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ハインリッヒ・ハイネ『多くを所有する者は、なお多くを手に入れる。 わずかしか所有しない者は、そのわずかなものさえ奪われる。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

ふむ…。

運営者

考察

ハイネの言葉はピタリ、『マタイ効果』のことである。『マタイ効果』とは、条件に恵まれた研究者は優れた業績を挙げることでさらに条件に恵まれる、という「利益—優位性の累積」のメカニズムのことである。新約聖書のなかの文言「おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう」(マタイ福音書第13章12節)から借用してこのメカニズムは「マタイ効果」と命名されている。

 

例えばこの『多く』が、『金』や『人気』だとする。もうこの時点で、金を銀行でも不動産でもどこでもいいから投資するだけで、その『金が金を生む』ことになるわけだ。人気も同じ。その人気や信頼を大事にしていけば、更なる人気と信頼を獲得することに繋がる。例えば、コンサートか何かをやろうとするとき、全く人がいないコンサートと、会場をすべて埋め尽くすコンサートとでは、それが終わった後に生まれるエネルギーが違う。つまり『口コミ』である。

 

口コミは、無料の広告だ。そして甚大な威力を発揮する。単なる広告を高い広告費を払って無駄に浪費するよりも、今ある人気や信頼を大事にするだけで、それが更なる飛躍のキッカケとなる。人気も金もない人間が、高い広告費を払って無理矢理に人を集める。しかし、元々人気がなかったのには、理由があったのだ。もしそれで何とかして人が集まったとしても、そこで生まれる口コミといものはどういうものだろうか。『悪い口コミ』も、これまた甚大な威力を発揮するのである。

 

雪玉のように確実に転がり続けた人間だけが、多くの雪を付着させることが出来るのだ。

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

Check

こうして名言と向き合って一つずつ内省したその数『8000』。では、なぜ「1万」ではないのか──それは、内省の後半になるにつれ、『同じ的を射る言葉』が増えてきたからです。そして私はその浮かび上がった真理を、『38の黄金知』としてまとめました。

 

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