Contents

マルクス『理論も、大衆を捉えるや否や物理的権力となる。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

『理論』という『見えない網』が世界に広がっている。それは例えば、『人を殺してはならない』という常識、固定観念、既成概念、マナー、倫理、道徳である。人は、そういう理論に『束縛』されて生きているのである。

 

もちろん、この殺人を束縛だと言うと語弊を招くが、しかしとにかく、こうして『見えない網』、あるいは『見えない鎖』の様なものが広がっていて、それによって『束縛』、あるいは『制限』されていることは、言い方を変えると『支配されている』ということにもなることがわかる。それはつまり、『権力』だ。大衆を捉えられるような突き詰められた理論は、権力を持つのである。

 

併せて考えたいのは、ニーチェのこの言葉だ。

『論理は完全な虚構の見本である。現実の中には論理などは存在せず、現実はまったく別の複雑極まりないものである。我々は実際の出来事を思考においていわば簡略化装置で濾過するように、この虚構を図式化することによって記号化し論理的プロセスとして伝達および認識可能なものとする。』

 

 

ここで出てきたのは『論理』。論理とは、(妥当性が保証される形式)という曖昧な概念であって、理論とは、(知識の体系)。ニーチェの言うように、論理は『そう考えられるはず』という人間の推測の域で、それはニーチェ曰く『虚構』なので、別に『権力』にはならない。虚構というような『曖昧なもの』が、足枷にはならない。

 

しかし、理論は『確かに在る観念』なわけで、例えば冒頭に挙げたように、『人を殺してはならない』という間違いなく人間の心に突き刺さっている『確かなもの』だから、それは、(かもしれない)虚構と比べて、確固としていて、確固としていればいるほど、それは『束縛』となり、人間の行動はそれに『制限』される。だとしたら、そこにあるのは『権力』と同じだ。大衆を捉えるほどの確固たる理論は、強い力を持っているということである。

 

 

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

特別情報

当サイトにある500人の偉人の8000の名言は、ぎゅっと集約して『38』にまとめられます。人間がいる以上未来永劫廃れることのないこの情報を、決してお見逃しなく。

 

『38の黄金律』へ

 

名言一覧

名言一覧(厳選した500人の8,000の格言)

 

Pickup名言

8000の言葉から名言がランダムに表示されます。偶然あなたに突き刺さる言葉に出逢えるかも∠(`・ω・´)✧!?

名言AI

鍵山秀三郎の名言・格言一覧 小山五郎『趣味とは「人生の逃げ込み場」である。』 ウィリアム・ジェームズ『我々は泣くから悲しい、殴るから怒る、震えるから恐ろしいということであって、悲しいから泣き、怒るから殴り、恐ろしいから震えるのではない。』

 

関連する『黄金律

『人の評価に依存することの愚かさを知れ。依存しないなら強い。』

同じ人物の名言一覧

マルクスの名言・格言一覧