『ヒト』を最適化しよう。

カミュ『重要なのは、病から癒えることではなく、病みつつ生きることだ。』

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ふむ…。

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考察

これについての見解はいくつか出来る。例えば、『病を完全に抹消しない』というニュアンスから伝わるのは、『人間から黒い部分を抹消することはできないだろ』というメッセージである。

 

 

『善玉菌』と『悪玉菌』だ。ビフィズス菌は前者、ウェルシュ菌はあまり知られていないが、後者だ。その際、腸内でビフィズス菌の力を優位にすることで、下痢や便秘等の異常症状を抑えることが出来る。ウェルシュ菌を完全抹消することはできない。しかし、『劣位』にすることは出来るわけで、優位、劣位のバランスを取ることが、人間に求められている使命なのだ。

 

ダンテは言った。

 

そして当然これは『戦争を吹っかけて、その戦に勝とう!』という意味ではないのだ。聖書における『ヘブライ人の手紙』には、『父が子供を叱るとき』について、こう書いてある。

『神が自分の聖性を子に与えようとしているのだ』

 

つまり人間には『聖性と魔性』の両面がある。

 

 

その内、父が子を叱った場所には『愛(聖性)』が宿り、『魔が刺した』人間には『罪(魔性)』が宿っていることになる。だとしたら、見えて来るのは『聖性を優位にし、魔性を劣位にする』ということで、そこにあるのは、魔性と聖性の真剣勝負である。更に言えば、昨今一部の狂信者が世界を騒がせているが、イスラム教における『ジ・ハード(聖戦)』とは、何も人を惨殺することを許可する、という凶悪な概念ではない。

 

『神の為に奮闘する』ことを意味し、つまり、その『神』というものは、しばしば『愛、真理』と『=』であると考えられるわけで、例えば、『人に裏切られ、殺意を覚えた』というとき、そこに現れるのは間違いなく『魔性の疼き』であるわけだが、しかし、それを聖性の力で劣位にさせよう、という『闘い』こそが、この『ジ・ハード(聖戦)』なのである。

 

これらの事実を考えた時、『病みつつ生きる』という話は、もう納得しているわけである。自分の中から魔性であり、悪玉菌を完全に抹消することは出来ない。もし完璧主義の潔癖症の様な人間がいて、『完全に抹消させたい』と思っているのであれば、彼はまず、生きることをやめなくてはならない事実を悟るべきである。

 

吉行淳之介は言った。

 

多様性があり、混在しているのがこの世の真理なのだ。『病の原因』のウイルスも、寄生する細菌も、寄生された側からすれば最悪の敵だが、彼らもまた、一つの生命なのだ。この世から『黒』を失くすという発想は、人間だけが持っている、エゴチズムの最たるものなのかもしれない。

 

そしてもう一つ考えたいことがある。ヴォルテールは言った。

 

そこに出て来る『白い世界に生きた子供たち』は、本当に正しい人生を生きているのだろうか。

 

 

 

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