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『本当の友人とは。』

第22の黄金律

『本当の友人とは。』

 

真の友人は『失意時代』にわかる。『得意時代』に群がる人間を過信するな。

 

 

同じ的を射た偉人(19人)

革命家 1
政治家・リーダー 1
発明家・ビジネスパーソン
哲学者・思想家 5
作家・小説家・詩人 9
クリエーター・アーティスト 1
支配者・将軍・軍師・棋士
アスリート・剣豪
科学者・学者 1
登山家・冒険家
身元不明
四聖 1

 

同じ的を射た書物

8冊
  1. 『『中国古典』の教え』
  2. 『幸せがずっと続く12の行動習慣』
  3. 『心のブレーキの外し方』
  4. 『ユダヤ人大富豪の教え』
  5. 『自分をもっと深く掘れ!』
  6. 『聖書88の言葉』
  7. 『嫌われる勇気』
  8. 『言志四録』

 

この黄金律の詳細

『友人』というのは、そもそも『自分の間違いを指摘してくれる人』のことだ。『自分に差す後光(栄光、名誉、財産)に吸い寄せられてきた人』のことではない。

 

つまり、前者と後者の違いは、『損をする覚悟』の有無である。本当の友人なら、その損な役を買って出ることが出来る。それを指摘することによって、たとえ一時的な理解が得られず、不和な状況が出来たとしても、それが本当に本人の為になることがわかっているから、その役を買って出るのだ。

 

しかし、甘い汁のおこぼれが貰えると思って吸い寄せられた人間はどうだろうか。そもそもその動機がひどい。『おこぼれが貰えると思った』のだ。自分の利益のために近づいた。従って、その様な人間たちは、いざとなれば蜘蛛の子を散らすように去っていくだろう。

 

わかりやすいイメージ・ヒント

ヒント1

昨日までは一切その存在を無視されていたのに、テレビに出たり何らかの賞を獲ったり大金を稼いだら、急にたくさんの人から『元気?』と電話やメールが来たときの違和感。

ヒント2

人に手を貸すとき、その負担が『軽い』ときと『重い』ときがある。その中で、『軽い』ときにだけ手を貸し、表層的には親身で親切な人間を装う者がいるが、『重い』ときには見て見ぬフリをする。

 

初めからそれが人情だと心得る

『『中国古典』の教え』の『史記』にはこうある。

『地位が上がったり下がったりすることによって、付き合いの深さが良くわかる。』(一貴一賤(いっきいっせん)、交情乃ち(すなわち)見(あらわ)る。)

 

漢の時代、てき公という大臣がいた。現職のとき、彼の邸はご機嫌伺いにやってくる客でごった返していたが、免職になったとたん、ばったりと客足がとだえてしまう。ところが、復職の噂が広まるや、またどっと押し寄せてくる気配である。このとき、てき公は一文を大書して門に張りだしたといわれるが、これはその一節である。

 

『貴』とは、地位が高いこと、『賤』とは地位が低いこと。人の世の付き合いを皮肉ったものであることは言うまでもない。てき公の気持ちもわからないではない。こちらが調子のよい時は、放っておいても人は集まってくるが、一度落ち目になると、さっと去っていく。これはいつの時代でも変わりがない。

 

てき公の嘆きは私どもの嘆きでもある。だが、初めからそれが人情だと心得ていれば、人が寄ってきたからといって喜ぶこともないし、去っていったからといって嘆くこともないのである。てき公はいささか向きになりすぎたのかもしれない。

 

 

私はこの『史記』の内容を見るまで、人間を過信していた。だが、人物こそ信用しなければならないが、人間の実態を完全に把握していなかった私は、未熟だったのだ。

 

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弱い人間の本音

ハーバード大学で学士号を取り、スタンフォード大学で博士号を取得したソニア・リュボミアスキーの著書、『幸せがずっと続く12の行動習慣』にはこうある。

(省略)それから数年の間に私たちが発見したのは『最も幸福な人々は他人の成功から喜びを得ることができ、他人の失敗を前の当たりにしたときは心づかいをする』ということでした。しかし、典型的な不幸な人々からは、まったく異なる人物像が浮かび上がりました。不幸な人々は、同僚の業績や成功を喜ばずに意気消沈し、同僚の失敗や破滅を目の当たりにすると、同情せずに安堵するのです。

 

実際にはこの『不幸な人々』の割合の方が多いのが現実だ。

 

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友人の定義

『心のブレーキの外し方』にはこうある。

あなたがプラスに成長することを、無意識的にでも邪魔してくるような人たちは、そもそも”友達”と呼ぶに値しないのです。

 

もし、自分が『本当の友人』と出会いたいなら、人間を過信せず、人物を信用して、『出会えるのを待つ』のではなく、『切磋琢磨してお互いにそうなれるよう努力する』ことが重要だ。

 

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三番目の恩人

複数の会社を経営する『お金の専門家』、本田健の著書、『ユダヤ人大富豪の教え』にはこうある。

『恩人にはね、三つのタイプがいることを知っておくといい。

 

一人は君を心から応援してくれ、何かにつけて、ポジティブな言葉を投げかけてくれるタイプ。この人たちが恩人だとわかるのに、大した知性はいらないだろう。

 

二つめのタイプは、先ほど言った、マイナスの恩人だ。君にネガティブなことを言って、いままで気づかなかったことを教えてくれる。また、本当にやる気があるかどうかを試してくれるのも、この人たちだ。このタイプの人たちを恩人だと見るには、少し知性が必要なのはさっき話した通りだ。

 

