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夏目漱石『表面を作る者を世人は偽善者という。偽善者でも何でもよい。表面を作るという事は内部を改良する一種の方法である。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

偉人

ふむ…。

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考察

孔子の言葉の超訳として、

 

と書いたが、その通りだ。表面的な社交辞令など、私は生涯軽蔑するだろう。『慇懃無礼(いんぎんぶれい)』とは、表面だけを見ると敬語を使って敬っている様に見えるが、実際はひどく相手を軽蔑し、見下している人間の無礼な行為を指す。慇懃無礼で、偽善者なら、尚の事私は、認めることはない。見るべきなのは以下の黄金律だ。

 

『耐え忍ぶことができる人間でなければ、大局を見極めることは出来ない。』

 

だが夏目漱石の言う様に、『まずは形から』覚えることも当然、一種の方法である。例えば剣道の世界では、まず防具を着けて、竹刀を左に置き、正座をして、黙とうをする。精神統一し、落ち着いた心を作ることが出来なければ、静と動のメリハリとした動きは取れない。

 

日ごろから精神統一の訓練をし、打ち込みの練習でどれだけ足の裏がずるむけようとも、どれだけ肩で呼吸をしたくても我慢し、腹式呼吸でもって呼吸を整え、精神と肉体の許容範囲を上げる。その卓越した精神力は、相手にプレッシャーを与える。一瞬でも隙を見せたら鋭い攻撃を受けて、一本だ。フィジカル以上にメンタルが問われる。それが剣道の世界だ。

 

剣道の話をしようと防具をつけるところから話をしていたら、知らぬ間に形の話から、内面の話に切り替わっている。一つ一つ丁寧に形を整えていくと、それらの形一つ一つに意味があることを理解していく。そして、その意味を自分の心で理解した時、心は厳かさを覚え、日常で身についた『軽薄さ』という埃が振り払われていく。

 

形を整えるということは、まるで『トンネルをくぐる』様子に似ている。この現代という多様性の広がった、薄情で混沌とした浮足立った世界から、形を整えながらトンネルをくぐり、厳かで尊い、神聖なる世界へと足を踏み入れていく。そんな様子に似ている。

 

つまり、形を整えていくうちに内面の話に知らぬ間に切り替わっていくのは、その形がこの世界と異世界を結ぶトンネルの役割をしているからであり、とにもかくにも黙ってそのトンネルをくぐるということは、この世界から見ると確かに『違和感』がある行為だが、しかし、それでもなおそのトンネルを無理矢理にでもくぐることで、自分が抱いていた違和感たる感覚が、むしろ恥だったということを思い知るのである。

 

つまり、『偽善者』という言葉でその違和感を片付け、自分から形を作ること(トンネル)に距離を置いていた。しかし、実際にはその形というトンネルはとても大事な役割を担っていて、いざその道を通ってしまえば、この世を生きて勝手に培っていた『常識』という非常識が、単なる浅薄さからくる虚無だったことを思い知るのだ。

 

表面の形を整えて得られる効果は、表面的なことが嫌いな私が評価しても、折り紙付きである。同じようなことが全ての場面でも通用する。『偽善者』というのは、本当はそう思っていないのに、そういう形を取った人という意味だ。つまり、最初は皆『偽善者』になる。それを後で努力し、自分の物とする。そういう方法は、ひどく有効である。

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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