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大久保利通『今日のままにして瓦解せんよりは、むしろ大英断に出て、瓦解いたしたらんにしかず。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

ふむ…。

運営者

考察

『瓦解(がかい)』とは、壊す、崩す、乱れる、組織全体が壊れることを言う。

 

昨日も、今日も、目の前に、頭の上に、たんこぶがあり、それが試練として自分の前に立ちふさがっていて、身動きが取れない。そういうことが人生にはある。

 

私もあった。私の場合は、家庭内の宗教の問題だ。その他の家庭はどうだ。虐待、貧困、離婚、差別、虐め、病気、様々な問題があるだろう。そして、それは自分の人生に、著しい影響を与える。

 

そのまま泣き寝入りすれば、明日も同じ一日となるだろう。このまま何も行動しなければ、その延長線上に未来は切り拓けない。しかし、この話は実は、とても繊細な話である。

 

私の話だ。

 

私の場合は、29年間続いた。その間に、父親も死んだ。多くのものを失い、代償を払った。しかし、私が幸運だったのは、圧倒的な『ネアカ』精神を持っていたことだった。『根暗』の逆だ。極めて、ポジティブかつ前向きだったのである。

 

だからあまり『失った』という喪失感に襲われ、その虚無を、まるで悦に入ったように自己憐憫し、悲劇のヒーローを演じることはない。

 

しかし、29年間も続いたのだ。家庭内の宗教の問題が。

 

 

いやもちろん、これで完全に終わったわけではない。これからも私は、異なる宗教を持った家族と、同じ食卓を囲むことは無いだろう。だが、29歳の時に、一応の大きな一区切りがあった。

 

それは、キリスト教の強要の善悪と、異宗教の存在の説明を、論理的に説明させることで、それを偏りなしに、公正に説明できないのであれば、そこには『神(すべてにおいて平等・公正であるはずの絶対的存在)』がいるわけもなく、それを強要し続けたという事実を認めるということは、自分たちが、今まで29年間、私に間違った考え方を押し付けていた、ということを認めることになるが、それについてどう説明するのか。

 

ということを問い詰め、それについて説明することが出来なかった、という事実を作り上げたのが、その29歳の一区切りだった。つまり、別に最初からその事実はあったわけで、その事実を、実際に起きた事実として作り上げた(経験した、体験した)だけなのだ。

 

問題なのは、なぜ29歳まで続いたかということだ。それは、私が母に、崩れて欲しくなかったからである。その意味が分かるだろうか。だから、『瓦解』と言うが、それはとても難しい問題だ。私の親の様に、宗教に心を依存している人間がいたとき、それを『瓦解』させることで、もしかしたら心が病んで死んでしまうかもしれない。

 

私の知人の母親に、40歳になる前に精神が衰弱して亡くなった人間がいるが、人は、そういう理由で死んでしまうのだ。それを『瓦解』することが『大英断』だというのは、私の口からは言えない。しかし、事実として私は、その29歳の時から、間違いなく、人生で初めて、心が解放されたような、自由を認められたような、そういう生き生きとした生活を送ることが出来ているということだ。

 

もしかしたら、29年間もかかったのは、ただ私の機が熟すのが時間がかかっただけなのかもしれない。要は、『最初からあった事実』と言うが、それをもし、10代後半の、知識もない、ボキャブラリーも無い、『四聖』に数えられる、孔子ソクラテスブッダキリスト、それに世の偉人たちと向き合っても無い、そんな人としての厚みが軽薄で浅薄な時期に、この宗教という問題について何か語っても説得力がなく、むしろ言ったら逆効果で、『北風と太陽』的に、相手は考え方を一切変えることなく、しかし私も考え方を変えることなく、確執のように、ただひたすらに距離が開いていっただけだったのかもしれないわけで、

 

29年もかかった、ということを、まるで私はさきほど、『母親が崩れて欲しくなかった』という風に、綺麗なストーリーとして書いたが(本音だが)、実際は、ただ、私が、この問題を『瓦解』する為に、それだけの時間がかかったということで、これは別に、相応なのではないか。

 

まあどちらにせよ、

 

『瓦解は難しい。だが、それをしたなら、道は切り拓ける。』

 

ということは事実だ。

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

必見

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中立性と正確性の強化(人工知能)

※ここからは運営者である私の『言葉だけを見て内省した解釈』ではなく、人工知能ChatGPTにおいて『正確性と中立性』を軸に今回の名言を考えて見ましょう。

 

名言提示(再掲)

大久保利通『今日のままにして瓦解せんよりは、むしろ大英断に出て、瓦解いたしたらんにしかず。』


一般的な解釈

この言葉は、「現状のまま自然に崩壊してしまうくらいなら、自らの意志と判断によって果敢に決断を下し、その結果として滅びる方がまだ本望である」という趣旨を持っています。大久保利通は、維新後の新国家建設において、惰性的な現状維持による衰退を強く危惧していました。この発言には、失敗を恐れて何もしないよりも、覚悟をもって変革を選ぶべきだというリーダーとしての強い意思が表れています。社会的・政治的に危機を乗り越えるための「積極的な選択の哲学」として評価されることがあります。


思考補助・内省喚起

この言葉は、変化を恐れて足踏みを続けるあなたに、「そのまま衰退していくことを本当に望んでいるのか」と問いかけてきます。目の前の状況が不安定であったとしても、自らの意志で方向を選び取ること――それこそが主体性であり、生きるという行為の根本なのかもしれません。失敗を避けることよりも、「選ばないこと」が最大の損失になる。その本質を、私たちに鋭く突きつけてくる言葉です。


翻訳注意・文化的留意点

文化的背景:

この発言は、明治維新という大転換期において、大久保が危機的状況を前にして抜本的改革を断行すべきだとした思想に基づいています。日本文化に根ざす「和を以て貴しとする」精神と対照的に、「果敢な決断による構造変革」を是とする点に、西洋的近代思考との融合が見られます。

語彙の多義性:

「瓦解」は単なる物理的崩壊ではなく、「制度・秩序・国家の崩壊」などを含む広義の破綻です。また、「大英断」は辞書的には “a great and bold decision” ですが、context に応じて “decisive reform” や “bold reform initiative” と意訳する方が伝わりやすくなります。

構文再構築:

原文は文語体であり、そのままでは英文への直訳は難解です。「AよりもむしろBがましである」という構文は、英語では “Better to fail boldly than to decay passively.” のように逆転構造で再構成することが適切です。


出典・原典情報

※出典未確認

この言葉は複数の媒体や文献で紹介されていますが、一次資料(書簡・演説録等)における明確な出典は確認されていません。伝聞・再構成された可能性があります。


異訳・類似表現

異訳例:

「現状に甘んじて崩壊するよりも、勇気ある改革で倒れるほうがましだ。」

思想的近似例(日本語):

「なさぬ後悔より、しての後悔。」── 出典未確認

「破れても悔いなし、進んでこそ生きる道。」── 出典未確認

類似表現(英語圏):

“It is better to fail in originality than to succeed in imitation.” ― Herman Melville

「模倣で成功するより、独自性で失敗する方がよい」──という点で、自ら選び取る価値を重視する思想に共鳴します。

 

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『他と違うことは恥ではない。誇りだ。』

『どれだけ生きるかではなく、いかに生きるかが重要なのだ。』

『この世には、自分にしか歩けない道がある。その道を歩くのが人生だ。』

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