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トルストイ『謙虚な人は誰からも好かれる。それなのにどうして謙虚な人になろうとしないのだろうか。』Part-2

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

それは、人間が愚かな生き物だからである。この話を、幼少期に聞いたのなら、素直に(そうか)と受け止めるだろう。しかし、それはまだ『人間の愚かしさ』を理解していないからだ。つまり、ここで言う人間の愚かしさとは、謙虚になれない自分のことだけではない。その態度を取った時の、『相手』の態度もまた、愚かなものなのだ。

 

人間の中には、相手が謙虚な態度を取ったかどうかを理解できない人間がいる。漫画はとてもわかりやすい。例えば、下記の様なケースだ。

 

 

 

この子供は、山賊に酒をかけられて、怒らなかった友人の海賊に『格好悪い』と怒鳴りつけるのだが、海賊の男は、

 

ただ酒をかけられただけだ。怒るほどの事じゃないだろう?

 

と言って、子供をたしなめた。この場合、子供が取ったこういう態度を取る方が普通、一般的である。人間は愚かだ。この子供の様に精神未熟であれば、謙虚になり自制することが、『卑怯者の腰抜け』に見えてしまうのである。それから、酒をかけた山賊の方も同じだ。謙虚にふるまった海賊の男の力量を見誤り、自分達よりも格下だと決めつけた。

 

そして、とある日、調子に乗った山賊は、子供を誘拐してしまった。子供が、友人の男をなめられた仕返しをしようと、山賊に食って掛かってしまったのだ。海賊の男は、自分の友人の子供をさらわれたことで、ついにその真価を発揮することになる。しかし、格下だと思っている海賊の男が来たからといって、山賊は例によって、あの態度だ。そして銃を抜き、頭を撃ち抜こうとした。

 

─その時だ。

 


(画像:『ワンピース』)

 

人間は愚かだ。この海賊の男の境地に辿り着く為には、それらを全て理解し、達観したうえで、相手に調子に乗られ、酒をかけられてちょっとこづかれたくらいではピクリとも動じない心構えと、弱き相手への労りの心、また、それを全てのみ込んで、いざとなったら一切の責任を取る『覚悟』がなければならない。

 

謙虚になることは、人間の最高到達地点だ。そしてその道の険しさは、幼少期のそれには、およそ想像することが出来ない修羅の道だ。しかし、幼少期に抱くその素直な心は、とても崇高で、愛すべきもの。むしろ、その清き心がなければ、そこに到達することは出来ない。

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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源豊宗『「縁」とは予期しない偶然性である。そこに人生の妙味がある。』 黒澤明『これでもか、これでもかと頑張って、一歩踏み込んで、それでも粘ってもう一頑張りして、もう駄目だと思ってもズカッと踏み込んで、そうしていると突き抜けるんだ。』 ペギー『二十歳のときに詩人であるものは、詩人ではなく、ただの人間にすぎない。二十歳を過ぎて詩人であれば、そのときかれは詩人である。』

 

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