェックメイト』

IQ187の天才チェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーは言った。

 

そう。この話はまさにそのボビーの物語である。ベトナム、朝鮮、ベルリンの東西分裂にキューバ危機。しかし、米ソ冷戦は『盤上』でも行われていた。両国のトップも見守る仲、米ソの天才プレイヤーは衝突する。果たして、チェックメイトを受けるのはどちらなのか。

 

天才、偉人、実話

参考 『完全なるチェックメイト』youtube

 

『カンパニー・メン』

帝政ローマの哲学者、タキトゥスは言った。

 

人は、人生が思い通りに行けば行くほど、傲岸不遜に陥るものである。そして、往々にして転落する。得意時代に見失い、周囲の者に愛想を尽かされ、失意時代を強制されるのである。だが、彼はいささか幸せ者だったようだ。雨降って地固まる。

 

参考 『カンパニー・メン』youtube

 

 

『ブレイブ』

同じ格好をしていて演者が同じでも、ジャック・スパロウとは違う彼がここにいる。彼は一体、なぜ思い詰めているのだろうか。並々ならない事情を抱えているのだ。道もたくさん逸れた。迷惑もたくさんかけた。だが、心底では大切な存在が何かを理解していた。彼はけじめをつけたかった。そして、決意したのだ。もしあなただったら、彼がすることを止められるだろうか。最愛の存在の為に決意し、勇敢(ブレイブ)な男にすべてを託し、敬虔な神の僕の横を堂々と通り過ぎた彼を。

 

命、絆、教訓、金

参考 『ブレイブ』youtube

 

『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』

私は映画から常に教訓を得ようとして真剣に観ている。だから、最初からパロディだとか、そういう内容のなさそうな映画は観ないことにしている。それをするなら本を読んだ方がいい。だが、ごくたまに観るときもある。するとやっぱり、面白い。つい声を出して笑ってしまう。真剣に観て、笑う場面であっても何かを得ようとする私が、ただただ笑ってしまうのであった。

 

参考 『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』youtube

 

『ラッキー』

人はいずれ必ず死ぬ。それが早いか遅いかというだけだ。だが、W・H・オーデンがこう言ったように、

 

まさか自分が本当に死ぬとは想像していない。いや、できていないのだ。したくない。受け入れられないのだ。では、運よく90歳まで生きることができた人間ならどうだろうか。彼に取って死は、現実か、それとも、受け入れられない幻想か。

 

 

参考 『ラッキー』youtube

 

『フォードvsフェラーリ』

この映画の面白いところは、二つの次元が存在するところだ。確かに、米F社・伊F社の戦いではある。だが、それはあくまでも表層的なもので、この戦いのもっと中心部にある煮えたぎるエネルギー源は、命がけでレースをするドライバーに存在するのだ。しかし彼らはまるで部外者で、主役は経営者である。確かに彼らも利益という大きなエネルギーを賭けて戦っている。

 

だが、『命』はどうだ。そう考えた時、両者から伝わってくる体温に違いがあるのは、明白である。我々はこの二つの次元を客観視し、この世界にいつの間にか生まれた『階層』の滑稽さを目の当たりにすることになる。

 

アインシュタインは言った。

 

信念がなければ未踏未達の道は開拓できない。だが、それはそれで足枷となっていくつもの問題を生み出す。果たして我々は、この人生を一体どう生きれば悔いを残さないだろうか。これは、自分の人生を信じて突き進んだ、誇り高き男たちの物語である。

 

 

参考 『フォードvsフェラーリ』youtube

 

『ミッドナイト・イン・パリ』

ダリピカソゴーギャンT・S・エリオットシェイクスピアに、ガートルード・スタイン。錚々たる偉人たちがこの映画に登場する。だが、この映画のキーワードは婚約者の母が映画の感想として言った、何気ないこの言葉だ。『馬鹿馬鹿しくて幼稚で、機知も真実味もない。でも笑ったのなんの』偉人とは違う彼女がこう言い、物語は『偉人寄り』に展開していく。

 

そして偉人がこう言う。『いかに今の時代が空虚で想像に欠けているか』これで母親との間に乖離が作られ、我々は偉人たちの聡明な生き方と、現代人の軽薄な生き方のギャップを突き付けられる。だが、彼のこの言葉は同時に『現代の否定』でもあった。そうなると、過去は更に過去を。永久に現代が肯定されないのである。

 

2020年のこの現代でも、慎重な人とそうでない人がいる。それはいつの世でも同じことなのだ。岡本太郎は言った。

 

たった一度のこの人生。一番いいのは、自分らしく生きていくことだ。

 

 

参考 『ミッドナイト・イン・パリ』youtube

 

『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』

子供時代に観たら楽しいだろう、という感想は、これが上映されていたときから抱いていた。95年に放映されたジュマンジも子供時代に観ている。内容は覚えていないし、今回ももしかしたら10年後には覚えていない。だが、それでも『刷り込まれている』。子供向けのエンターテインメント性の中に、しっかりと教訓があるからだ。子供に大人向けの難しい映画は観れない。だが、こういう映画は子供にとって、教科書である。

