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福沢諭吉『仕事というのは、偶然できるものではありません。善い事も悪い事も、すべて人間のこれをやろうという意思があってこそできるのです。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

偉人

ふむ…。

運営者

考察

『仕事』と『作業』は違う。前者のことを言っているのであって、後者のことを福沢は、『仕事』として認めていない。それは福沢だけではない。私も同じだし、全ての経営者がそう思っているだろう。しかし、私のサラリーマン時代はと言うと、会社をサボって、そのまま映画館で映画を観るなんていうこともあったほどだったが、あの時は、別にそれについて罪悪感など感じていなかった。

 

むしろ、『つまらない仕事』をやって人生を浪費するくらいなら、自分の人生の充実を考えた方が良い、という結論に至っていたからだった。まだ20歳とか、そこいらの年齢だったことも手伝った。

 

 

つまり仕事に対する『主体性』だ。私にはそれがなかった。別にいくら自分がやっても、会社にろくに来ない上司が報酬の大部分を持っていき、『囲われる』イメージでその会社に居続けることは、人生の浪費なのではないかという、違和感に包まれていたのだ。あの頃は、どうつまらない職場を楽しむかを考えて、仕事に無関係の環境にたくさん力を入れて、音楽をかけたり、踊ったり、昼飯のことを考えたり、イベントの企画をして毎日を『薄めて』いた。

 

『薄め』なければ、毎日が辛いからだ。付き合いもあって環境がガラリと変われないのなら、せめてそうして、自分の環境を楽しむことを念頭に置いて考え、結局『仕事』に力を入れることはなかった。あの頃の私は、休日がとても好きだった。仕事終わりにどんな店に行って遊ぶのかが楽しみだった。

 

しかし、今は違う。というより、23歳で起業してから7年間、私はかつてのような虚無感に襲われることは無くなった。確かに責任は一気に重くなっただろう。だが、私の様な人間は、こういう立場だけが命を躍動させることが出来るらしい。他方、部下はどうか。そうだ。やはり『作業』に甘んじる7年を過ごしてしまっていると言えるだろう。彼には私の経験を活かして、主体性というキーワードを初月から突きつけているが、7年という激動の時間を経て、こう言うが、どうやら主体性を持てる人と、持てない人がこの世にはいるらしい。

 

いや、言い方を間違えた。主体性を持つことは全ての人間が出来る。問題は、『カギ』だ。

 

 

人が主体的になれるカギがそれぞれにはあって、私の場合は『父親の死』であり、『社長という立場・責任』であり、『一度しかない人生』と『男に生まれた意味』に対する真剣な内省だった。

 

部下の主体性を引き出すカギはなんだろうか。幼少の頃に事故で兄を亡くしている彼は、家族の死で変われるかどうかはわからない。それに、7年という時間の間、一体どれほどのアプローチをしてきたことだろうか。彼が、結局今の段階で甘んじてしまっているのは、まだまだ『作業』である。『やれ』と言われたことしか出来ていない。いやむしろ、それすら出来ていないという、極めてふりだしの位置にいると言っていい。

 

入社初月に彼の机の前に貼ったのはこうだ。

『言われたことも出来ない人、言われたことしか出来ない人、言われたこと以上のことが出来る人、当然、最後者でなければならない。』

 

『仕事』が出来る人間とは、最後者である。人間が、その心を整える為には時間がかかる。その時間を短縮する為には、どこが最短のルートなのかを考え抜かなければならない。そういうことが教育者、対象者共に問われているテーマである。

 

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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