偉人たちの言葉に潜む『黄金律』を見抜け
運営者
考察
『溺愛という言葉通り、お父さんもお母さんも「お前のために」とベタベタ愛情を注いでいたら、ロクな子はできません。腐ってしまいます。水をあげたいと思ってもあげないというのは、植木を腐らせないためのひとつの技術なのです。べったりしたいところを、グッと飲み込んで我慢をして、放っておいて突き放すのも、その子を成長させるためのひとつの技術です。愛情のあり方なのです。』
ニーチェは言った。
これがどんな場面で言われたかは、記事に書いたとおりだ。だがそこにも書いたことを、美輪明宏が同じことを言っていたのである。
水をあげないと枯れるが、あげすぎても腐ってしまう。植物も、人間も、水やりの加減が大切なのである。
私の部下には、この『水を与えられ過ぎて根が腐った馬鹿』がいる。正直、この言葉でも軽いぐらいだ。もっと罵っていいほどの、ろくでなしである。私がかつて生きたような、血気盛んな不良っ気の方向ではない。本当のろくでなし。この言葉がピタリ来る人間も珍しい。
もちろん彼にも理由がある。幼少の頃に、事故で兄を亡くしているのだ。それが理由で、親はこう育てた。
残ったこの子だけは、あの子の分まで愛してあげよう。
それは一見すると、とても尊い親子の愛に見える。だが、もう一度言おう。こいつはただのろくでなしだ。
最初は私も同情していた。だが、ちょっとでも同情するとそこにつけ込んでやりたい放題やる。こんなクズはいないだろう。死んだ兄への冒涜でもある。
今では彼は、自分がやりたい放題やったツケを払う毎日を送っている。だが、それが教育なのである。彼がこの『カリキュラム』を乗り越えた時、彼は本当の意味で、家族の死という不幸な出来事を乗り越えるのだ。教育とは、とりもなおさず、容易ではない。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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