キリスト教の礎 イエス・キリスト
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内省
例えば、争いや憎しみ、 裏切りや殺戮、 内乱、飢饉、ありとあらゆる事態現象が想像できるはずだ。『人間が完璧』なのであれば、そういうことは起きない。しかし、『恒久的に未熟』なのであれば、『それが人間』なのであれば、そういうことは永久に起こり得るだろう。
例えば、『『中国古典』の教え』の『史記』についての一文にはこうある。
『地位が上がったり下がったりすることによって、付き合いの深さが良くわかる』
こちらが調子のいい時は放っておいても人は集まるが落ち目になると、さっと去っていく遥か昔から今において、変わることのない愚かな習性である。 本は続けてこう言う。
『だが、初めからそれが人情だと心得ていれば人が寄ってきたからといって喜ぶこともないし去っていったからといって嘆くこともないのである。』
つまり、そのことを悟ると、見えて来るものがある。そこに焦点を合わせていけば、むやみに精神が侵され、崩れることはないのだ。『ノストラダムスの大予言』も、今となっては『ノストラダムスの大虚言』だが、『人間が恒久的に未熟』という言葉・予言は、恐らく未来永劫も崩れることのない、真理である。それを憂うのではなく、受け入れることで、新たな境地を見出すべし。
参照文献
聖書
マテオによる福音書 第10章。
関連する『黄金律』
『他と違うことは恥ではない。誇りだ。』
『どれだけ生きるかではなく、いかに生きるかが重要なのだ。』
『この世には、自分にしか歩けない道がある。その道を歩くのが人生だ。』
『「生きる」ということの本当の意味とは。』