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『基礎工事をしない建築物、基礎土台をおろそかにする人間。どちらもその限界は、知れている。』

第27の黄金律

『基礎工事をしない建築物、基礎土台をおろそかにする人間。どちらもその限界は、知れている。』

 

基礎・準備期間を怠るキリギリスは、アリよりも明るい将来を望むな。

 

 

同じ的を射た偉人(16人)

革命家  
政治家・リーダー 2
発明家・ビジネスパーソン 5
哲学者・思想家  
作家・小説家・詩人 3
クリエーター・アーティスト 2
支配者・将軍・軍師・棋士 1
アスリート・剣豪 1
科学者・学者 3
登山家・冒険家  
身元不明  
四聖  

 

同じ的を射た書物

5冊

  1. 『君主論』
  2. 『コトラー8つの成長戦略』
  3. 『リーダーシップ・チャレンジ』
  4. 『中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚』
  5. 『言志四録』

 

この黄金律の詳細

普通に考えて、基礎工事をしない建築物は崩壊するだろう。その脆弱性が後で問題になってからニュースになり、世間を騒がせることはよく見る光景だ。建築物の基礎をしっかりしないで手を抜くということは、その建築物がいざという時に支えていられなくなり、崩壊してしまって、そこに住む人間の命に関わるような、大事故を巻き起こす確率が飛躍的に高くなってしまうことを意味する。

 

逆に、基礎・土台がしっかりしている建築物であればあるほど、その後、どれだけその建物を大きく立派にしようとしたときも、その建物を支えることが出来る。ここまで考えたうえでも、もし自分が大して立派な人間になりたくないというのであれば、基礎工事は適当にすればいい。

 

若いときは刹那的でよかったが、子供が出来たから考えを改めたい?別にそこからでも遅くはない。大丈夫だ。だが、その時かつて基礎工事をしていた人間は次の段階へと進んでいて、その差はもしかしたら一生縮まることはない。このことについて考える時期は、早ければ早い方がいい。

 

わかりやすいイメージ・ヒント

ヒント1

エベレストに登る前には、一か月ほど気圧と高地での酸素濃度に体を慣らす時間が必要とされる。では、その時間を無視してそのまま山に挑めば、どうなるだろうか。『登頂の目的』は達成できるだろうか。

ヒント2

自動で回る弾み車を見て、自分もああいう楽な装置が欲しいと思った。だから同じ弾み車を探して回した。しかし、一向に自動で回る気配がなかった。なぜなら弾み車は仕組み的に、最初は手押しでエネルギーを溜め込む必要があるからだ。彼はその真実から目を逸らし、他の自動で回る弾み車を探した。しかし、一生それを見つけることはできなかった。

 

君主論

マキャベリの著書、『君主論』にはこうある。

さきに論じたように、人は、はじめのうちに基礎工事をしておかないと、あとになって基礎づくりをしても、きわめて大きな努力がいることになる。しかも、その場合は、建築家の苦労もさることながら、建造物そのものに危険がおよぶ。

 

私も10代の頃は、この『基礎工事』が大嫌いだった。地味だし、何より、基礎を積み上げた延長線上の未来に、何も期待をしていなかったからである。私の様な人間はよくいるはずである。そういう人はここで言う『建設的』な人生ではなく、その対極の『刹那的』な人生にを生きる傾向がある。その刹那的な人生の代表的な生き方をした私が断言しよう。刹那的な人間は、建設的な人間に一生敵わない。もし、自分にプライドがあるというのなら、この決定的な事実から目を逸らさないはずだ。

 

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孫子

コトラーの著書、『コトラー8つの成長戦略』にはこうある。

マーケット・シェア:勝つための戦略

 

(省略)最初の仕事は、競合他社の確認だ。中国の古代哲学者、孫武(孫子)によれば、

『捜索に時間をかけることは無駄にはならない。』

 

あなたの会社とほぼ同様のマーケティング・ミックスであなたの会社のシェアを狙う競合他社をよく観察してみよう。競合他社のマーケティング予算があなたの会社よりはるかに上回るならば、他のマーケットを探すことを考えたほうがいいかもしれないが、逆にあなたの会社よりはるかに少なければ、潰しにかかるのもいいかもしれない。

 