 

参考 『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』youtube

 

『5パーセントの奇跡 ~嘘から始まる素敵な人生~』

サリヤ・カハヴァッテの自伝がもとになっている。先天性の病気で視力の95%を失った。だが、彼は夢を諦めたくなかった。一流ホテルマンになりたかったのだ。この映画で印象的だったのは、主人公サリーの笑顔。夢を諦めず、希望を抱き続ける前向きな姿勢があるからこそそれを支援してくれる人がいるという、人生の黄金律を見ることができる。

 

アルツィバーシェフは言った。

 

参考 『5パーセントの奇跡 ~嘘から始まる素敵な人生~』youtube

 

『ビューティフル・ボーイ』

ドラッグの怖さを知らない人は、奥行きが分からないだろう。これはドラッグを本当にやったか、あるいはそういう人が周りにいないと分からない映画だ。『ブルーに生まれついて』とはまた違った角度で、ドラッグの持つ甚大な依存性を思い知ることになるだろう。お腹いっぱいでもう食べれない。だが、気づいたらお腹が空いている。これが人間なのだ。

 

参考 『ビューティフル・ボーイ』youtube

 

『コロンビアーナ』

『ニキータ』、『レオン』に続くリュック・ベッソンの殺し屋映画。その二作のように直接的なつながりはないが、マチルダに基礎勉強をさせようとしたことなどと今回の物語はリンクがある。掃除屋、政府のスパイ、そしてマフィア育ちの暗殺者。それぞれに特徴と長所があるが、もしかしたら彼女らが戦ったとき勝利するのは、このカトレアなのかもしれない。

 

参考 『コロンビアーナ』youtube

 

ふたりの女王 メアリーとエリザベス

アン・ブーリンとヘンリー8世からエリザベス女王が生まれ、彼女はカトリックを信仰する『ブラッディ・メアリー』と言われる姉と戦った。だが、今回のメアリーは、同じカトリック教徒であってもその姉のことではない。むしろ『妹』である。従妹だ。そしてスコットランドのこのメアリ・スチュワートは、王位継承者として正当な血筋を持っている。

 

これは、ケイト・ブランシェットの『エリザベス』の続編と言ってもいいだろう。ちょうどあの映画が終わった後に何があったか。それを切り取った映画だ。歴史映画に造詣が深い人にはたまらない作品だ。事実、批評家の評価も高いという。あのエリザベス女王がなぜメアリよりも有名になったのか。そこには、やはりこうしたいくつかのからくりが存在したのだ。

 

『太陽の沈まぬ帝国』スペインが沈んだ理由は?フェリペ2世VS『世界一有名な女王』とその裏にいた重要人物

 

そして、メアリ・スチュワートの息子ジェームズ1世はエリザベス女王の跡を継ぎ、その後のチャールズ1世の時に、クロムウェルが登場するのである。

 

エリザベス女王の死後『ピューリタン革命』で王を引きずり下ろしたクロムウェル!『名誉革命』で王を『シンボル』にした英議会

 

参考 『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』(youtube

 

『ロング,ロングバケーション』

『老人、病気』。もしこれらのキーワードに対して少しでも抵抗を覚える人がいるなら、大丈夫だ。この映画を鑑賞した後、その類の感覚はすべて消え去っているだろう。そして、同時に恥を知るだろう。彼らの人生を、別次元の生き物を見るかのような感覚で捉えてしまったことについて。全ての人間が問われている。この人生をどう生き、どう死ぬかという決定的な事実が。我々は、たった一度の人生を生きているのだ。その事実を本当に理解したとき、人はこの世に存在する一切のしがらみから、解放される。

 

参考 『ロング,ロングバケーション』youtube

 

『ドライブ・アングリー』

B級スレスレだが、ニコラス・ケイジらキャストの実力でギリギリそうならない。だが、理解できない人は全く理解できないまま終わるだろう。世界観が独特なのである。例えば日本人が畳と着物、正座や障子などを見慣れているように、アメリカ人も見慣れていて、違和感を感じない世界観がある。その視点を理解していれば、アメコミを覗いているような、そういうユニークな時間を過ごすことができるだろう。

 

参考 『ドライブ・アングリー』youtube

 

『パラサイト 半地下の家族』

もしあなたに『伝えたいこと』があった場合、どうするだろうか。普通、残念ながらその内容がシリアスであればあるほど、多くの人には伝わらないのが相場だ。それはあなたがどんなに有名でインフルエンサーであったところで同じことである。一見賛同するように見えて、本質を理解する人は1割いるかどうかだ。だが、伝えなければその1割にすら伝えることができない。だから人はあの手この手を尽くして、人にそれを知らせる。では、この『話題の映画』に込められたメッセージとは何か。それは、各々が感じ取るべきことである。

 

参考 『パラサイト 半地下の家族』youtube

 

