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虫歯の詰め物や銀歯は口臭の原因?虫歯(う蝕)も悪化すると口臭の原因となる

虫歯は口臭の原因?詰め物や銀歯は?

虫歯は『歯に穴が空いて痛くなる』のに対し、歯周病は『歯の周りが炎症してニオイが出る』特徴があります。したがって、どちらかというと口臭が出るのは歯周病です。

しかし、虫歯もその穴に歯垢(プラーク)が溜まれば、そのプラークからニオイが出ます。また、悪化して詰め物の奥が虫歯になる2次カリエスの状態になるとイオウのようなニオイを出します。

 

詰め物や銀歯のような『酸素が少ない』部分は、その状況を好む嫌気性菌(ニオイを出す悪玉菌)が繁殖しやすい場所ですので、ニオイが出やすく、また金属と自分の歯の境目部分は、被せものがない場合に比べて何十倍も虫歯になりやすくなっていると言えます。丁寧なプラークコントロールが必要だということです。

先生

虫歯があるってことは、プラークが溜まりやすい人ってことだからね!そういう人は口臭が出がちかもね!
更に詳しく知りたい人は、以下の記事を見るっす!

ハニワくん

虫歯と歯周病の違い

虫歯と歯周病は違うものです。基本的に口臭の原因となるのは歯周病の方ですね。

 

虫歯・歯周病の原因

虫歯 ミュースタンス菌、プラーク、食事による脱灰
歯周病 プラーク、歯石

 

では歯周病になる流れを見てみましょう。

 

STEP.1
プラークを放置すると歯肉の炎症が起こる
 
STEP.2
歯肉炎が続くと、歯周ポケットができる
 歯周ポケットの中にはプラークがたまりやすく、細菌が棲みつきやすい。
STEP.3
炎症が進むと、セメント質・歯根膜・歯槽骨などにも及ぶ
  それらが破壊されるようになった状態を『歯周炎』と呼ぶ。
STEP.4
歯周ポケットから膿が出て口臭がひどくなる
 
STEP.5
歯がぐらつきだし、最後には抜ける。
 

 

『歯周ポケットから膿が出て口臭がひどくなる』と出てきましたね。そして虫歯になる流れは以下の通りです。

 

STEP.1
ミュースタンス菌が口に入る
 
STEP.2
飲食物の糖分を分解し、グルカンというネバネバした物質を作る
 歯の表面に張り付いてプラークを形成する。
STEP.3
菌が増殖するとバイオフィルムと呼ばれる膜となり歯を覆う
 歯ブラシも抗菌剤も太刀打ちできないほどの強固なバリア。
STEP.4
この絶好の環境の中でミュースタンス菌は糖分を餌に酸を作り、放出し続ける
 
STEP.5
この酸がエナメル質を少しずつ溶かし、歯の表面に穴が開いて虫歯となる
 
STEP.6
エナメル質は人体で最も硬い組織。
 

 

もう一つの流れがこうですね。

 

STEP.1
食事をして口の中が酸性になる
 
STEP.2
エナメル質からミネラル分が溶け出す『脱灰』が起こる
 脱灰が始まるのはpH5.5より下がったとき。
STEP.3
本来は『緩衝能』という唾液の力によって『再石灰化』が行われる
 これによって脱灰した部分が修復される。
STEP.4
しかしあまりにも一日に脱灰が頻発すると再石灰化が間に合わない
 結果的に修復が間に合わず、穴が空きやすくなる
STEP.5
虫歯になる
 

 

ポイントは、

 

  • ミュースタンス菌
  • よく噛んで食べる

 

です。つまり、『和食等の甘さを控えた健康的な食事』を、『よく噛んで食べる』ことで歯に余計な物質が付着するのを防ぎ、たっぷりと唾液を出して歯の状態を『中性』に戻して『再石灰化』させて歯の修復をすることで、虫歯を予防できるのです。

 

先生

甘さを控えた食事も、よく噛んで食べることも、すべて重要な要素だからね!これが甘いものだったり、あるいは噛まないということになるとガラッと話が変わるよ!
うーむ、なるほど!

ハニワくん

虫歯で口臭は出る?

