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ディキンソン『私が死んだとき、一匹の蝿がうなるのを聞いた。部屋の中の静寂は、嵐の高まりの間の大気の静寂のようだった。』

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ふむ…。

考察

RAS(網様体賦活系)という『脳にあるフィルター』を知っているだろうか。それは知っておいた方が良い。その方が得だ。私は一応今のところ、下記の2冊の本にこの『RAS』について書かれているのを確認している。

 

フィルターとか、ピンボールのあの閉じたり開いたりするレバーを思い出すとこれを想像しやすい。人間は、『自分には無関係な情報』という解釈をすると、その情報をこのRASでシャットアウトして、聞こえなくさせる脳力を持っている。つまりフィルターをかけるのであり、レバーを閉じるのである。これで入ってこない。余計な情報が、シャットアウトされる。

 

例えば寝るときに、夏の間の昼寝なら、外でセミの鳴き声や、子供の遊び声、あるいは風鈴の音なんかが聞こえているかもしれない。私などはその音を聞いたら夏の風情を感じて心地いいが、そんな雑音の中でも、いつの間にか気にならなくなって寝てしまっていることがある。そこにはこの『RAS』が働いているのだ。

 

カメラ

 

個人的な話だが、私は最近夜寝るときちょっとこの『雑音』が効いていた方が、いつの間にか寝てしまうことがあるような気がして、ここには何らかの形でこの『RAS』の働きが影響している気がしてならない。なかなか寝付けない私にとって、これは非常に興味深い研究の対象である。

 

というのも、私の上に住む住人が、夜中にドタバタと騒いで、うるさくて寝れないのだ。乗り込んで怒鳴り散らすことはいつでも出来るが、可哀そうなのでそれはしない。(マンションならすぐにでも管理人に電話する)

 

そんな風に『雑音に無意識に神経が向かってしまう』中、例えば扇風機の音だとか、そういう雑音を自ら作り出すことによって、『上から聞こえる不本意な雑音』が『故意に作り出した雑音』と中和され、以前よりも少し気楽に寝ることが出来るようになった、気がするのだ。ここにはやはり『RAS』が関係している気がする。

 

つまり脳内で、『雑音は最初からあるよね。あなたが自分で作ったでしょ。』という認識が生まれ、それが以前の、(雑音などない。無音で真っ暗で、空調が整っている。そういう中で睡眠をとらなければならないのだ。)という強迫観念を中和し、私を以前よりは安眠に誘ってくれている気がしてならないのである。

 

さて、本題に戻るが、ディキンソンの言う、『ハエの音』など、人間にとって『RAS』で排除する対象でしかない。しかしそれが、死の直前になって、今までのそれと比べると明らかに違う様子で、自分の耳に聞こえてくるというのだ。

 

それはそうだ。なぜならその後すぐに、この世を去る。『この世』に存在する全ての森羅万象に耳を傾ける。それが、死んでいく者が往々にして取るべき行動である。

 

※ただし、この言葉を冷静に考えると『私が死んだとき』だから、死んだ人が文字を書くことができない為、この解釈ではつじつまがいろいろと合わない。この言葉だけでの解釈には限界があるので、実際のシーンと照らし合わせたら、的外れなことを考えてしまっているだろう。しかし、こう解釈することもできる。

 

 

MEMO
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