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バーナード・ショー『人生には二つの悲劇がある。一つは心の願いが達せられないこと。もう一つはそれが達せられること。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

『佐々木小次郎を怒らせた宮本武蔵』の創作で有名な吉川栄治は言う。

 

これは、バーナード・ショーの言うことと根底が同じである。実はこの人生、最初から何かを達成しても、そこにあるのは空虚なのだ。あるのは刹那の達成感だけ。山頂に広がる景色に見飽きるのに、時間はかからないだろう。あるいは空気が薄くて、風呂に入りたくて戻りたくなる。私は夢をかなえた人間だ。もちろん、その夢はある人から見ればちっぽけなものかもしれないが、当時の私からすればとても大きな夢だった。

 

  1. 『富士登山をすること』
  2. 『日本の世界遺産を全て観ること』
  3. 『偉人の名言を100以上内省すること』

 

私は全てこの夢をかなえた。

 

富士登山

 

しかし、かなえた後で自分の心にあるものを考えると、そこにあるのは『達成する前にあったワクワク感』と比べて、心は虚無に近いのだ。確かに達成感はあった。だが、それは達成した途端に、泡となって消えてしまうエネルギーのようなものだった。だが、それでも確かに達成感はあり、人間はその『刹那の達成感』を求めて、人生を旅するのである。さしずめそれは、『起爆剤』。エネルギーの源が切れてきたと思ったらその起爆剤を手に入れれば、その後の人生を生きるエネルギーを、確保できるのである。

 

投影バイアス』という概念がある。将来の快楽や感情の予測は、現在の感情や動機の状態にアンカリングされる(支配されて勝手に決めつけられる)。例えば空腹、性欲、怒りなどによって興奮しているとき、また、冷静なとき、そのどちらの状態のときでも、人は『そっち側』の精神状態を予測できない。つまり、空腹の時には、『満腹の時の自分の精神状態』を予測できないのだ。だから空腹の人と満腹の人がスーパーで買い物をすると、空腹の人は、満腹の人よりも多めに食料品をカゴの中に入れてしまうのである。

 

(きっとこの一箱じゃ自分は満たされないだろう。)

 

と決めつけるのだ。満腹の人はそうは思わない。現在の自分を、未来の自分に投影してしまう。それが『投影バイアス』という人間の心理だ。登山をするときも、この『投影バイアス』が働いている。

 

(きっと登れば、人生のヒントを得られる。今の自分を打破する何かが、待っている。)

 

キリスト(聖書)は言う。

 

我々が楽しいのは、『希望』を抱いているときなのかもしれない。たとえその先に『空虚』があったとしても、人は『希望』を抱くから生きていくことが出来るのだ。それに子孫へのバトンタッチはどうだ。命を、技術を、世界の遺産を繋ぐことはどうだ。確かに、最終地点は惑星同士の爆発による『空虚』なのかもしれない。しかし健気に命を繋ぐ地球の生命全てには、夢と希望と矜持がある。

 

命のリレー

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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