ヒトラーに屈しなかった国王

ノルウェーとは、ドイツの上の方にある、ヨーロッパの左上にある国だ。近くにはデンマークやフィンランドがある。イギリスは左の方にある島国だ。ここに、ノルウェー史上初『国民に選ばれた国王』がいる。ホーコン7世だ。彼はヒトラーに密約を迫られた。『貴国の平和のために、手を組もう』。だが実際に求めているのは『降伏』である。そして密約で取引したら、民主主義ではなくなる。国民の意志を裏切り、悪魔と手を組むか。それとも、悪魔と手を組んで自国の被害を最小限に抑えるという誘惑に乗るか。果たして、ノルウェーの不屈の男が取った選択肢とは。

 

 

参考 『ヒトラーに屈しなかった国王』youtube

 

『オーバードライヴ』

実話という時点で、始まる前から鑑賞の心構えは他のフィクションとは違う。銃と麻薬と金。これらの存在があるうちはいつまでも人間が混沌から抜け出すことはできない。これは、自らの意志でその混沌たる麻薬カルテルの一味になった実際の物語である。だが、彼はなぜそんなことをしたのか。彼にあったのは単なる無謀か。それとも。

 

参考 『オーバードライヴ』youtube

 

『スカイスクレイパー』

この映画の広告を映画館で観た時、これを映画館でわざわざ観たいとは思わなかったのが本音だ。そして実際にテレビ画面で観てみて、やはりその発想は間違ってはいなかった。この映画がずば抜けて好きという人はいないだろう。もっとも、ドウェイン・ジョンソンの大ファンであればたまらない作品だ。どこかのパーティの大画面にサイレントでこれが流れていた場合、絵になる。

 

参考 『スカイスクレイパー』youtube

 

『ATOM』

海外版アトム。アトムの名前がAstroになっているなど、いくつか海外仕様が見られるが、随所に手塚ワールドのエッセンスが込められていて、ファンとしては見ていて面白い。ワンピース、ドラゴンボール、巨人の星の前が、『鉄腕アトム』だ。1950年代に生まれた人々は皆、この漫画を見て育った。

 

 

『真珠の耳飾りの少女』

一度は見たことがあるかもしれない、フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』の絵。『青いターバンの少女』、『ターバンを巻いた少女』とも言われる、印象的な女性の絵である。美術館でわざわざ絵を見るような人じゃなくても、なぜか脳裏に焼き付く。一体あの絵にどんな力があるというのだろうか。もしかしたらこんなストーリーがあったのだ。これを観た後は、きっとこの絵を見るたびにスカーレット・ヨハンソンと、あの耳飾りにまつわる物語を、思い出すだろう。

 

参考 『真珠の耳飾りの少女』youtube

 

『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』

レイ・クロック。真剣に経営者を目指した人間なら一度は耳にする名前だ。柳井正孫正義が座右の書とする『成功はゴミ箱の中に』の著者である。だが、初見の人がまず最初に思うのはこうだ。(なぜマクドナルド兄弟ではなく、レイ・クロックという人なのか?)。鶏小屋に狼が入った。兄弟が言い放ったこの言葉には、一体どんな意味が込められているのか。

 

だが、実は栄養士から言わせればマクドナルドのハンバーガーは『ゴミの塊』である。しかし、我々はそれがとても好きで、現に彼らはこうしてこの世界に大きな爪痕を残した。マクドナルドとは一体何なのか。この世にとってどういう存在であり、この世界はどんなことを求め、そしてどう在るべきなのか。『ソフトパワー』と言われたアメリカの軍事力以外の重要な実態の一つが、明らかになる。

 

『ハード』も『ソフト』も強い『強いアメリカ』!『パクス・アメリカーナ』の時代が到来!

 

参考 『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』youtube

 

『山猫は眠らない1~7』

1時間半の映画なので、長めの連続ドラマを観たような感覚だ。だが『山猫は眠らない』というタイトルは機会損失を生んでいる。これは単純に原題のまま『スナイパー』の方が良かった。私自身がこの妙なタイトルのせいで長い間これを観ることを避けていたからだ。始めの方は確かにゲリラ的な戦争で『山猫』でいいが、その後の戦いでほとんどジャングルは出てこない。『スナイパー』に特化した映画は少ないので、貴重な作品だった。ベケットJr.の今後も楽しみである。

 

参考 『山猫は眠らない』youtube

 

『マスカレード・ホテル』

ホテルも警察も、難儀な仕事だ。以前、日本に『ホテル』というドラマがあったが、高嶋さんの口癖が『申し訳ございません』だったことを思い出した。私も多くの人に触れ合うサービス業をやっていたが、色々な人がいたものである。少しでも隙を見せたら客という立場を使って主導権を握ろうとしてくる。やってみてわかったことだが、この問題に対抗するためには、完璧な対応をするしかない。そして、後手ではだめで、常に相手の一歩先を行く必要がある。例えば『星野リゾート』だ。あそこはそういうことがよく分かっている。だから多くの客はいい気分になり、また次もこのホテルに来たいと考える。

 

性別や職業の違いによって表面に出ている態度は違うが、心底にある心構えが同じ、二人の男女の物語。もし彼らにそうした共通点がなければ、このドラマは生まれなかったのだ。

 

参考 『マスカレード・ホテル』youtube