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土方歳三『世に生き飽きた者だけ、ついて来い。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

偉人

ふむ…。

運営者

考察

この戦に行けば、人生が終わるかもしれない。そんなシーンを経験したことがあるだろうか。ないなら、土方歳三と、この言葉を聞いた人間の気持ちを理解することはできない。今の世を生きていると、『生き飽きる』ということとは無縁の様な印象を強く得る。多様性が広がったのだ。制限がなくなり、解放され、多様性が広がり、可動領域が増え、飽きることがなくなった。

 

本は次々に新しいものが出て、ゲームもCDもそうだ。好きな時に好きな本を読み、ゲームをし、音楽を聴ける。テレビだってラジオだってインターネットだってそうだ。

 

 

スマホに旅行に武道にスポーツ。かつて、竹刀一本を握りしめ、道場で汗水たらし、同じ道を歩き、違う都に行くときは、その移動手段のなさが故、ひと苦労だった。そんな時代の人々からすれば、今の世の多様性は、まるで異次元である。

 

武士が、『こんな世は生きていても退屈だ』と思うのはどんなシーンだろうか。剣をひたすらに極めればいいではないか。剣の道に終わりなどない。私も、ある剣道の強化練習をしている時、恩師からは、

 

お前らを段で言えばもう初段くらいだ。

 

と言われたが、私としては、その時点で数か月全力を尽くして、足の皮がむけて流血し、そこにホコリがついて、悪化し、歩くのもままならず、手も豆が出来ては潰れ、鳥肌が立って、倒れそうになるほど面を打ち込み、これでもかというくらい汗を流しては、声を荒げて来たのに、

 

(まだ初段か…。恩師の5段、6段へと到達するには、まだまだ気が遠くなるほどの道のりだ)

 

と思ったものである。

 

 

しかも、そこにいた恩師達すらも舌を巻く7段の先生に関しては、剣道をやる前はなんてことない人間だと思っていたが、それぐらいの経験を積むと、もうその眼光の鋭さだけで、負けを認めざるを得ない威圧感があった。それを考えた時、土方歳三を含めた彼らが、いくら最強の剣士という呼び声が高くても、7段、8段、あるいは10段という異次元の腕前があったとは思えない。

 

いや、見たことがないのだから、軽率にそう思うのはやめよう。あったとしよう。例えば、8段ほどの猛者だったとしよう。しかしそれなら尚更、その先にまだまだ上があることがわかっていたはずだ。8段まで突き詰めた人間が、剣の道への追及を『飽きる』とは思えない。年齢も関係ないはずだ。何しろ、wikipedia『剣道の段級位制』にはこうある。

『剣道8段』:剣道の奥義に通暁、成熟し、技倆円熟なる者 七段受有後10年以上修業 46歳以上

 

つまり、7段を取得して、最低でも10年はその鍛錬を積み重ねなければ、8段の領域に達することはできない。従って、40歳になる前に命を落とした土方歳三は、その域に達していないのだ。これが最近の話だとしても、どちらにせよ熟達というものは、鍛錬に鍛錬を重ねなければあり得ない。

 

剣の道を極めることが好きなのであれば、飽きることはなかったはずだ。しかし、そう言った。だとしたら考えられるのは、強制的な外部要因の圧力である。強いられていた。あるいは、そう強く感じていたのだ。そして、とても窮屈な思いをしていた。まことに生きるのが苦しかった。他に選択肢がなかった。他に生きる道がなかった。

 

こんな世を生きていくぐらいなら、あるいは、今起きていることを見て見ぬフリをして生きながらえるくらいなら、この命、ここで使い果たしたい。その為に、磨いてきた剣なのだから。それならば、考えられる。この言葉が放たれた理由を、理解することが出来る。

 

どうせ死んでいく運命だった。仲間も知人も大勢死んだ。逃げ延びて、生きながらえ、恥を晒して、死から目を背けて生きるくらいなら、燃やすぞ、この命。ついて来い、同じ志を持った同志たちよ。

 

そんな武士の魂の叫びが、聴こえて来るのである。

 

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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