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名言

 

 

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マザー・テレサ『年寄りにとって、他人にしたらたわいもないことでしかないのですが、自身にとっては大切な昔の物語を聞いてもらうことが大きな喜びなのです。』

マザー・テレサ


マケドニア修道女 マザー・テレサ画像

 

名言の意味を考えて、偉人の知恵を自分のものにしよう!



 

 

考察


『年寄りにとって、他人にしたらたわいもないことでしかないのですが、自身にとっては大切な昔の物語を聞いてもらうことが大きな喜びなのです。聞いてくれる人を持たない人の話を聞いてあげるのは、素晴らしいことです。』

 

年寄り

 

数年前の私なら、この話を素直にストレートに受け止めていただろう。では、なぜ今の私はそうではないのか。それは、こういうことがあったからだ。

 

私は、80歳を過ぎた祖母がいた。今もいる。その当時ですでに、私に残された祖父母はもう、彼女しかいなかった。そういうこともあった。

 

そういうこともあったから、私は祖母の話を聞いてあげることを意識していた。(余命が短いから)と意識していたのだ。確かに祖母はそれで、機嫌を良くしていた。しかし、雲行きがおかしくなってきたのだ。

 

多少の自慢話なら我慢した。その折々で私の事を見下すような発言、態度も、我慢した。『子供を育てながら借金を返すのにどれだけ苦労したか』ぐらいだったら、まだよかった。

 

だが、『私が男だったら特攻隊として国の為に死んだ』とクリスチャンを語る祖母が発言したり、言うだけ言って、こちらの意見は全く受け付けない姿勢が、数年間続いたころ、

 

特攻隊

 

私は(これは逆効果になっている)と考えるようになった。

 

ある日、私は祖母に仕事を頼まれた。そこまでは別にいい。普通の事だ。だが、その頼み方がいけなかった。あの高圧的な態度は、もはや普通の客でも、私は客としてみなさない

 

しかし、それでも私は耐えて、むしろ『その負の感情』をプラスに変えようと考え、『お金はいらないよ』と言った。

 

すると、祖母は嫌みったらしく、こう言い捨てたのだ。

『お金払わないんだったら、頼まないわ。』

 

…何という傲慢な人間だろうか。

 

残り少ない余生の中、孫である私とのコミュニケーションを、粉みじんほどのくだらない見栄によって破綻させ、自分のエゴを取ったのだ。

 

『主導権を握られたくなかった。』ということが、数十年彼女を見て来た私には、一発でわかったのだ。高圧的に頼み、自分の立場を誇示主張し、威厳を示そうとしてきた。しかし、私が更にその深い境地の人間の態度を取ると、開き直って、その話自体を隠蔽したのである。つまり、

 

『お金を払わず無料でやってもらうとなれば、私にお礼を言わなければならず、自分が上の立場でいられなくなる。』

 

と考えたのである。そこまでして『自分が上の立場であるという図式』に『執着』する祖母にはもはや、威厳のかけらも見当たらなかった。

 

天才軍師、小早川隆景は言った。

『私は決断する前には、長く思案する。しかし、いったん決断した後で二度と後戻りをしない。試案に思案を重ねたうえで得た決断であるからだ。』

 

私はこのタイプだ。一体どれだけの期間、聞いてあげることに徹したと思うか。私は決断した。

 

『彼女の残りの人生で、私が祖母に出来ることは、彼女の話を聞くことではない。彼女に、このたった一度の人生がどういうものであるかを、内省させるべく、環境を整えることだ。』と。

 

あれから1年以上経つが、私は祖母の尊厳をないがしろにしている。挨拶はおろか、『いない』ことにして接している。もう、祖母のわがままをまかり通らせることはやめた。

 

それは、祖母に対する思いやりではなく、それどころか、自分の人生、そしてその後の子孫の人生にとっても悪い影響を与えるのだと判断したからだ。

 

しかし先日、祖母の認知症が発覚したのである。

 

さあ、マザー・テレサよ。無駄話を聞いてあげることに徹することは『愛』か?それとも『人間の傲慢さと人生への執着に対する助長』か?

 

認知症LABO』にはこうある。

 

-----------▼

 

穏やかでのんびりした性格の人や、外交的で活発な社会生活を送っている人は、認知症の発症率が低いことが研究からわかっています。

 

一方、自己中心的、わがまま、几帳面、非社交的などの性格は認知症を発症するリスクを上げるというデータもあります。日常生活で強いストレスを感じている人もストレスホルモンが増え、記憶障害だけでなく、免疫機能が低下して病気にかかりやすくなります。

 

記憶障害

 

-----------▲

 

私は彼女が認知症になったのは、自分が置かれている状況を『金』で現実逃避をし、『内省』の時間を避けたことによる、『怠惰』であると判断している。

 

一言、私に面と向かって謝ることが出来ない。こういう人間のなれの果てを、私はこの目に焼き付けるつもりだ。それを自分と、子孫の人生に活かす。それは、先祖の責務でもあるはずだ。

 

つまり、私は、むやみやたらに話を聞くだけが、『愛』だとは考えない。『育児と教育』が違うように、私のこの決断と覚悟の背景には、れっきとした祖母や子孫に対する『愛』がある。

 

私の考える『愛』は『戒め』であり、マザー・テレサの『愛』は『慰め』なのかもしれない。事実、母や祖母が通う教会の牧師が、『慰めだ』とハッキリと言っていたのを私は聞いた。

 

 

だが、私が守りたいのは『慰めの教え』ではなく『戒めの教え』である。

 

そうじゃなければ、人間がバラバラになる。それぞれが、それぞれの宗教や信念に偏り、その差異によって争いが起き、そして各々は自分たちを『慰め』て正当化する。

 

私は『戒め』だと考えている。それなら『人間本位ではない』からだ。結論はここではまだ出さないでおく。しかし、そう考えると、こういう内省をさせてくれた祖母の人生には、やはり感謝しなければならない。

 

 

追記:この数年後、祖母は私に謝罪することができた。詳細は、

 

黄金律

『人間の知性の高さと器の大きさは、受け入れなければならない事実に直面した時の、受け入れる時間の長さに反比例する。』

 

 

ここに書いた。88歳のときだった。

 

 

 

 

※この文章は全てオーナー独自の『名言を通した見解』です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

著者:一瀬雄治 (Yuji Ichise)

 

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著者:一瀬雄治(Yuji ichise.)

 

『Inquiry.』のサイトオーナーとして知性あるつぶやきをするよう心がけます。また、1,000本の映画を観てきた人間として、最新映画の感想をネタバレなしでつぶやきます。

 

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