三つめのタイプは、君が気づかないところで君を応援してくれている人たちだ。この人たちは、君の夢や情熱を察知し、君の知らないところで、君の活動を静かにさせてくれている。成功したければ、この三番目の恩人の存在に気付き、ひそかに感謝することだ』

 

本当の友人というのは、自分が見ていないところで自分のことを良く言う人である。

 

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親しい仲だからこそ”なれなれしさ”を慎め

新渡戸稲造の著書、『自分をもっと深く掘れ!』にはこうある。

親しい仲だからこそ”なれなれしさ”を慎め

 

親しい友人や同僚その他知人との間でも、それ相応の礼節を守らねばならない。ところが面識のある同等の人々の間には、一種の競争心が潜み、他をしのごうとする心があるから、とかく相手の短所を見つけようと努め、礼節が行われにくくなる。ことに友人同僚に対して少しでも礼節を正しくすると、

『友人を他人扱いする』

 

と言って非難する者もあり、とかく礼節がゆるがせにされやすくなるものである。しかし、友人同僚らに対する礼節は、あくまでも守らねばならない。英国のことわざに、

『なれなれしくすれば卑しめられる』

 

とある。親しいからと言って、礼節を守らなければ、かえってその友情が破られる。(中略)とかく人は陰で他人の悪口を言いたがるが、面前で言うのをはなはだ嫌がる。しかし、友を思う誠意誠心があるならば、陰口をたたかず、直接に面前で警告すべきである。ところが実際は、ここまで友情の進む例はきわめて少ない。英国のある名士の言葉に、

『面前で悪く言っても、背後でよく言う者こそ、真の友人だ』

 

とある。

 

 

新渡戸稲造も、英国の名士も、同じことを言っている。

 

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うらやんだり妬んだりしてしまうなら

早稲田大学商学部を卒業後、様々な経歴を経て、クリスチャン女性の国際的なグループ『Aglow International(アグロー・インターナショナル)』に所属する中村芳子の著書、『聖書88の言葉』にはこうある。

言葉にならない時、となりにいることが友情だ

 

愛する人を亡くした友人を、どうなぐさめたらいいか分からない時がある。病気になった友人が落ち込んでいる時に、かける言葉がみつからない。そういう時、言葉は上滑りしてしまう。よかれと思ってかけた言葉で、かえって傷つけてしまうこともある。そんな時は言葉を忘れよう。ただそばにいて、その悲しみを一緒に感じよう。

 

(中略)ついうらやんだり妬んだりしてしまうなら、そっと場を離れよう。悲しみや喜びを素直に分かち合えない、そんな自分を認めることも、きっと大切だ。

 

『聖書』

喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。(ローマの信徒への手紙12:15)

 

嫉み、嫉み。その様な感情が生まれてしまうのは『当たり前』だという常識が蔓延しているが、この様な選択肢もあるのだ。その人物のために、自分からそっとその場を離れられるか。それぐらいの覚悟があれば、その人への思いは、あながち軽いものではない。

 

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友達を必要としない人間

アドラー心理学に造詣の深い岸見一郎・古賀史建の著書、『嫌われる勇気』にはこうある。

哲人『あなたには親友と呼べるような存在がいますか?』

 

青年『友人はいます。でも親友と呼べるかというと…』

 

哲人『わたしもかつてはそうでした。高校時代のわたしは友人をつくろうともせず、ギリシャ語やドイツ語を学び、黙々と哲学書を読みふける日々を送っていました。そんなわたしを不安に思った母が、担任の教師に相談に行ったことがあります。すると教師は『心配いりません。彼は友達を必要としない人間なのです』といってくれたそうです。この言葉には母もわたしも大いに勇気づけられました。』

 

青年『友達を必要としない人間…。では、先生は高校時代、ひとりの友人もいなかったのですか?』

 

哲人『いえ、ひとりだけ友人がいました。(中略))友達が多いほど良いと思っている人は大勢いますが、はたしてそうでしょうか。友達や知り合いの数には、なんの価値もありません。これは愛のタスクともつながる話しですが、考えるべきは関係の距離と深さなのです。』

 

友人というものは、数ではない。

 

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古人を友とする

早稲田大学を経て、情報会社・出版社の役員を歴任した岬龍一郎の著書、『言志四録』にはこうある。

宋や明の時代の語録を読むと、私には納得のいくところと、いかないところがある。また信じることができるところと、できないところがある。疑ってよいところと、いけないところがある。だが、繰り返しこれらを読んでいると、これらの賢人と一堂に会して、親しく討論し合っているような感じがする。これは古人を友とすることで、まことに有益な事である。

 

司馬遼太郎は『私は現世の友達も多いが、それより歴史上の友達のほうがもっと多く、知恵を借りている』といっていたが、いまや筆者も尚友(古典の中の友)の方が多い。

 

ニュートンは言った。

 

自分の真の友人が、現世の、同国の、近隣地域に住んでいるとは限らない。

 

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1.日本の革命家、高杉晋作

2.日本の海軍大将、山本五十六

3.ドイツの哲学者、アルベルト・シュヴァイツァー

4.古代ギリシャの哲学者、エピクテトス

5.ドイツの哲学者、ヘルダー

6.インドの思想家、タゴール

7.日本の思想家、安岡正篤

8.日本の作家、小林多喜二

9.日本の作家、島崎藤村

10.デンマークの童話作家、アンデルセン

11.古代ギリシャの詩人、イソップ

12.古代ギリシャの詩人、エウリピデス

13.アメリカの作家、エルバード・ハバード

14.古代ローマの詩人、オウィディウス

15.中国の詩人、李白

16.帝政ローマの著述家、プルタルコス

17.フランスの画家、ボナール

18.スイスの法学者、ヒルティ

19.仏教の開祖、ブッダ(釈迦)

 

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