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考察
『人間の能力をはるかに超えている』ということについて、わかりやすい話がある。『隠れていた宇宙』、『宇宙就職案内』、『宇宙は本当にひとつなのか』、『宇宙はなぜこのような宇宙なのか』、ざっと宇宙の本を読んだのだが、それでも私が理解したのはこのうち10%だ。もっと低いかもしれない。
その内、『隠れていた宇宙』の感想文として書いたのがこうだ。
インフレーション多宇宙に、パッチワークキルト多宇宙、それから、ブレーン多宇宙に、サイクリック多宇宙、ランドスケープ多宇宙など、宇宙への想像は、果てしなく広がっている。例えば、『次元』という概念があるが、我々が認識できるのは『3次元』までである。これが、『4次元、10次元』ということだったらどうだろうか。実は、宇宙は『ひも理論』という考え方をすると、『10次元』であるという理論に到達するのだ。
例えば我々はカーペットを見たとき、平らに見える。だから、『2次元』に見えるはずだ。だが実際顕微鏡で見ると、糸やひもがびっしりと打ち込んであって、立体である、つまり『3次元』であるということがわかる。だから手で触ってふわふわしているのだ。実際に製造している人なら、当たり前のことではある。
ここで出て来た、『次元』という認識だ。人間が理解できているのは『3次元』まで。しかしこれが、4次元。5次元、そして10次元という規模の話になればどうだろうか。理解できるだろうか。もし万が一出来たとしよう。では、10次元があるなら、100次元もあるだろう。ない、という保証などどこにもないのだ。
手塚治虫は言った。
こういう着眼点がある人間の目は、鋭い。『神』とは、今挙がった全ての問題に対して明確に答えられる存在だ。この、全宇宙の、そしてもしかしたら宇宙の外にも何が別のものがあるかもしれない、という甚大な規模の世界を全て、把握している。そんな存在がもしいるのだとしたら、人間の能力をはるかに超えている。たかだか人間程度の実力では、『理解する』ことすら出来ない。
では、『愛』ならどうだろうか。私がたどり着いた答えに、『真理=神=愛』という図式がある。これはフィクションの話だが、地球外生命体がこの『愛』に触れた時、
と言うシーンを、『よく』見かけることがある。私はそうしたシーンを目にしたときにいつも思うのは、『愛が、人間を含めたあらゆる生命の理解を超える概念である』ということ。いや、厳密に言えば『理解する』のは人間だけだから、理解を超えるというのは、『人間の理解を超える』ということになるが、『愛』には、それぐらい何か『別次元』のエネルギーを感じることがある。
ミズダコは、自分の子供を産んだと同時に、その命を終える。
岡部伊都子のこの記事に書いた、
命を賭して我が子を守った母親もそうだ。
リルケのこの記事に書いた、
映画『インターステラー』の宇宙と愛と次元と時間についての関係性についてもそうだ。私の今の理解力ではここで思慮が止まるが、この世には、『人間の能力をはるかに超えていることがある』と認識することは、間違いなく人間が見せる、研ぎ澄まされた知性の一つであることは間違いないだろう。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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