偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け
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考察
孔子や孟子の教えである『儒教』の一派である陽明学。それを創ったのがこの王陽明だ『知行合一』の教えが有名で、これは、リンク先に書いたが、『知っているだけで、行動に移せないのであれば、それは、知らないと等しい』という意味である。
さて、道教の創案者、老子も、
と言ったが、普通は、自分よりも他人のことを理解する方が難しいと考えそうなものだが、識者のこうした言葉を聴いていると、やはりどこか、『他者』よりも『自己』を把握する方が、難易度が高いという印象を持つ。『悟り』だとか、『難し』だとか言っているのだ。
『克己心』とは、己の弱き心を支配して平常心を保つという、自律心についての言葉であるが、その『弱き心』というのが、ひと癖もふた癖もあるのだ。これは人によって呼び名は様々で、『煩悩』だとか、『邪心』だとか、『サタン(悪魔の心)』と言うこともあるし、『私利私欲』と言うこともある。王陽明が『賊』と言っているのは、これらの『弱き心』のことである。キリスト教の7つの大罪で言えば、
- 怠惰
- 嫉妬
- 執着
- 強欲
- 暴食
- 色欲
- 憤怒
確かにこれらは、ひと癖もふた癖もある。これを完全に支配・コントロールするのは容易ではない。つまり、他者は騙したり演出すれば『誤魔化しがきく』が、自分の心だけはどうやっても『誤魔化せない』ということ。あるいは、それらの『弱き心』に打ち克つことというのは、下手をすれば人間にとって最も過酷で難易度の高い、それでいて、やりがいのある闘いということになるのかもしれない。
個人的にはそう考えている。だから、この記事の中に出てくるある言葉を、自分の子供の名前にすることが、18歳の頃から決まっているぐらいだ。オギャアと生まれてヨロヨロと死ぬまでの間に、我々人間が闘うべき相手は、一人しかいないのである。更に詳しく書いた、下記に記載した『関連する記事』を確認したい。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
こうして名言と向き合って一つずつ内省したその数『8000』。では、なぜ「1万」ではないのか──それは、内省の後半になるにつれ、『同じ的を射る言葉』が増えてきたからです。そして私はその浮かび上がった真理を、『38の黄金知』としてまとめました。
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