名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
第32代大統領フランクリン・ルーズベルトの夫人である彼女。私が最初にこの言葉に出会ったのは、今から13年前。『ルーズベルト』という名前がつく人間が大勢いるので混乱し、短絡的に、この人物が大統領だと思っていた。そんな18歳の時だった。そんな時だから、まだ『人の目を気にする』、『人から何といわれるかを気にする』ような、そういう『見栄』に自分の心を支配されてしまっていて、そもそもその感情が『見栄』だということすら、理解していなかった。そして『見栄』が格好悪いということを知らなった。つまり、何も理解していなかったのだから、もしかしたら良いことかもしれないその見栄を、無意識に張り続けていたのである。
『人から何を言われるか』を気にする人は、厳しく言えば臆病者で偽善者だが、同じくらい、温和で、友好的な性格であることは間違いない。争いが嫌いなのだ。平和を好み、皆が平安に暮らせればいいと思っている。だが、だから腫れ物に触らないのだ。それなら『負』に毒されないで済む。そういうことから目を逸らしてはならない。それが決定的な事実なのだから。
(自分は平和主義だから、平和を乱す奴は嫌いだ。自業自得だ。平和を愛した者が勝つんだ。)
などというそれっぽい詭弁でもって自らを正当化し、今日も明日も腫れ物に触らない。『触らぬ神に祟りなし』だからだ。だが、エレノア・ルーズベルトの言葉を考えてみたとき、何だか自分がちっぽけだったことに気が付くのだ。
(毒されたくない。)
(祟られたくない。)
(染まりたくない。)
(呪われたくない。)
言い返しをされたくない、争いたくない、恥をかきたくない、批判されたくない。なぜなら、自分が可愛いから。相手の人生より、自分が何より、可愛いから。そんな自分を傷つける全ての存在は、敵だから。だから、今日も明日も、『腫れ物』を批判し、自己防衛という名のバリアを張る。そういう自分のちっぽけな考え方を、戒められるのだ。私は自分のことしか考えていなかったと、気づかされるのだ。
吉行淳之介は言った。
腫れ物に触れなくたって、別にあなたは最初から綺麗な存在ではないのだ。そもそも、腫れ物を見て見ぬフリをして自分だけ生きのびて、何が楽しいのだろうか。それで何か、人間として立派な境地にでも立ったつもりなのだろうか。そう、戒められるのだ。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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『この世には、自分にしか歩けない道がある。その道を歩くのが人生だ。』