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孔子『多岐亡羊。それはこういう意味だ。キツネに勝ったのは、ハリネズミだということ。』(超訳)

儒教の始祖 孔子画像

内省

『ビジョナリー・カンパニー②飛躍の法則』には、『ハリネズミの概念』という概念について、説明している。 容姿端麗で、才能豊かなキツネと、ハリを出すことしか能がないハリネズミの話だ。

 

二人は勝負する。 勝負はどう見ても、キツネが優勢かと思われた。 キツネは色々なものに化けるし、見た目も鮮やかだ。一方で、ハリネズミはというと、ただひたすらハリを出すことしかやろうとしない。

 

しかし、キツネは、『多岐亡羊(たきぼうよう))に陥り、愚直にハリを出す、ハリネズミのハリにやられて、負けてしまったのだ。多岐亡羊とは、枝道が多いため逃げた羊を見失うように、どれを選んだらよいのか思案にあまることのたとえ。道を求める者が末節にこだわり、真理に到達し難いこと。

 

周囲にもし、ルーチンなことしかできない無能な烙印を、何らかの歪曲された外部要因の評価のせいで押され、真価を評価されていない者がいたとしたら、それは、温故知新。彼の様な愚直な人間こそ、重宝すべきかもしれない。

 

カメがウサギに勝ったように。 ハリネズミがキツネに勝ったように。

 

 

注意

※これらの言葉は参考文献や史実に基づき、運営者が独自の見解で超訳し、自らの生きる糧、自らを戒めるため、内省の為に日々書き留めたものです。史実を正確に把握したい方は正当な書物をご覧ください。

参照文献

雍也第六-十四

曰わく、澹台滅明なる者あり、行くに径に由らず。

関連する『黄金律

『「一歩」の価値をどう評価するかで、その人間の人生は決まる。』
『失敗したと思っても絶対に諦めるな。そもそもそれは、「失敗」ではない。』
『一つのことに集中する人間だけが手に入れられる圧倒的な力がある。』

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