Contents|目次

ソクラテス『我々が皆自分の不幸を持ち寄って並べ、それを平等に分けようとしたら、ほとんどの人が今自分が受けている不幸の方がいいと言って立ち去るであろう。』

古代ギリシャ哲学者 ソクラテス画像

内省

私は10数年の間に骨の髄まで甘えが染みついた社員に、よくこういう助言をする。

 

『お前、自分がかわいそうだと思って、被害者ヅラして生きてるんならさ、幼少の頃に兄を事故で亡くし、それ以来一家に被害者意識の負のオーラがまとって、以来、歪んだ愛と、自分自身の心によって、『育児』はされたが、『教育』は放棄され、自分自身も哀れで病的な被害者だと思ってるんだったらさ、

 

試練の壁にぶつかるたびに、親に泣きついたり、金を払って解決しようとしたり、すぐに音を上げて道を引き返したり、あるいはその責任から逃れるために平気で事実を隠蔽したり、嘘をついたりして、それで(自分を守れた)と思ってるんだったらさ、生きてる価値がないからお前の兄貴と人生代われよ。

 

『兄貴の分も二人分生きていきます』

 

と発言したあれは、なんだったんだ?人の命を利用して、テメエの出世材料に使いやがって。実際は二人分どころか、半人分も生きてねえじゃねえか。

 

カンボジア行ってこい。エチオピア行ってこい。ベナン行ってこい。電気が無いから太陽に生活リズムを合わせるしかなく、魚の死体が浮いた川で水を飲み、井戸の泥水を笑顔でくむ子供を目の前にして、お前はなんと言う?

 

先人が残した地雷で足を失い、栄養失調でお腹が膨れる病を負い、先進国でぬくぬく育った人間に昼食代を恵んでもらわなければならない子供を目の前にして、お前はなんと言う?

 

両手足がなくても一生懸命生きている人や、人の10倍の速度で生きる病に生まれ、親よりも早く死んだ子や、視力を失い、聴力を失い、それでも果敢に人生の試練に主体的に取り組む幾多の勇気ある子供を目の前にして、お前は一体なんと言うのだ。

 

自分の人生は、自分自身の心を映し出す鏡だ。今までお前が(大したことない)と思ってやらなかった、先延ばしにした、偽った、隠蔽した全てのことが、大したことだったから、今のお前が、『大したことない人間』なのだ。こんなにも何もかも揃った環境で自分のことを(出来ない)と決めつける人間は、何をやってもどんな環境でも、出来ないんだよ。

 

答えは外にはない。自分の内を観る時間を作れるかどうかで、お前の一生は決まるんだ。』

 

by小林一三

 

 

注意

※これらの言葉は参考文献『これならわかるソクラテスの言葉』や史実に基づき、自らの生きる糧、自らを戒めるため、内省の為に日々書き留めたものです。史実を正確に把握したい方は正当な書物をご覧ください。

関連する『黄金律

『他と違うことは恥ではない。誇りだ。』
『どれだけ生きるかではなく、いかに生きるかが重要なのだ。』
『この世には、自分にしか歩けない道がある。その道を歩くのが人生だ。』
『「生きる」ということの本当の意味とは。』

ソクラテスに関する他の記事