虫歯は『歯に穴が空いて痛くなる』のに対し、歯周病は『歯の周りが炎症してニオイが出る』ということです。しかし、どちらも『痛み、ニオイ』があることには違いありません。虫歯とてその原因のプラークにはニオイがありますし、歯周病とて炎症が起これば痛みがありますからね。また、『日本人はなぜ臭いと言われるのか 体臭と口臭の科学 (光文社新書)』にはこうあります。

イオウのようなニオイ う蝕=虫歯

 

(省略)虫歯は、小さなものではそんなににおうことはないが、進行して神経まで侵されたり、詰め物の奥が虫歯になる2次カリエスの状態になると、においが起こるようになる。イオウのようなニオイがする。

 

ですから、虫歯も進行してしまうとニオイを発生させ、口臭の原因となるのです。虫歯も歯周病も、その原因はプラーク(歯垢)です。そしてそのプラークは、実は細菌と細菌がつくりだす物質(酸性物)のかたまりなんですね。実はプラーク1mgの中にはおよそ10億個の細菌が含まれていると言われています。その細菌については下記の記事に書きました。

 

 

 

なるべくこのプラーク(細菌)は口の中から除去しなければなりません。そうしなければ口腔内は『最適化』されないのです。つまり、虫歯・歯周病・口臭が引き起こされるわけですね。

 

ニオイは虫歯よりも歯周病の方が強くなりますが、原因のプラークがニオイを発します。そうなると、『虫歯あるところにプラークあり』ですから、『虫歯あるところにニオイあり』ともいえるわけですね。それに、虫歯で歯に穴が空いた場合、そこにプラークが溜まりやすくなります。したがって、虫歯でも口臭の原因となると言えるでしょう。

 

虫歯と歯周病の原因とニオイの発生場所

原因 ニオイの発生場所
歯周病 ミュースタンス菌、プラーク、食事による脱灰 歯周ポケット
虫歯 プラーク、歯石 穴の開いた歯

 

先生

虫歯よりも歯周病が口臭の原因だと言われるけど、虫歯もその原因のプラークもニオイを発する可能性が十分にあるよ!
なるへそ!

ハニワくん

詰め物・被せ物をしても虫歯になる

『図解 むし歯 歯周病の最新知識と予防法』には『詰め物・被せ物による虫歯の修復治療』として、以下の例を挙げています。

 

レジン修復

虫歯の部分を削り、パテ状の白いプラスチック樹脂を詰め、特殊な光を当てて固める。

 

MMシリーズを使用したコンポジットレジンの修復


 

インレー修復

虫歯の部分を削り、歯の型を取ってインレーを作成し、歯科用セメントで固定する。

 

保険のインレーを外しコンポジットレジンで修復


 

クラウン修復

神経を取った歯などの治療では、歯冠部を大きく削る必要があるため、詰め物では対応できない。まず歯根部をコアと呼ばれる土台で補強してからクラウンをかぶせて固定する。

 

それぞれ動画があったのでイメージしやすくなっていますが、例えば下記の動画をご覧ください。

 

セラミッククラウンを使って白くてキレイな歯の仕上がりに!! White Tooth With Ceramic Crown!


 

この動画は、『銀歯を白くする』という目的を達成するためにどうすればいいかということを教えているものですが、この場合、『銀歯を外してセラミッククラウンを入れて歯を白くする』というのが目的ですから、まずはその一連の流れはいいですよね。

 

しかし、この動画の『48秒』あたりに、『銀歯の中には大きな虫歯がなかったので、支台の形成に入ります』とあります。つまり『銀歯の中にも虫歯が出来る』わけです。下記の動画の『37秒』のあたりに、銀歯の下に虫歯が出来ている例があります。

 

銀歯からメタルボンドクラウンのブリッジに 横浜桜木町歯科


 

『よくわかる家庭の歯学―歯磨き、歯周病予防から矯正治療、審美治療、インプラントまで』にはこうあります。

金属をかぶせた歯も虫歯になる

 

(省略)確かに、虫歯の歯が金属を溶かしてあなをあけることはありません。しかし、金属と自分の歯の境目部分は、被せものがない場合に比べて何十倍も虫歯になりやすくなっているのです。自分の歯の場合でも、歯と歯茎の境目は溝があり汚れが溜まりやすいのに、金属をかぶせてしまうとそれに輪をかけて汚れやすくなります。

 

金属と歯は”セメント”と呼ばれる接着剤で装着されていますが、どんなに精密に作っても、その隙間を細菌の大きさよりも小さくすることは不可能です。セメントが存在している間は何の問題もないのですが、そのセメントが唾液で溶けたり欠けたりすると、その隙間から虫歯の菌が侵入して二次う蝕という虫歯の再発を招きます。

 

したがって、金属をかぶせた歯は、何も治療されていない歯よりも、何倍も歯茎との境目に注意した手入れをしなければなりません。

 

ですから、たとえ詰め物・被せ物をして、金歯、銀歯だからといって、虫歯にならずに、口臭も出ないということにはならないということを覚えておく必要があります。

 

 

先生

銀歯でも金歯でも、詰め物、被せ物の場所の虫歯リスクは相当高いね!治療したはずなのにね!
うーむ!

