偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け
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考察
この世には、『カオス』というものがあって、例えば『パチンコ玉の動き』を考えてみればいい。あれは、発射の速度や、0.1ミリの衝突のズレ等によって、どれもが違う動きをする可能性があり、無限の多様性を持つ。あるいは、電車に乗り遅れそうな時、戸が閉まる寸前に電車の前まで到着したとすると、
乗れるか乗れないかは大変微妙である。
そう考えると不思議なもので、そのパチンコ玉の話で言えば、現在の電動パチンコは自動的に機械が玉を打ち出すので、初速度はかなり一定に近いわけだ。古典力学で考えると初速度を与えれば、このニュートンが提唱した『運動方程式』で玉の軌道は決まるはずだが、実際は『カオス』なのである。(参照 『経済物理学の発見』)
魯山人は言った。
あるいは、タイガー・ウッズやイチローといった超一流選手は、なぜあれほどまでに努力を重ねているのに、土壇場になってプレイに乱れが出てしまうことがあるのだろうか。権威ある脳科学者、池谷裕二氏の著書『単純な脳、複雑な「私」』にはこうある。
たとえ同じ場所、同じ距離、同じクラブと、全てを同じ条件して打ったとしても、なぜかうまくいくときと、いかないときがあるんだ。それはなぜかって話。(中略)では、その握力の強弱は、何によって決まるのか、というのがこの論文。結論から言うと、それは『脳の揺らぎ』で決まる。(中略)
──ゆらぎ。そう。回路の内部には自発活動があって、回路状態がふらふらとゆらいでいる。そして『入力』刺激を受けた回路は、その瞬間の『ゆらぎ』を取り込みつつ、『出力』している。つまり、『入力+ゆらぎ=出力』という計算を行うのが脳なんだ。となると『いつ入力が来るか』が、ものすごく大切だとも言えるよね。だって、その瞬間のゆらぎによって応答が決まってしまうんだから。結局、脳の出力はタイミングの問題になってくる。
ソ連の作家エレンブルグは言う。
人間の人生には『カオス』や『ゆらぎ』があり、時間は一方的に進み、時代は回り、命は繋がれる。人の気持ちというよりも、この世の中自体が、そういう虚ろなものであり、そこを生き抜くために人間が虚ろになったと考えるのが、妥当なのかもしれない。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
こうして名言と向き合って一つずつ内省したその数『8000』。では、なぜ「1万」ではないのか──それは、内省の後半になるにつれ、『同じ的を射る言葉』が増えてきたからです。そして私はその浮かび上がった真理を、『38の黄金知』としてまとめました。
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