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松下幸之助『何でもあれこれ命令してやらせるのではいけない。それでは言われたことしかしない人ばかりになってしまう。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

『何でもあれこれ命令してやらせるのではいけない。それでは言われたことしかしない人ばかりになってしまう。やはり仕事は思い切って任せることである。そうすることによって、その人は自分でいろいろ考え工夫するようになり、その持てる力が十分発揮されて、それだけ成長もしてくる。』

 

 

ちょうど昨日、山本五十六の言葉、

 

を通して、この話をしていたところだ。当社の社員が、長い間ずっと『反応的』な人生を送っていて、それは当然、仕事への態度も同じだった。

 

スティーブン・R・コヴィーは、著書『7つの習慣』で、『主体者』と『反応者』の違いをこう断言している。

『率先力を発揮する人としない人との間には、天と地ほどの開きがある。それは、25%や50%の差ではなく、実に5000%以上の効果性の差になるのだ。』

 

効果性

いや、最初はこの話を私から聞いて、主体的にやろうとしてはいたのだ。何しろ、入社当初の彼の机の上に私が貼った張り紙には、

 

『言われたことも出来ないヤツ、言われたことしか出来ないヤツ、言われたこと以上のことが出来るヤツ、当然、最下部でなければならない。』

 

と書いてあったのである。しかし彼は『最上部』に甘んじ、楽をし、先延ばしをし、誤魔化し、隠蔽し、そして『現実逃避宣言』をして、実に6年という時間を、浪費してしまったの男性。

 

もっとも、その経験を後でちゃんと活かせれば『投資』になる。幸いなことに彼は今、ギリギリで20代だ。20代後半のその経験を、このまま『浪費』にしない為、彼は今、人生において最大の勝負の時期に差し掛かっているのだ。

 

彼は6年間、反応的で、楽が出来る、報酬の少ない、きつく言えば最底辺の仕事、いや『作業』に甘んじて来たわけだが、最近ようやくその激動の時間と、外部要因の条件が積み重なって、主体的な『仕事』を任せるようになった。だが、やはり最初は凡ミスを連続させたのだ。それが、松下幸之助の言う通りなのである。まるで、『生まれたてのコジカ』だ。

 

コジカ

 

あのイメージで、怯えながら、立つのが精いっぱい。まともに立つことすら出来ない。しかし、コジカの様に可愛ければいいのだが、私と一つしか年齢が変わらない男を、私が『可愛い』と思うなら、私は入院した方がいい。とにかく、甘んじて、自分の足で立つ、つまり、『自立』することを先延ばしにした結果だ。それは自業自得である。

 

だが、まあ、とにかく彼の歩幅で言うのであれば、ようやくここまでに来た。私は松下幸之助と山本五十六の言葉が、とてもよく身に沁みている。以前から聞いていた言葉ではあったが、いやはや、人生とは、常に奥があると思った方がよさそうだ。

 

追記:この記事から4年。この部下はまだ在籍しているが、話を美化したいのはやまやまだが、残念ながらこの部下の成長率はあまりにも低いのが現実だ。やらせてもぞんざいなミスが後を絶たない。やらせなくても自堕落に走る。そしてとうとう、深夜にアルバイトをさせられるような状況にまで陥ってしまったようである。全ては自業自得だ。上司の言うことを聞かず、

 

僕の親は、自分の成長が遅れても文句は言いません

 

と宣言してから6年ほど経ったが、6年経った今、その親がアルバイトを強制させてしまった始末だ。まことに愚かな現実である。やるべきことを先延ばしにし、毎日の楽を取って、責任転嫁し続けたツケが回ったのだ。それがすべてなのである。

 

『何でもあれこれ命令してやらせるのではいけない。それでは言われたことしかしない人ばかりになってしまう。やはり仕事は思い切って任せることである。そうすることによって、その人は自分でいろいろ考え工夫するようになり、その持てる力が十分発揮されて、それだけ成長もしてくる。』

 

確かに松下幸之助の言う通りだ。しかし、これは必ずしも『仕事』に限ったことではない。『人生』に当てはめて考えても同じことが言えるのである。いや、このような部下を持っている私からすれば、どちらかというと『人生』に当てはめて考えた方がしっくり来る。

 

つまり、『人生は、思い切って任せること』と解釈するのだ。口でいくら言っても、あるいは手を出しても、制裁金を課しても、彼は一向に変わることはなかった。だが、親から、年齢から、そのようにして内から強制的に『矯正』が入ることで、次第に自分の心から未成年のような甘えた考え方が淘汰されるようになってくる。

 

未成年

 

そりゃあ、ものわかりのいい人間、できる人間からすれば彼の歩幅はあまりにも小さく、人生の浪費である。しかし、世の中には病人もいるわけで、だとしたら歩ける人生のペースは、各人で異なるのだ。思い切って人生を任せてみる。それは、彼を10年以上見てきた私が、(たしかにそうかもしれない)と感じる、人生の教訓である。その結末がどのようなものになるかは、また追記することにしよう。とにかく言えることは、教育というのは一筋縄ではいかないということである。

 

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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