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『ノアの箱舟』の正体がついにわかった!

死ぬと『天国か地獄』に行くと考えたのは誰?カギを握るドラゴンボール!

 

この話の続きだ。とにかくそのようにして、人間は自由な発想でまず『神話』を想像し、秩序を求めてそのイメージを引きずりながらも『宗教』へと作り変えていき、

 

  • 死後の世界

 

等の『どう考えても答えの出ないもの』をひたすら想像し続けた。そしてその中にはもう一つ『終末』という大きなテーマもあった。この世の終わりである。どのようにしてこの世が終わってしまうのか、それをイメージしたのである。しかしそもそもこの時は、『地球平面説』が蔓延していただろうし、太陽が地球の周りをまわっているという『天動説』も蔓延していた。

 

もし地球が平面なら人は『上と下と横』に何があると考えたかわかるだろうか?

 

そう考えると、当時の人々が考えた『この世の終わり』というのは、今の考え方とは違うだろう。まず今の人であれば、『地球が滅んでも宇宙は存在する』ということを知っている。だからこそ、映画『インターステラー』のように、地球に住めなくなるなら他の惑星に移住できないかを考える、という発想ができるわけである。

 

 

しかし当時の人々にはそういう発想はない。『今自分たちが住んでいる土地』が滅んだら、同時に『この世』も終わってしまうと考えるわけである。そのような当時の人ならではの視野と発想をイメージしながら考えていく必要がある。

 

当時、様々な神話や宗教で考えられた『世界の終末』に最もよく登場したのが『洪水』である。なぜそうなったかというと、人が水辺で暮らす生活から文明が始まったからだ。大河を利用し、農地に水を引く『灌漑(かんがい)農業』で生産力を上げていった。

 

世界4大文明と周辺の川

メソポタミア文明 チグリス、ユーフラテス川
古代エジプト文明 ナイル川
古代インド文明 インダス川
古代中国文明 黄河

 

その時代のイメージを助けてくれるのが、映画『エクソダス:神と王』である。

 

 

これは、ユダヤ教の創始者モーセの物語で、どのようにしてモーセが十戒を作るに至ったかということを描いた映画だ。モーセは最初、神など信じない人間だった。このあたりが非常に見どころとなっている。この映画の予告を見るだけでもわかるはずだが、やはりここには『川』と隣接した文明が描かれているのがわかる。この場合の川はナイル川である。

 

当時、水はとても貴重だった。人々が生きていくために必要不可欠な、命の恵みだった。しかし、自然災害はあった。人間が予測できない出来事がいくつもあり、とくにこうして『水』を通して人はその被害の甚大さを思い知ることが多かった。そして、洪水や稲妻等を通し、人はそこに『太刀打ちできない存在』を見たのだ。

 

稲妻、洪水、地震。あまりにも力強いあの正体を知らないとき、人はそこに『何を見た』かわかるだろうか?

 

メソポタミア地方のアッシリア、バビロニア神話にある大洪水の話を見てみよう。

 

STEP.1
暴風の神エンリルが人類の堕落に怒る
STEP.2
母インナナの頼みも聞かず人間を滅亡させる大洪水を起こす
STEP.3
水の神エンキが人間の味方をする
ジウスドラという人間に、箱舟に乗って命を救えと助言した。
STEP.4
ジウスドラは箱舟に乗って大洪水から逃れる
STEP.5
神と人を和解させ平和をもたらせる
善人が住む地を作った神々は彼を永遠に死なないようにした。

 

 

これとよく似た話を聞いたことがないだろうか。そう。『ノアの箱舟』である。ヘブライ神話に出てくる『ノアの箱舟』は、このメソポタミア地方の神話から影響を受けたと言われているのである。その他にも、

 

  • 南アメリカの神話
  • オーストラリアの原住民の神話
  • アフリカの神話
  • 北アメリカのインディアンの神話

 

といった様々な神話で『洪水』が出てきて、世界の終末を告げるのである。

 

 

この動画の冒頭にもあるが、旧約聖書の創世記にはこうある。

人間は堕落し、地上には悪がはびこった。そして主は仰せられた。人間を地上から消し去ろう。

 

下記の記事にも書いたように、

 

神話から宗教へ移り変わったということは、旧約聖書は『神話』が根幹にある?

 

旧約聖書には『泥でアダムが作られた』とか、『天地が創造された』とか、どれも『神話』の領域を出ない話が多く記載されているということが分かる。つまり、とても自由な発想が行われているのである。神話と宗教の違いをもう一度見てみよう。

 

神話 狩猟採集時代に生まれた 自由でめちゃくちゃな発想
宗教 農耕社会を作る過程で生まれた 秩序を作るためのきっちりとした規範

 

しかし当然、神話から宗教へ移り変わるとき、急に『黒⇒白』にコントラストがはっきりするわけではなかった。グラデーション的に、徐々に論理的に説明できるようなシナリオへと移り変わり、そして現在の『科学』へとつながっていくのである。

 

 

ノアの箱舟の話を少し見てみよう。

ノア(当時600歳)は箱舟を完成させると、「子らと、妻と、子らの妻たち」、および「すべての生き物…それぞれ二つずつ」と神から命じられた通りに、自分の妻と、三人の息子と、三人の息子それぞれの妻たち(ノアを含め計8人)と、すべての動物のつがい(清い動物「家畜」は7つがいずつ)を箱舟に乗せた。

 

つまり、今回のテーマ『ノアの箱舟の正体』も、今張った記事の続きだ。『神話から宗教へ移り変わったということは、旧約聖書は『神話』が根幹にある』。そしてことノアの箱舟に関しては、メソポタミア地方の神話からの影響を受けたストーリーということになる。つまり、ノアの箱舟の元になる事実が存在していたのではなく、『こうなってしまうぞ』という警鐘が、世界各地で『水』を通して鳴らされたのである。

 

MEMO
ノアの洪水があったという話もある。紀元前2300年頃だという説もある。しかし紀元前500年頃に生きたブッダらがいたという正確な証拠がない中、それよりもはるか前のこの時期の証拠もない。また、色々他の事実と照らし合わせるとその時期だとつじつまが合わないこともあり、紀元前1万年前なのではないかという話もあるが、果たして。

 

 

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