偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け
運営者
考察
この言葉の信憑性はどうだろうか。全ての貧乏人は、この言葉をどう受け取るだろうか。今日、明日を生きていく為に必要な食事を奪い合い、それによって命を落とすことさえある、という環境で生きる人、また、『お金さえあれば』と、病気を治療せず、死んでしまった人、この世には、実に様々な、お金に困った人、必要とする人がいて、彼らはお金さえあれば、苦しい思いをすることはなかった。
しかし、ここで考えたいのは、『ビル・ゲイツの心境』だ。批判することは簡単。しかし、この言葉を言った意味というものがあるはずなのだ。例えばビル・ゲイツは、飛行機代にいくらお金をかけようとも、自分のお金がなくなることを心配する必要はない。しかし、彼が乗るのはエコノミー席だそうだ。
彼曰く、
『会社の金でも個人の金でも、無駄なことに金を使うことは理解できない。ファーストクラスの料金に何倍もお金を払ってみたところで、到着する時間は同じなのだから』
この話が本当かどうかはわからないが、もし本当だとすれば、彼はきちんと『お金を支配』していることになり、拝金的な金の亡者かつ、傲慢不遜で越権的な人間ではない。従って、普通の人が『得』だと考えるような、そういう『贅沢』を制限し、自制的な生活を送っているということであれば、確かにこの言葉には、少し重みが出て来るわけである。むしろ、『制御しなければならないことが多くなるから、大変だ』という発想さえ、浮き彫りになるわけである。
キケロはこう言い、
国木田独歩は言った。
タキトゥスはこう言い、
こうも言ったが、
人間が失墜するのは、必ず『得意時代』だ。常に『世界一の金持ち』という最高頂の得意時代にいるビル・ゲイツは、それだけ、足下をすくわれて滑り落ちて失墜しないように、綱渡りを渡るような心境で、神経を張りつめているのかもしれない。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
こうして名言と向き合って一つずつ内省したその数『8000』。では、なぜ「1万」ではないのか──それは、内省の後半になるにつれ、『同じ的を射る言葉』が増えてきたからです。そして私はその浮かび上がった真理を、『38の黄金知』としてまとめました。
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『人間が転落するタイミングは決まっている。「得意時代」だ。』