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チャンスをつかむ準備

ウォール・ストリート・ジャーナルから『米国最高のエグゼクティブ教育専門家12人』に選ばれたジェームズ・M・クーゼスの著書、『リーダーシップ・チャレンジ』にはこうある。

チャンスをつかむ準備

 

(省略)仕事でも人生でも、毎日たくさんのことが起きる。それは本人が選んだものかもしれないし、そうでないかもしれない。リーダーが取り組んでいるチャレンジは、必ずしも本人が求めたものとはかぎらない。チャレンジもリーダーを求めている。だがあなたがたチャレンジを見つけるか、チャレンジがあなたを見つけるかは大した問題ではない。重要なのはあなたが下す選択、現状を改革する目的だ。つまり、『チャンスが訪れたとき、それをつかむ準備ができているか』だ。

 

その準備を整えておきたいなら、自分は何に意欲を感じるのかを真剣に考えよう。何があなたのエンジンをかけるのか?ベストを尽くそうと言う気にさせてくれるものは何か?その答えが見つかれば、つまり仕事と人生に意味と目的を与えてくれるものが見つかれば、次に変化が訪れたときは、両手を開いて受け入れることができるだろう。

 

そのチャンスを掴むことが出来るのは、準備をしていた人間だけだ。

 

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人格を磨きつつ事業を行う

儒教、仏教、道教を深く学び、足りない部分を補って創り上げた、洪自誠(こうじせい)の著書であり、川上哲治田中角栄五島慶太吉川栄治ら昭和の巨人たちの座右の書である、『中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚』にはこうある。

人格を磨きつつ事業を行う

 

事業を発展させるための基礎になるのは、その人間の人柄である。基礎がしっかりできていない建物が頑丈で長持ちすることはないように、人徳のない物が興した事業が成功し、発展を遂げた例はない。また、子孫を繁栄させるための根本となるのは、その人間の志である。大地にしっかりと根を張っていない樹木が、枝葉をつけ成長することがないように、しっかりとした信念や志のない人の子孫が、まともな生き方をしたためしはない。

 

踏むべき手順を踏まずに大きくなったのなら、そこにあるのは成長ではない。『膨張』である。

 

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低い地位に埋もれて志を伸ばす

早稲田大学を経て、情報会社・出版社の役員を歴任した岬龍一郎の著書、『言志四録』にはこうある。

英雄豪傑は普通の人ではないのだから、そうそう世に現れるものではない。だが、このような優れた人物であっても、低い地位に埋もれて志を伸ばすチャンスがなければ、その才能を発揮することはできない。幸いにして、立派な地位を得ることができれば、遠大な計略を企てて大事業を成し遂げることができる。そうした例は数多くある。ところで現在、諸外国のトップがどのような人物であるかはわからない。だが、彼らがどのような人物であろうとも、平素からこちらの準備が怠りなければ、何ら心配することはない。平和なときこそ準備すべきである。

 

この条は国家の準備をいっているのであるが、事を成すにはやはり準備が必要である。井伊直弼は若きころ出世の望みを断たれ『埋木舎』で逼塞していたが、大老になるに及んで、そこで勉学に励んだことが大いに役立っている。

 

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花火

『花火』だ。中身がスカスカの花火玉が宙に打ち上げられ、そこに咲かせる夜空の花は、空虚なものである。しかし、身がぎっしりと詰まった花火玉は、夜空にどんな綺麗な花を咲かせるだろうか。人生も同じだ。 どうせ『刹那』に生きるなら、この、たった一度の人生が、たった一度しか打ち上げられない打ち上げ花火だと考えて、自分に出来る限りの最高の花火を打ち上げたい。

 

 

 

1.アメリカの大統領、リンカーン

2.イギリスの政治家、ベンジャミン・ディズレーリ

3.日本の経営者、三村庸平

4.アメリカの発明家、エジソン

5.ブラジルの経営者、カルロス・ゴーン

6.日本の経営者、鈴木敏文

7.日本の経営者、出光佐三

8.イングランドの作家、シェイクスピア

9.古代ギリシャの作家、ソフォクレス

10.日本の建築家、安藤忠雄

11.日本のタレント、美輪明宏

12.イタリアの政治思想家、マキャベリ

13.日本のプロラグビー選手、平尾誠二

14.ポーランドの物理学者、キュリー夫人

15.オーストリアの経済学者、ドラッカー

16.フランスの細菌学者、ルイ・パスツール