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ローマ帝国を力づくで作った時、帝国内の『宗教観の違い』の問題はどうクリアした?

『人間の最初の宗教』はどんなものだった?

 

上記の記事で人間にとっての一番最初の宗教『原始宗教』についてまとめた。次に『古代宗教』に移るが、その前に少しだけ情報をまとめておこう。このようにしてとにかく人に『階級』が生まれ、争いも激化していき、『戦争』規模に拡大していった。やはり、社会ができて、民族として一致団結して生産力が上がると同時に、『力を持つ集団』と『力を持つ集団』とがぶつかると、それまで以上に争いの規模は大きくなるわけである。

 

STEP.1
原始時代の争い
確かに食料の為に殺すこともあったが、使う武器も争いの規模も小さい。
STEP.2
農耕社会が定着した後の戦い
氏族⇒部族へ集団が強化されたことで、戦いが激しくなっていく。

 

そして現在で考えるなら銃や爆弾や爆撃機等のありとあらゆる武器や、テクノロジーを使って、戦争をしているわけだ。しかしちょうどこのあたりの時期で考えるなら、戦争によって略奪し、様々な力(財力、奴隷、食料等)を得た人間たちが、その力を作って『国家』を創るようになり、やがて『帝国』が作られる。

 

STEP.1
戦争によって略奪する
STEP.2
様々な力(財力、奴隷、食料等)を得る
STEP.3
国家を作る
STEP.4
帝国を作る
ローマ帝国がその代表である。

 

そのようにして徐々に人間の間に格差が生まれるようになる。つまり、この時点でもう『自然に生きる』選択肢を選んでいては、『野心を燃やして生きる』選択肢を選ぶ人間の『下』につけられてしまうからくりができるようになる。力を使いこなし(?)、それを存分に発揮し、争いに勝った勢力が上の階級に行き、権力を得ていくわけだ。

 

何しろ、そうして『下』にされた者は『奴隷』となり、ひどい目に遭った。そう。このあたりが『世界宗教』が生まれた重要なキーワードとなる。そのあたりは冒頭の記事を見ればわかるだろう。では、『下』にされた者は『どんな存在』を期待するだろうか。当時の支配者のように、自分を奴隷扱いする存在?それとも、公明正大なジャッジをする『救世主』?

 

支配する者 来世もまた権力を維持したいと願う
支配される者 来世は今よりも良い境遇であるように願う
この世で『莫大な力』を得るためにはどうすればいい?

 

では、世界3大宗教の創始者が生まれた時代背景を見てみよう。

 

世界3大宗教の創始者と当時の時代背景

宗教 創始者 時代 時代背景
キリスト教 イエス 紀元後4年頃 ローマ帝国による奴隷たちの苦悩が絶頂に達していた
イスラム教 ムハンマド 6世紀頃 アラビア民族の対立が頂点に達していた
仏教 釈迦 紀元前600年頃 数千年にわたるカースト制度が人を苦しめていた

 

このような時代背景を考えると、なぜ彼らがその時代に現れ、そしてそれらの宗教が世に受け入れられ、世界宗教となったかという理由が見えてくるようになる。彼らはちょうど600年間隔でこの世に生まれているが、それにそこまでの意味はないだろう。あるとしたら、ムハンマド以降の1200年、1800年にも世界的宗教が生まれるはずだが、そうはなっていない。

 

ただ、仏教の600年前、紀元前1200~1300年頃にユダヤ教ができ、紀元前1600年頃にゾロアスター教ができ、紀元前2500年頃にバラモン教ができたことを考えると、大体一つの宗教のモデルは300年は利用されるという大体の輪郭が見えてくる。

 

STEP.1
紀元前2500年頃
バラモン教ができる。のちのヒンズー教。
STEP.2
紀元前1600年頃
ゾロアスター教ができる。アブラハムの宗教(ユダヤ教、イスラム教、キリスト教)の大元となる。
STEP.3
紀元前1300年頃
モーセによってユダヤ教ができる。
STEP.4
紀元前600年頃
釈迦によって仏教ができる。
STEP.6
紀元後30年頃
イエスの死後、パウロによってキリスト教ができる。
STEP.7
紀元後600年頃
ムハンマドによってイスラム教ができる。

 

しかし、帝国を作る過程で問題が起こる。例えばローマ帝国は紀元前800年頃から作られ始めるわけだが、その帝国の中には様々な国家や民族があるわけである。そうなると当然、それぞれが持っている宗教観に違いが出てくる。

 

俺の神が正しい!
いや俺の神だね!

馬鹿野郎!俺の神だよ!

 

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上記の記事に書いたように、各地域には様々な神話や宗教があった。したがって、一つにまとまらない。最初は力づくでまとめていたがそれには限界があり、どうしても帝国をまとめるために『優秀な宗教』の存在が必要だった。

 

当時、宗教の存在は政治や経済よりもはるかに重要な位置づけにあったので、それを見つけて人間をまとめることは、必要不可欠なことだった。そこで、帝国のすべての人々が納得するような『優秀な宗教』を探した。

 

  1. 奴隷や市民が来世を信じ、現世の苦痛を受け入れて不平不満を言わないようにする
  2. 将来は平等で幸福な社会が来ることを提示する
  3. 憎悪と対立に満ちたこの社会に共存と和解を求める『平和と愛』を強調する

 

このような条件をクリアした『優秀な宗教』を探し、そしてたどり着いたのが『キリスト教』だった。これによってキリスト教はローマ帝国の国教となり、多くの人に受け入れられ、世界宗教へと発展していった。

 

STEP.1
帝国を作った
STEP.2
しかし帝国内の人々の宗教観が異なっていた
STEP.3
一つにまとめる必要があった
STEP.4
条件をクリアした『優秀な宗教』が『キリスト教』だった
これによってキリスト教はローマ帝国の国教となり、多くの人に受け入れられ、世界宗教へと発展していった。

 

ユダヤ神話(一神教)とギリシャ神話(多神教)はなぜ和解できたのか?

 

このようにして原始宗教から古代宗教へ、そして古代宗教から世界宗教が生まれるようになる。

 

STEP.1
原始宗教が生まれた
STEP.2
古代宗教に発達する
STEP.3
古代宗教を礎に世界宗教が生まれる
世界宗教とはユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教である。

 

次はその古代宗教についての話だ。

 

 

 

 

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