ハニワくん

ニオイを出す細菌は酸素がない場所を好む

ただ、私は気が付いたら歯が銀歯でしたが、つまり20年以上銀歯が奥歯にある状態で過ごしていますが、その部分が虫歯になったとか、そこから口臭が出たということはありません。それから歯医者に行ったことはありますが、その銀歯とは関係ない場所が痛んだりとか、そういう理由ですね。例えば、前歯の一つがセラミックになっていますが、銀歯とは関係ありません。

 

したがって、この本は『何十倍も虫歯になりやすくなっている』と言いますが、私個人としてはそういう印象はないということになります。たまたま歯医者さんの腕がよかったのか、あるいは『磨きやすい歯』が銀歯だったからなのか理由はわかりませんが、もしかしたら『磨きづらい歯』に詰め物があった場合、虫歯になりやすかったのかもしれません。私のような例もあるということでしょう。

 

もし銀歯や詰め物の中が虫歯になっていた場合は、そこが細菌の棲み処になっていたということになります。しかもそれは『ニオイを出す細菌』です。ニオイを出す細菌は、酸素を嫌う嫌気性菌ですから、そのような酸素がない場所を好むのです。

 

自律神経や環境によって口の中に起きる変化

繁殖する菌 分泌される唾液 ニオイ
交感神経優位 悪玉菌。酸素を嫌う嫌気性菌 ネバネバ唾液(粘液性唾液) する
副交感神経優位 善玉菌。好気性菌脂臭 サラサラ唾液(漿液性唾液) しない

 

このような嫌気性菌はその他にも、

 

就寝中

 

ストレスを負う

 

等の条件によって繁殖します。口の中に『ニオイを出す細菌』がいればそりゃあ口臭が出てしまいますよね。下記にあるように口臭の原因はたくさんありますが、

 

様々な口臭の原因とニオイの種類

歯周病・虫歯 イオウのニオイ
胃腸病 卵の腐ったニオイ
肝臓病 ネズミ臭(濡れ雑巾とニンニクが混ざったようなニオイ)
糖尿病 甘い、甘酸っぱいニオイ(ケトン体)
腎臓病 アンモニアのニオイ
呼吸器系疾患 生臭い、肉の腐ったニオイ
心臓病 生臭い、肉の腐ったニオイ
唾液の減少 雑巾や布巾のような生乾きのようなニオイ

 

もし、口の中から原因不明のニオイがして、そこに詰め物があった場合は、その中にある細菌が原因かもしれません。一度歯医者で診てもらうのがいいでしょう。また、そうでない人も今まで以上に詰め物の部分はケアをするように心がけましょう。

 

先生

理論的には嫌気性菌(ニオイを出す悪玉菌)はそういう場所が好きだからね!確かにそれを考えるとそこが口臭の原因になる可能性があるね!
たしかに!

ハニワくん

 まとめ✔ 
  1. 虫歯と歯周病は違うもの。
  2. 『和食等の甘さを控えた健康的な食事』を、『よく噛んで食べる』ことで歯に余計な物質が付着するのを防ぎ、たっぷりと唾液を出して歯の状態を『中性』に戻して『再石灰化』させて歯の修復をすることで、虫歯を予防できる。
  3. 虫歯は『歯に穴が空いて痛くなる』のに対し、歯周病は『歯の周りが炎症してニオイが出る』ものだが、どちらも『痛み、ニオイ』がある。
  4. 虫歯も進行してしまうとニオイを発生させ、口臭の原因となる。
  5. プラーク1mgの中にはおよそ10億個の細菌が含まれている。
  6. 銀歯の中にも虫歯が出来る。
  7. 金属と自分の歯の境目部分は、被せものがない場合に比べて何十倍も虫歯になりやすくなっている。ニオイを出す細菌は酸素がない場所を好む。