偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け
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考察
だからといって自殺を肯定することはない。だが、彼の言いたいことはよくわかる自分がいるのである。私は自殺は絶対にしないが、それはもしかしたら矛盾しているかもしれない。自分の意志を完全に支配し、自分の人生の舵を握り、主体性があると断言するなら、なぜ様々な『力』に屈し、『生きながらえる』選択肢を取っているのか。そういう疑問を考えた時、自分の手で自分の命の終わりを決めることは、窮極の主体性である、という考え方も出来なくはない。
もし、私が切腹が当たり前の時代に生まれていたなら、あるいは自分は自決の道を選んだ可能性も否定できない。そうしてもしなくてもどうせ必ず終わっていくというのに、無様にも生きることに執着し、醜態を晒しながら生き長らえるよりも、いっそのこと自分の手で主体的にこの命を終わらせる。そのことによって、ある種の達成感を得ることが出来、悔いなくこの一生を終えることが出来る可能性は、否定できない。
我々は、毎日食べる動物の肉を、その命の有難味を、重みを、あまり理解していない。彼らの命は簡単に奪っていいのに、彼らの命を獲って、その肉を食らい、食卓に並べ、調理し、そして食べきれなかった肉を残して捨てることが許されるのに、自分達の命は、極力最後の最後まで、平穏無事で済ませたい。そう願う人間の考え方は、真理の方向から見ても、正しい行為だとは思えない。
だが、サルトルは言った。
もし皆が生命尊重をせず、魂の尊重だけを叫び、自決の道を選ぶことになると、この世から人間は消えてしまうことになる。そうなると、ここまで命懸けで繋いできた人間達の壮絶なドラマはどうなる。『その想像』を明確かつ詳細にしてでの自決なのか。それとも、『自分の魂だけを永久不滅としたい欲望に駆られただけ』なのか。
我々は命を繋いでいく。地球に住む他の生命が、そうするように。
Twitter上の考察意見
『生命尊重のみで、魂は死んでもよいのか。』#名言
この言葉はどういう意味?
— IQ.(名言考察) (@IQquote) May 13, 2020
『生命尊重のみで、魂は死んでもよいのか。』#名言
この言葉はどういう意味?
— IQ.(名言考察) (@IQquote) June 18, 2020
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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『この世には、自分にしか歩けない道がある。その道を歩くのが人生だ。』