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たしぎ『ここには……私が必要かと!』

『絆』という言葉を安易に使う人間は、 『絆』に飢えている人間だ。 家族がいないか仲間がいないか、 そして『絆』に自信が無いかだ。絆に自信が無い。 つまりそれは、自分に自信が無いのである。 自分がやってきたことに自信が無い。 あるのであれば、いちいち『絆』だなんだと騒ぎ立てずに、 信じて自分の人生を邁進するだけだからだ。

 

『プロフェッショナル・マネージャー』の巻末に、ご存じユニクロこと、ファーストリテイリング社長、柳井正がこう書いている。

『根拠のない自信に満ち溢れたエゴチストほど、 異業種交流会に積極的に参加しないといけないと主張し、 いくつもの交流会にかけもちで参加する。 成功したベンチャー企業の経営者は、なぜか業界団体に集い、 人脈を広げると称して、夜の会合やパーティに好んで出席する人が少なくない。だが、異業種交流会も、 お客様や社外の人間と接することの少ない内側の仕事をしている人にとっては、 ときには必要だと思うが、やりすぎても効果は無いだろう。

 

”人脈”といっても、その人が自分を信頼していくれるという状況にならない限り、 人脈があるとはいえない。 人脈をつくるには、自分の本業に専念することで信頼してもらうしかない。 本業で結果を出せば、全然知らない人でも、 訪ねれば会ってくれるし、どんな質問にも答えてくれるものだ。 エゴチズムの真の害悪は、抑制されない個人的虚栄心が高進すると、その本人が 自分自身の為にこしらえた賛辞を信じ込むようになる。 そして自分自身と虚栄心の中にのめり込んで、他人の感情への感受性を失って しまう。 常識も客観性も失われる。 そして意思決定の過程を脅かす厄介者となる』

 

これでわかっただろう。『自分』を貫けば、必ず『絆』は生まれる。 そしてその絆は、『本当の自分を貫いた』だけあって、『本物の絆』だ。 へらへらと媚を売って作り上げた『虚像の絆』ではない。 表層的な立場の差異や利害関係を超越した、 『本物の絆』である。 つまるところ『本物の絆』とは、 心底に植えついた『相手への理解』である。

 

『ここには…… 私が必要かと!』

 

つまり、『絆先行型』の人間は、柳井正も言うようにただの『寂しがりや』である。 子供や女性ならその言葉がまだ似合うが、 大の男が『寂しがりや』などと言っているようでは、男に生まれた意味がない。 半生に何があったかは知らないが、 男は『絆先行型』であるべきではない。 あるべき姿は『自分貫徹型』だ。 何よりも重きを置くべきなのは自分を貫くこと。 『絆』など、その結果として、勝手に芽生えているものだ。

 

 

Vアニメ「ワンピース」15周年記念!15の名場面で綴る感涙PV

※画像は以下の参考文献から引用しています。

 

一言

この記事は2009年に書いたものです。とても未熟な時期に書いたものなので、いずれまた修正いたします。またこの記事は運営者のワンピースに対するリスペクトの想いから書いていますが、もしこの画像の著作権が問題になる場合は、画像をすぐに削除いたします。