偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け
運営者
考察
芥川龍之介が、
と言っていて、私はそれに賛同している為、今回の近松門左衛門の言葉は無視しようと思ったが、ふと思い出した言葉がある。
松本人志の、
『小銭なんかにこだわってどうすんねん。』
という言葉である。彼は貧乏だった。彼の父親も変わり者で、父親は死ぬまで、松本を褒めることはなかったという。そんな彼が、どういう感情、コンプレックス、信念、思想、エネルギー、胸に秘めた思いを持って芸人をめざし、そしてその言葉を言っただろうか。そして、今の地位に続いている道のりを通るとき、どういう思いを煮えたぎらせていただろうか。それを思い出し、あるいは想像したら、近松門左衛門のこの言葉は、見て見ぬフリが出来なかった。
実際、あまりそこまで彼のお金に関する考え方を目の当たりにしたことがないので詳しくはわからないが、『ドキュメンタル』のシーズン4で、賞金の900万円に100万円を自腹で足すことに、ムキになりながら主張をしていた時、
後輩の宮迫博之が、
宮迫博之
と言うと、クスリとも笑わず、
『いや、お金はお金よ。100万円は誰から見ても100万円よ』
と言ったのを見て、やはりお金にはシビアな考え方を持っているなと感じたものである。つまり、彼は『小銭なんかいらない』という考え方をしているのではないのだ。お金はしっかりと大事にする。だが、近松門左衛門の言うように、
『小さいことにこだわっていたら、大きな獲物を掴むチャンスを見逃す』
という考え方を持っているのだ。
また違う角度からも考えてみよう。例えば、『人斬り以蔵』と言われた岡田以蔵が、
勝海舟に、護衛していた際に突然襲ってきた刺客を真っ二つに切り裂いたときの弁明をして、勝海舟は何も言い返せなかったときのことを考えてもそうだ。勝海舟は、岡田以蔵に『そういうことをするな』と助言したが、しかし自らの命を守ってくれた事実を突きつけられ、何も言えなかった。ここにあるのは、『勝海舟が抱いている野望、志の大きさ』である。つまり、勝海舟に野望・志がなければ岡田以蔵にはこう言っただろう。
勝海舟
しかし言わなかった。それは、勝海舟が『やらなければならないこと』を抱えている人間だからだ。そう考えると、近松門左衛門の言葉は妙な気配をしたオーラを放ちだす。 つまり、テロリストがその野望をかなえるために人の命を奪うという事実が、正当化されるのだ。この言葉は、捉える人によっては悪魔のささやきとなる。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
こうして名言と向き合って一つずつ内省したその数『8000』。では、なぜ「1万」ではないのか──それは、内省の後半になるにつれ、『同じ的を射る言葉』が増えてきたからです。そして私はその浮かび上がった真理を、『38の黄金知』としてまとめました。
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