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アウレリウス『競技場では、競技相手の攻撃を好意をもって避ける。人生という競技場でも、共に競技をしている人たちを大目に見てあげようではないか。人を疑ったり憎んだりせずに避けることは可能なのだから。』

偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け

ふむ…。

運営者

考察

15年以上も前になるが、『俺たちのフィールド』というサッカー漫画で、主人公がアルゼンチンに行ってサッカーを学ぶシーンがあった。そこで衝撃を受けたのは、カルチャーショックである。日本には『スポーツマンシップ』があって、それに逆らってまで勝ちにこだわることは、良しとしない。いや、少なくとも私の周りにあった環境は、そういうものではなかった。しかしそのワンシーンでは、アルゼンチンの選手たちが、審判や観客ににばれないように、『ハンド』を使ってボールをゴールに入れていたのだ。その他にも、選手の洋服を引っ張ることなど日常茶飯事。日本人の主人公は、そのカルチャーショックに、最初、ひどく葛藤していた。それは私も同じだった。

 

ここで考えるべきなのは、『日本の教育』である。日本は、『勝ちにこだわる必要がない平和な国』になったことは、喜ばしいのだ。だがその反面、視野が狭くなり、彼らの様な執念を燃やす人間が、視界から消えてしまっていた。だが、確かに彼らの様な人間は世界中にごまんと存在するのである。アウレリウスの言う様に、世界の人間と何かの競技をするとなると、『日本の反則の概念』は通用しないと思った方が良い。まずそこを、『世界規模の概念』にこちらが合わせる必要があるのだ。

 

つまり、『あまりにもわかりきった反則』はNGだが、『多少洋服を引っ張る』とか、それぐらいのことではいちいち審判は笛を吹かない。『そこ』が『世界規模の概念』である。それについて、かつての漫画読者の私の様に、傷ついて葛藤してしまうのは、『平和ボケ』で『視野が狭い証拠』である。

 

サッカー

 

『世界規模』。それは言うなれば、『人間規模』である。『『中国古典』の教え』の『史記』について書かれた一文にはこうある。

『地位が上がったり下がったりすることによって、付き合いの深さが良くわかる』

 

こちらが調子のいい時は放っておいても人は集まるが、落ち目になると、さっと去っていく。遥か昔から今において、変わることのない愚かな習性である。

 

本は続けてこう言う。

『だが、初めからそれが人情だと心得ていれば、人が寄ってきたからといって喜ぶこともないし、去っていったからといって嘆くこともないのである。』

 

『人間規模』を知ることは、人間として生きる全ての人間の、責務である。

 

『競技場では、競技相手の攻撃を好意をもって避ける。人生という競技場でも、共に競技をしている人たちを大目に見てあげようではないか。人を疑ったり憎んだりせずに避けることは可能なのだから。』

 

この言葉は、人間に『選択肢』があることを示唆する言葉でもある。例えば、ブッダは『負の連鎖を断ち切るのは自分だ』という教えを強く説いた。もし自分が負のエネルギーを受けても、それを自分が浄化してしまえばそれで済むことだということを説いたのだ。彼のこの考え方によって、バラモン教(現ヒンズー教)で根付いていたようなカースト制度は否定されることになる。カースト制度の考え方だと、奴隷の身として生まれた人間は、一生奴隷として生きていかなければならない。それだけではなく、自分の祖先や、子孫に至るまで、永久に奴隷として生きていくことを強いられるのだ。

 


引用:http://lucky2zacky.jugem.jp/?eid=813

 

つまり祖先が奴隷であれば自分も奴隷で、その子孫も永久に奴隷となる。カースト制度はこういった考え方を人間に植え付けてしまった。しかし、それを強く否定したのがブッダだった。当時広がっていたその考え方に疑問を持ったブッダは、自分の考え方、つまり『仏教』を教え、世に光を差すために立ち上がったのだ。

 

ここから得られる教訓は、『インサイド・アウト』の発想である。環境がどうであれ、他人が何と言おうと、自分さえ自立していれば動じることはない。こういう境地に達した人間は強いし、そしてアウレリウスの言うように、誰もがそういう選択肢を持っているのである。

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

Check

こうして名言と向き合って一つずつ内省したその数『8000』。では、なぜ「1万」ではないのか──それは、内省の後半になるにつれ、『同じ的を射る言葉』が増えてきたからです。そして私はその浮かび上がった真理を、『38の黄金知』としてまとめました。

 

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