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神谷正太郎『日本に帰ってどのような人生を切り開いていけるのか。まったく目途は無かったが、独り者の身軽さも手伝って『何とかなるさ』と楽観しながら、久しぶりの船旅を楽しんだ。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

ふむ…。

運営者

考察

『根暗』ではダメだ。『根明(ネアカ)』でなければならない。つまり性根、根本の部分で、(別に死ぬわけじゃないし)あるいは、(どうせ死ぬし、何もしないで死ぬよりは、何かしてから死ぬ方がマシだ)というネアカ的な精神が人間に必要な条件だ。その為に必要なものはなんだろうか。『ネアカ』な性格を手にするために必要な条件とは、どんなものだろうか。

 

一つは『底上げ』だ。勉強、運動、鍛錬、努力に、修行、挑戦、貯金に建設。どれも底上げ、あるいは努力によって『積み上げていく』ものだ。では、なぜその『底上げ』が『ネアカ』になるのか。逆に、その積み上げたものを失うのが怖くて、消極的になってしまいそうな印象もある。だが不思議なことに、『そこ』から更に積み上げ、そのまた更に積み上げて、を繰り返すと、人間は、ある境地に立つ。それが、釈迦がブッダ(悟りを開いた者)になって見た景色であり、ソクラテスが命を賭して説いた『無知の知』である。つまり、意味がないことを知るのだ。その『積み上げ』が。

 

積み上げ

 

いくら積み上げても積み上げても、終わりはない。いくら積み上げても永久に人は無知のままだし、世の中の諸行無常(全ての存在は常に流動する真理)を止めることなど出来ない。『そこ』に到達するのだ。すると、悩むことがバカバカしくなってくる。悩んだって悩まなくたっていずれ人は死ぬのだから、だったらいっそ、この一度きりの人生を楽しく生きようという結論に至るのだ。『楽』ではなく、『楽しく』というところが重要だ。

 

そしてもう一つは、『底下げ』である。つまり経験。それも、苦い経験である。『ラチェット効果』とは、例えば一度上がってしまった水準を忘れられず収入が下がっても、かつての贅沢三昧の時代と同じ支出をしてしまう現象である。『限界効用の逓減』とは、例えば、仕事終わりのビールは美味いが二杯目、三杯目と味が落ちていく現象のことである。『増やす』のではなく『減らす』ことによって、
(あのときよりはよっぽどマシだよ)という心の声が、自分をネアカ的にさせるのである。つまるところ神谷のようなネアカ的な人生を送る人とは、およそ凡人が容易に想像するような、一筋縄ではいかない『楽しい』人生を生きた人間である。

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

Check

こうして名言と向き合って一つずつ内省したその数『8000』。では、なぜ「1万」ではないのか──それは、内省の後半になるにつれ、『同じ的を射る言葉』が増えてきたからです。そして私はその浮かび上がった真理を、『38の黄金知』としてまとめました。

 

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