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グリゴリー・ペレルマン『自分の証明が正しければ賞なんて必要ない。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

偉人

ロシア数学者。生誕1966年通称『天才数学者』。
ふむ…。

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考察

人類が100年の間解けなかった難問、『ポアンカレ予想』を解決し、数学界のノーベル賞であるフィールズ賞の受賞が決定したが、ペレルマンはそれを辞退し、こう言った。

 

『自分の証明が正しければ賞なんて必要ない。』

 

地位も名誉も財産も拒否し続け、母親と細々と暮らすペレルマン。

 

彼は『良質』?

 

それとも、前述したようなものを得てから、初めて『良質』?

 

『良質』とは一体なんだろうか。

 

私は彼がそれらを得ようが得まいが、彼が、やったという事実は同じであり、『良質』であると考え、もっと言えば、彼が彼であるという事実は同じであるから、彼が『やる前』から、『良質』であったと考えたい。

 

例えば、『頭の中に設計図が浮かんでいる』としたら、私が考える『良質』とは、『その時点で』、良質である。

 

設計図

 

決して、『それを表面化してから』良質になる、という発想ではない。そんな後付け的で、後始末的な発想は、知性が感じられない。それに、本人の気持ちを第一に考えたらそういう発想になるはずだ。本人は嫌気がさすに違いない。

 

『なぜ目の前の無知で懐疑的な人間を納得させるために、躍起になって自らの証明をしなければならないのか。それをすることに何の意味があるのか。それをしなければ、自分が自分でいられないとでも言うのか。』

 

しかしこの世は、 『より大勢の人を感動させる』ことに焦点を合わせなければならない固定観念に蝕まれていて、その焦点から少しでも外れると、『変人』とか、『奇人』とか、あるいは『天才』だと評価する。

 

だが、私はペレルマンという人間が取ったこの態度を一生忘れることは無いだろう。 彼からは『真の自由』を得た人間の匂いがする。こういう人間の人生から目を逸らしてはならないと、直感が叫ぶのだ。

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

Check

こうして名言と向き合って一つずつ内省したその数『8000』。では、なぜ「1万」ではないのか──それは、内省の後半になるにつれ、『同じ的を射る言葉』が増えてきたからです。そして私はその浮かび上がった真理を、『38の黄金知』としてまとめました。

 

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