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学力と睡眠時間に関係はある?一夜漬けはあまりにも古すぎる勉強法!

睡眠と学力の関係

睡眠と学力ということで言えば、真っ先に思い浮かぶのが『徹夜で試験を受ける』という例の習慣についてではないでしょうか。多くの人は、せっかく試験の前に勉強をして覚えたのに、寝てしまったらそれを忘れてしまうからということで、徹夜をした方がいい結果を出せると勘違いしてしまっています。しかし実際はそうではないのです。

 

 

『一夜漬け』の非効率

『脳も体も冴えわたる1分仮眠法』にはこうあります。

『一夜漬け』の記憶は長続きしない

『寝る前に勉強すると記憶が定着しやすい』と先ほどお伝えしました。これは見方を変えるとこうも言えます。『せっかく覚えても睡眠を取らないとすぐに忘れてしまう』

つまり私たちのん記憶は繰り返すこと、そして眠ることによっていつでも使える『記憶』として脳にしっかりと保存されるのです。(中略)一夜漬けで覚えたことは数日経つとほとんど忘れてしまいます。なぜなら繰り返す回数が少ない上に、覚えたことが『睡眠』という国の整理作業を通過していないからです。

 

つまりイメージはこうです。

 

STEP.1
勉強する
記憶したい内容を記憶する。
STEP.2
寝る
STEP.3
記憶が定着される
 
STEP.4
もう一度同じことを勉強する
 
STEP.5
寝る
STEP.6
記憶が定着される
 
STEP.7
この時にはすでに記憶に定着していて、何度寝ても覚えているようになっている
 

 

人の記憶は『何度も寝る』ことによって定着していきます。寝ている間に人の脳は『いる情報』と『いらない情報』の整理作業をしますから、その作業を何度も繰り返すことによって、脳に記憶が定着するようになるのです。さしずめ、

 

ふむ。これだけ毎日頭に入ってくるということは、これは『いる情報』か。

 

と脳が判断するのでしょう。たとえ一度で頭に入らなくても、何度も何度も頭に入れることによってその記憶が定着するのです。例えば、自転車や自動車の運転を思い出してみましょう。あれは最初、確かに乗り方を知りません。しかし、何度も転倒したり、あるいは教官に教えてもらったりして感覚をつかんでくると、次第に一人でも、補助輪なしでも、教官なしでも、運転できるようになります。

 

『学力』って何?

この『人間の仕組み』を理解することが学力を高めるためにまず必要なことです。また、『学力』には解釈が色々ありますが、『この仕組み』が『ある』のに、それを知らないで徹夜してしまっている人のことは『学力がある人』と言えるでしょうか。言えるのであればそれでいいのですが、私はそうは思えません。『学力がある人』について考えるためには、避けて通れないことがあります。まずは『人間の仕組み』を理解すること。それが本当の『学力のある人』のすべき行動なのではないでしょうか。

 

日本の哲学者、安岡正篤は言いました。

 

『論語の活学』という本があります。これは、安岡正篤が書いた本ですが、『論語読みの論語知らず』で終わってはいけないということで、『論語を自分のものにする』、つまり『活学』を教えてくれる本です。

 

例えば、『論語を読んでいる人』がいるとします。しかしその人は『論語読みの論語知らず』、つまり、『読んでいるとは言うが、全く論語に書いてある内容を実践していない』わけです。一見すると、試験に合格して名門大学に入り、偏差値やIQが高い人間のように見えても、実際のところで『肝心の部分』を理解しておらず、『人間力』が低い。

 

 

JALの再建に必要だった稲盛和夫の『人間力』

例えば、『官僚の傲慢』はどうでしょうか。官僚の人たちを一辺倒にそう切り捨てることは間違いですが、往々にしてそういうエリートには傲岸不遜に陥る人が多い。これは、あの日本航空の話です。あの、JALこと日本航空が破綻したとき、その再建を担うことになった経営の神、稲盛和夫は、JALの大企業病と、傲岸不遜に陥った幹部連中の態度にカツを入れました。

 

あなたたちがそういう態度だから、会社が潰れたのではないのか!?

稲盛和夫

 

患部の人たちは皆高学歴で、いわゆるエリートでした。彼らは最初、外部から来た稲盛が気に食わなかったらしいのです。しかし、その高慢に満ち溢れた彼らの態度を見て、あの仏の様な稲盛が、会議室でそう怒鳴り散らしたというのだから、よほど彼らの心は腐敗していたのだでしょう。だからこそ、稲盛さんがそこに呼ばれたのです。

 

 

そして稲盛さんは、腐敗しきったJALの幹部を筆頭とした、社員一人一人に魂を吹き込み、そして企業は息を吹き返しました。『アメーバ経営』、そして『稲盛フィロソフィ』の導入です。『アメーバ経営』とは、大企業の圧倒的な規模に生まれる隙を無くすために、部署ごとの『細部』を、企業を構成する『一つの細胞』だと考えて、その細胞に、主体性を与えて、管理させるということ。これによって、細部が活性化され、結果として全体の息が吹きかえったのです。『1円を笑う者は1円に泣く』と言うが、『細部を軽んじる者は大局を見誤る』わけですね。

 

『稲盛フィロソフィ』というのは稲盛さんが京セラで培ってきた経営哲学。仕事をしていくうえで意識すべきこととは何か。そういう基礎中の基礎、つまり『人間力』を磨くための勉強です。例えば、日本航空の社員はエレベーターを使っていました。しかし稲盛さんは、『そんなものいらないだろう』と言って、階段を使わせました。それによって無駄な経費を削減させ、そして社員たちの心から傲岸不遜さが減少していきます。謙虚になり、奉仕の心が芽生えます。するといずれそれがお客に伝わって、信頼を勝ち得るのです。

 

このテコ入れによって、破綻した日本航空は黒字化に成功しただけではありません。『V字回復』したのです。つまり売り上げが2倍近くに跳ね上がった。一度破綻し、組織の細胞まで腐敗していた企業をここまで回復させた稲盛さんは、まさに現代の『経営の神』の称号に相応しいのです。松下幸之助さんから知を受け継いだ彼には、知識を生かすだけの『人間力』がありました。

 

では、自分に『人間力』はどれだけあるでしょうか。そういうことを考えてからこのテーマを考える必要があります。『学力』という言葉の中にはしっかりと『活学』という意味も含まれているか。知識を自分のものにし、いざという時にそれを使えないのであれば、それは『知らないことと同じ』だということです。見るべきなのは以下の記事です。

 

『自分のものに出来ない知識は、自分の知識とは言えない。』

 

きちんとこのページを見ない人もいるでしょうから、記事からいくつかの『説得力のある言葉』を抜粋しましょう。

 

イエローハット創業者、鍵山秀三郎は言いました。

 

共和政ローマの哲学者、キケロは言いました。

 

中国の哲学者、司馬遷は言いました。

 

更に同じような言葉を見たいなら最初の記事を読んでください。このように、多くの偉人たちはこうした『真理を知る』からこそ『偉人』なのです。これが、知識だけあっても偉人になれないエリートたちが大勢いる理由のヒントですね。

 

 まとめ✔
  1. 眠ることによっていつでも使える『記憶』として脳にしっかりと保存されるので、『一夜漬け』の記憶は長続きしない。
  2. 更に言うと寝ている間に人の脳は『いる情報』と『いらない情報』の整理作業をしていくので、人の記憶は『何度も寝る』ことによって定着していく。
  3. 『人間の仕組み』を理解していない人に『学力』はありそうもない。
  4. 『真理を知る』からこそ『偉人』であり、知識だけあってもエリートにしかなれない。
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