この世界に映画が登場してから130年。世界最初の映画は、1888年(明治21年)にフランスのルイ・ル・プランスが生み出しました。オークウッド・グランジ庭園を歩き回る人々を撮影した上映時間はわずか『2秒』の作品で、タイトルは『ラウンドヘイ・ガーデン・シーン』。
サイレント映画が流行し、1914年にはイギリスのチャップリンが『成功争ひ』で映画デビュー。この頃ちょうど日本は大正時代。大正初期の華族の純愛を描いた三島由紀夫原作の『春の雪(2005年)』では、外国映画の吹き替えを、専門のナレーターがすべて一人で、その場で行う当時の日本の映画鑑賞のスタイルが見ることができます。
1920年に『トーキー』と呼ばれる映像と音声が同期した映画が登場。サイレント映画(無声映画)の対義語として『トーキー映画』とも呼ばれることもありました。
1928年にはたディズニー制作の短編アニメーション作品『蒸気船ウィリー』が上映。これは、世界初のトーキー・アニメーションというわけではなく、インクウェル・スタジオの『ソング・カー・テューンズ(Song Car-Tunes、1924年 – 27年)』ポール・テリーの『ディナー・タイム(Dinner Time、1928年)』などの後に製作されたミッキーマウスの短編映画シリーズとして最初に公開された作品。『蒸気船ウィリー』は、サウンドトラック方式を世界で初めて採用した映画でした。
ミッキーの元である『オズワルド・ザ・ラッキー・ラビット』は、1927年から制作が開始され、全26作品がサイレントで作られていました。1928年に権利がユニバーサル・ピクチャーズの手に渡り、ディズニーは新たなキャラクター・ミッキーマウスを作ったのです。
1930年代~1940年代は『ハリウッド全盛期』、『アメリカ映画の黄金時代』。アメリカには著名な多くの映画作家が世界中から集まって、年間400本以上の映画製作本数があり、質量共にアメリカは世界の映画界の頂点にありました。1937年にはディズニー初の長編カラーアニメーション映画『白雪姫』が登場。以後、ディズニーのアニメーション映画は常に世の人々を楽しませてきました。
そして1954年には、日本で『ゴジラ』が誕生。映画というエンターテインメントに込められたゴジラの『反核』という世界共通のテーマは、映画を哲学的で高尚な次元に引き上げ、映画界に大きな爪痕を残し、世界を一つにしました。
監督で言えば、黒澤明は、ジョージ・ルーカス(スターウォーズ、インディージョーンズ等)やスティーブン・スピルバーグ(E.T.、ジュラシックパーク等)から尊敬され、日本映画が世界に通用することを証明しました。また、その二人にジェームズ・キャメロン(タイタニック、アバター等)を含めた三人は、ハリウッドで最も商業的に成功した映画作家として知られています。
そして映画界を華麗に盛り上げてくれた数々の映画スターたちの存在も忘れてはいけません。1953年にはオードリー・ヘプバーンが『ローマの休日』でアカデミー主演女優賞を獲得。1955年のマリリン・モンローの『七年目の浮気』に登場する白いドレスが風で浮き上がるシーンも有名ですね。
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ヘプバーンを含め、『ダイヤルMを廻せ!(1954年)』のグレース・ケリー、
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『クレオパトラ(1963年)』などで有名なエリザベス・テイラーの4人は、現在も映画界の圧倒的『四大美女』として君臨し続けています。
[クレオパトラ]
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もちろん美女だけで言うならまだまだ大勢います。例えば10人だけ挙げるとするなら、
- サンドラ・ブロック
- ペネロペ・クルス
- キャメロン・ディアス
- ダイアン・クルーガー
- キーラ・ナイトレイ
- シャーリーズ・セロン
- アンジェリーナ・ジョリー
- ナタリー・ポートマン
- スカーレット・ヨハンソン
- 吉永小百合
そして女性を魅了した男性のタレントで言うなら、
などの錚々たる面々が頭に浮かびますが、まだまだその他にもたくさんの名優たちが映画界を盛り上げてくれました。エリザベス・テイラーと共に『ジャイアンツ(1956年)』で共演したジェームズ・ディーンは24歳という若さで亡くなりましたが、深い言葉を残し、映画界に歴史を刻みました。
今日に至るまで映画界を盛り上げ、繋いでくれた映画関係者、俳優、そして映画を愛したすべての人々に感謝です。多くの人が映画を愛し、時には涙し、時には大いに笑って、映画館で多くのドラマが生まれました。需要と供給、その両者が存在しなければ映画界の発展はあり得ません。
