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シェイクスピア『真実はすべてのことを平易にす。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

『平易(へいい)』とは、簡単にする、やさしくする、ということである。しかし真実というのは、時に隠蔽されるのが相場だ。

 

(真実みたいな、そんな都合が悪いものを語るな)

 

そういう常識が、大勢の人々の心底に、蔓延している。 例えば、『これからの「正義」の話をしよう』にこういう一文がある。

アーシュラ・K・ル=グィンの短編小説『オメラスから歩み去る人々』。この物語は、オメラスという町の話である。オメラスは幸福と祝祭の町、国王も奴隷も、広告も株式市場もないし、原子爆弾も無いところだ。この町があまりに非現実的で読者が想像出来なくてはいけないからと、作者のル=グィンはオメラスについてもう一つあることを教えてくれる。『オメラスの美しい公共施設のどれかの地下室に、あるいは、ことによると広々とした民家のどれかの地下食糧庫かもしれないが、一つの部屋がある。カギのかかったドアが一つあるだけで、窓はない』。

 

 

この部屋に一人の子供が座っている。その子は知能が低く、栄養失調で、世話をする者もおらず、ずっと惨めな生活を送っている。その子がその部屋にいることを、オメラスの人々は皆知っていた…その子はそこにいなければならないことを、誰もが知っていた…自分たちの幸福、町の美しさ、親密な友人関係、子供達の健康…さらに、豊かな収穫や穏やかな気候と言ったものまでが、その子のおぞましく悲惨な生活に全面的に依存していることを理解していた…もしその子が不潔な地下から太陽の下に連れ出されたら、その子の身体が清められ、十分な食事が与えられ、心身共に癒されたら、それは実に善い事に違いない。だが、もし本当にそうなったら、その瞬間にオメラスの町の繁栄、美しさ、喜びは全て色褪せ、消えてなくなる。それが子供を救う条件なのだ。

 

この話で見極めなければならないのは、『オメラスという町をすくう為に、一人の子供を犠牲にしてしまっている』という真実である。だが、彼を部屋に閉じ込めることが、平和の条件だというのだ。それをするから、その町の平和が保たれているというのだ。しかしこのままでは、

 

『平易になっているのは、部屋の少年以外の人間だけ』

 

である。シェイクスピアが言っているのは『すべてのことを平易にする』であって、その中にはその少年の人生も、含まれているのである。オメラスの話を聞いたとき、

 

(複雑な話だな…)

 

と思ったのであれば、そこにもう答えは出ている。平易ではないではないか。真実は、すべてのことを平易にするはずなのである。だが、私がここに付け加えたいのは以下の記事だ。これは、当サイトで最も難易度が高く、かつ最重要記事である。

 

『世界平和の実現に必要なのは『真理=愛=神』の図式への理解だ。』
『真理(愛・神)から逸れれば逸れるほど虚無に近づく。』

 

もしこれらの記事の全てを見ることができたとき、シェイクスピアのこの言葉に更に奥行きが出るだろう。

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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