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ソクラテス『”死”は”終わり”ではない。”解放”である。』


ソクラテスの言葉


古代ギリシャ哲学者 ソクラテス(画像

 

ソクラテスは、無実の罪で処刑された。逃げることもできた。しかし、逃げなかった。それをしたら、自分に向けられた起訴理由が正しかったことになってしまう。それになにより、ソクラテスは自分の人生に執着することは無知だと考えていた。

 

自分を嵌めたアニュトスとメレトスについて、ソクラテスはこう言っている。

『彼らは私を殺すことは出来るが、私に害をなすことは出来ない。』

 

人生最後の日を迎えたソクラテスは『幸せそうに見え』、『時によっては死の方が生より好ましい』と述べた。そしてこう言ったのだ。

『お別れのときが来た。君たちは生きながらえる為、私は死ぬために分かれるのだ。君たちと私のどちらがより幸運なのだろうか?答えることが出来るのは神のみである。』

 

自分の人生に執着することは無知

 

と挙げたが、この言葉が意味するところは、とてつもなく深遠である。

 

四聖は、それぞれ『罪の定義』をこうしている。

 

キリスト=罪(わがまま)

釈迦=執着

孔子=利己

ソクラテス=無知

 

わかるだろうか。真理を愛して人生を生きていたら、ある日、それを妬み、嫉む心無い人間に、冤罪を着せられた。そのときにふるまうべく人間の真の態度の在り方とは、『自分の人生に執着すること』ではなかったのだ。それは『わがまま』であり『利己的』。つまり、『執着』とは『無知』である。これは、『死』を、『終わり』ではなく、『解放』だと考えていなければ到達できない境地だ。

 

この世に生きる全ての人々が、実に公明正大で、真理に従って誰一人歪曲せずにまっすぐ生きている。当然不正行為、罪を犯す者はおらず、全てが公正で、愛に溢れている。こういう世の中だったら、『死』を『終わり』だと考えるかもしれない。『生』に対して、『執着』したくなるかもしれない。だが、世の中とは、例えば自分が冤罪を着せられたように、それがまかり通る『悪法』が支配しているように、決して理想の桃源郷ではないのだ。

 

だとしたら、『死』とは何か。その答えは人それぞれ、様々な答えを持つだろう。だが、ソクラテスの言うこの言葉の真意から、決して目を逸らしてはならないと思うのは、私だけではないだろう。

 

 

 

※これらの言葉は参考文献や史実に基づき、オーナーが独自の見解で超訳し、自らの生きる糧、自らを戒めるため、内省の為に日々書き留めたものです。史実を正確に把握したい方は正当な書物をご覧ください。

著者:一瀬雄治 (Yuji Ichise)

 

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