『ニュー・シネマパラダイス(1988年)』。映画館でのマナーを考える人はこの映画一つ観るだけで、『世界規模の映画の楽しみ方』があるということを知るでしょう。映画を愛するが故に、一緒に鑑賞する人に自分と同じような考え方を求めることはわかります。私も、自分が勧めた映画を人がちゃんと観なかったり、早送りしたり、『ながら観』したり、トイレの際に一時停止をしないと憤りを覚えますし、なるべく自分の思い通りに映画を観たいので映画館には平日に行きます。
しかし、少し環境が違えば、映画がつまらないと感じたら途中で退出したり、音楽に合わせて踊ったりすることは当たり前なんですよね。映画館というのは色々な人が集まる場所なのです。色々な人が集まれば、それだけ考え方の違う人にも遭遇する可能性があるということ。映画というものは、そういう『世界規模の視野』も与えてくれる、アナザーライフ(もう一つの人生)なのです。
あの映画のようにテレビやビデオの普及で映画館が潰れる現象が起きてから40年。今ではスマホでも映画が観れるし、月額のインターネットサービスで多くの映画が観られます。例えば、音楽の世界でもレコード、カセットテープ、CD、MD、iTunes、YouTube Music等と進化し、大きなパラダイムシフトがありました。それによって一世代前の文化はアナログとなって売れなくなり、音楽界も大きな転換を迎えました。
時代の流れを変えることはできません。音楽の世界でそうした変化があったように、私は映画界にもそうしたパラダイムシフトがあってもいいと考えます。例えばマナーの話で言うなら、そうしたツールを使って自分の部屋で観るなら、音を立てても、寝っ転がっても、途中でトイレに行きたくなって一時停止をすることもできる。それはとても便利なことです。
しかし、こと映画に関してはやはり映画館での映画鑑賞もあるべきだと考えます。例えばゴジラの圧倒的なあの大迫力をスマホで100%体感しようと思うなら、それは無理な話だからです。映画館で映画が観れるのは当たり前ではありません。様々な娯楽が規制されるサウジアラビアは2018年に30年ぶりに映画館が解放されました。映画館での映画鑑賞は、本来とても贅沢な時間の過ごし方なのです。全世界のセレブ・裕福な人たちの『有意義なお金と時間の過ごし方』のトップ10に、映画鑑賞が入っているんですよね。
一つだけ言えるのは、これからも人間がいる限り、未来永劫、映画はこの世界の人々に様々なドラマを与え、人生を彩る最高のスパイスであり続けるということです。私の人生も映画によって、とても色鮮やかなものになりました。それは、本当のことです。
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時代を作ったレジェンド映画
ここに記述しない作品の中にも、
- E.T.
- ミッション・インポッシブル
- ロッキー
- ランボー
- ゴッドファーザー
- ジョーズ
- スタンド・バイ・ミー
- ダイ・ハード
- ホーム・アローン
- アルマゲドン
- プレデター
- 2001年宇宙の旅
- ジュラシック・パーク
- 七人の侍
- バットマンシリーズ(ダークナイト、ジョーカー)
等、様々な名作がこの世に誕生しました。『シンデレラ』等のディズニー映画、『トイストーリー』等のPixar映画や、現在の日本で圧倒的人気を誇る『千と千尋の神隠し』等のスタジオジブリの映画等、アニメーション映画も強力なコンテンツとなりましたね。日本では『君の名は。』も大きな旋風を巻き起こしました。これから一体どんな映画が登場し、映画界を盛り上げてくれるのでしょうか。ワクワクが止まりませんね!
1950年代~:『ゴジラシリーズ』
核爆弾が落とされた約10年後に、『反核』をテーマにした日本の伝説的映画が誕生した。『ゴジラ』である。ゴジラは全世界の著名な映画監督に影響を与え、あれから70年経った今でも、いまだにハリウッドでそのリメイク版が公開されるなど、まさに映画界の怪物的存在である。映画というエンターテインメントに込められた、世界共通のテーマ。映画を哲学的で高尚な次元に引き上げるだけの能力を持つこの作品は、映画が存在する意義を教えてくれる。
監督 | 本多猪四郎 |
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脚本 | 村田武雄 本多猪四郎 |
原作 | 香山滋 |
出演者 | 宝田明 河内桃子 平田昭彦 志村喬 堺左千夫 村上冬樹 山本廉 榊田敬二 鈴木豊明 馬野都留子 菅井きん 笈川武夫 林幹 恩田清二郎 高堂國典 小川虎之助 |