考察
死後の世界をどう捉えるかは、正直各々の自由だ。
輪廻があり、その記憶が無いのは前世が人間ではなかったからという理屈なら一理あるし、遠い昔、とある理由で一つになれなった恋人が、生まれ変わってまた会えたという話に、ロマンはあっても罪はない。
ソクラテスは言う。
今この世を生きている人間に、死後のことがわかる人間など存在しない。もし感じたという人がいても、それは単なる『死後っぽいもの』でしかなく、独自解釈をしたに過ぎない。何しろ、生きている以上、死んでいないのだから。つまりそれは、『死後』ではない。
人間は、『よくわからないもの』にとても恐怖を覚える生き物だ。例えば何かに追われていて逃げるが、振り返って、それが何かと特定できれば、それだけで少し安堵する。しかし、振り返ってもその実態が見えず、自分が一体何から逃げているのかがわからないと、恐怖心は一層に強くなる。
だから『よくわからないもの』がこの世に今よりもうんと広がっていた時代、人々はそれに対し、様々な想像をしてみせた。
例えば『虫歯』は、
歯に穴が開いたところに、何か歯に穴をあける不思議な力を仮想したりときには悪霊などの仕業だろうと考えていた。
(それに対し、アメリカ人のミラーが、ドイツのロベルト・コッホ(1843~1910年)の研究所にいて、結核やコレラのように、何かのバイ菌が虫歯をつくるのだろうと、 口腔中のいろいろな菌を調べ、『化学細菌説』という理論を出したのが、虫歯に対する最初の学説である。)参照文献『歯医者に虫歯は治せるか?』
同じように、人はこれからも『よくわからないもの』に対して独自解釈をしていくだろう。こと、死後の世界の話で言えば、人間が存在する限り永久に行われるのかもしれない。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
こうして名言と向き合って一つずつ内省したその数『8000』。では、なぜ「1万」ではないのか──それは、内省の後半になるにつれ、『同じ的を射る言葉』が増えてきたからです。そして私はその浮かび上がった真理を、『38の黄金知』としてまとめました。
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