偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け
運営者
考察
しかし『簡単だ』と言う割には、王貞治の様な名選手がたくさんいるわけではない。だとしたら、王貞治の理論自体は簡単なものかもしれないが、それを遂行するのが、難しいのである。努力を怠らず、目の前のキッカケを逃さず、それを確実に掴んでいく。それを確実に遂行させるためには、燃え上がるエネルギーを全てそこに集中させて、一秒たりとも自分の歩くべき道から目を逸らさないようにしなければならない。
しかし、『それが出来れば簡単だ』というところに着目したい。要は、『それが出来ないから困っている』と言っているような人間では、もうすでに勝負に負けてしまっているということだ。現代の経営の神、稲盛和夫がいつも話すのは、こういう話である。松下幸之助が『ダム式経営』という内部留保潤う経営戦略を講演で話したところ、『そのやり方がわからないのだ』と受講者から文句を言われたときの話だ。松下は言った。
『そんな方法は私も知りませんのや。知りませんけども、ダムを作ろうと思わんとあきまへんなあ。』
すると会場は失笑が広がり、失望の空気が流れた。しかし、稲盛はその空気に便乗、同調することはなかった。松下幸之助がその言葉を言った根幹にあるメッセージを受け取り、身体中に電流が走るような衝撃を受け、彼の覚悟を見極めたのである。覚悟がある人間にしか切り拓けない道というものがある。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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関連する『黄金律』
『「一歩」の価値をどう評価するかで、その人間の人生は決まる。』
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『一つのことに集中する人間だけが手に入れられる圧倒的な力がある。』