偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け
運営者
考察
才能や技量よりも時間による成熟を信じながら絶えず進んでいくということについてまず考えたいのは、
- 10年ルール
- 1万時間の法則
- クリティカルマス
- 量質変化
についてである。
10年ルールとは、『世界レベルの業績に達するまでに少なくとも10年かかる』という法則。1万時間の法則とは、『人が何かに習熟してスペシャリストになるまでにかかる時間』を示唆した法則。クリティカル・マスとは、『量が積み重なって、質的な変化を起こす臨界点』 を指す言葉。量質変化とは、『量が積み重なると、あるとき質的な変化を起こす現象』の意味。
更なる詳細は『天才の仕組み』に書いたが、例えば、松下幸之助からその名を継いだ現代の経営の神、稲盛和夫も、こう言っているように、
『同じ山があったとき、Aの山は、どういう風に出来て、何で出来ているかもわからずいつの間にか出来ていた山で、Bの山は、10年20年30年かけて、少しずつチリを積もらせ、山にしたというとき、人は、Bの山を信頼するのではないだろうか。外部からの信頼だけじゃない。Bの山は、人として、企業として、とても強靭で、逞しく、生きがいがあるのである。』
人には最初、何もないのだ。その条件の中で、無から有を生むかの如く、確かに積み上げて来た、経験がある。それは、自分という存在がこの世を生きた証だ。この、虚無たる宇宙の空間の中で、いずれ消えゆく儚い命に生まれ、何の確証もない我々という人間の実態、そしてそこに蔓延するおぼろげな概念の中で、間違いなく、確信できるもの。それが、流れる時間の中で確かに積み上げて来た、自分の経験値なのだ。
その経験値は、自分の血となり肉となり、細胞となって組み込まれ、やがてそれは確固たる『意志』となり、その『腹に据えた一本の槍』は、どんな壁をも貫くことになる。
織田信長も、
と言ったように、いくら全身に数百という武器を仕込んでも、たった一本の槍には敵わないことがあるのだ。蓄積し、研鑽し、研ぎ澄まされた、一本の『意志』という槍には。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
こうして名言と向き合って一つずつ内省したその数『8000』。では、なぜ「1万」ではないのか──それは、内省の後半になるにつれ、『同じ的を射る言葉』が増えてきたからです。そして私はその浮かび上がった真理を、『38の黄金知』としてまとめました。
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