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キャプテン・クロ『カヤはオレの計画を成すためのコマにすぎない』

人生に与えられた時間を、どのように考えるか。それでその人間の人生は大きく変わる。一瞬の重要さを見誤る人間は、一生の間に成せることも僅かだ。一日でも多く遊んで楽して暮らしたい。そう考える人が後を絶たないのは、この世が一度きりで、若さが一度きりだからだ。だが、人生も一度きりなのだ。時間の使い方を見誤るな。

 

by岩淵克郎

 

ある日、カーネギー技術学校(後のカーネギーメロン大学)、カーネギーホールを創設したことで有名な、カーネギー財団の創設者でもある、鉄鋼王アンドリュー・カーネギーは、一人の青年記者と話をする機会があった。いつもならすぐにインタビューを切り上げるカーネギーだったが、その青年とは妙にウマが合い、インタビューはなんと3日3晩続いた。そこでカーネギーは青年に、ある提案をすることにした。

『もし私が、今抱えているアイディアをプログラムにする仕事を君に頼んだら、君はどうするかね。(中略)この成功プログラムの編纂には20年間の調査が必要だが、その間、君はこの仕事をやる気があるかね?イエスかノーで答えたまえ。』

 

20年だ。若き青年からする20年の時間の決断。それがもし、『浪費』になれば、こんなに馬鹿げた話はない。だが青年は意を決して、『イエス』と答えた。そしてカーネギーは言った。

『29秒。君が答えを出すために29秒かかった。私は1分を超えたら君を見込みのない人間としてあきらめるつもりだった。この種の決断というのは、1分以内に出せる人間でなければ、その後何をやらせてもダメなものなんだよ』

 

その後彼は、カーネギーに紹介してもらう人間をインタビューしながら、20年間タダ働きをすることになった。だが、その後。青年の『投資』は報われたのだ。その青年の名は、『ナポレオン・ヒル』。後にフランクリン・ルーズベルト大統領の顧問官を務め、ナポレオン・ヒル財団を創設する、大富豪である。

 

『3年も同じ屋敷に居て情のかけらもねぇのかよ!!!』

 

『無い。言った筈だ。カヤはオレの計画を成すためのコマにすぎない。死んで初めて感謝の一つもしよう……』

 

良くも悪くも、”時間”をコントロールする計画的な人間は、世間から頭一つ、抜けている。

 

 

Vアニメ「ワンピース」15周年記念!15の名場面で綴る感涙PV

※画像は以下の参考文献から引用しています。

 

一言

この記事は2009年に書いたものです。とても未熟な時期に書いたものなので、いずれまた修正いたします。またこの記事は運営者のワンピースに対するリスペクトの想いから書いていますが、もしこの画像の著作権が問題になる場合は、画像をすぐに削除いたします。