Contents

ソクラテス『重要なのは後始末ではない。前始末である。』(超訳)

古代ギリシャ哲学者 ソクラテス画像

内省

何かが起きてからでは遅い。何かが起きる前から『不測の事態』を想定し、準備しなければならない。それが『知性』だ。たとえば『カウンターインテリジェンス』とは、テロを水際で食い止めるような前始末を言う。そういうことが重要なのだ。

 

リンカーンも言う。

 

人間は、『予測』出来ることすら準備と警戒を怠り、あるいはそういう人間を『神経質』だとかいって揶揄することがある。彼らは自分たちの平安な人生が『知性』ある人間に守られているということを理解していないだけだ。

 

ゴミ収集をする清掃スタッフがいなければ、街はゴミと異臭とカラスとウイルスだらけになる。家を掃除する主婦がいなければ、部屋はゴミとネズミとゴキブリとハエと異臭で大騒ぎだ。ストレッチもそう、健康診断もそう、持ち物検査もそう、防犯カメラもそう、職務質問もそう、全ては、未然に防ぐため、あるいは、取り返しのつかないことを防ぐために行われる『知性』だ。

 

私も、その『知性』を軽んじていた時代が長くある。だから言えることだが、『知性』を見下し、敵に回さない方が良い。それよりも味方につけ、自分の武器とし、盾とするのが賢明だ。

 

例えば職務質問だが、20代の私は派手な格好をして街を練り歩くので、よく職務質問をされ、激昂していた。決めつけるやり方も、カメラに映らないように囲むやり方も姑息だし、余計に逆撫でさせた。だが、実は職務質問によって犯罪が未然に防げているというデータがあるのだ。職務質問をする地域としない地域では、明らかにしている地域の方が事件や事故が少なかった。

 

そういう事実を知ると、私がやっていた行為こそ『逆撫で』だったと思い知るのだ。だから敵に回さない方が良い、と言ったのだ。真理に逆らうことは絶対に出来ないからである。

 

例えば警察なら、かつての私のように『敵視』してしまえばパトカーを見つけただけで腹が立ってしまうが、『武器と盾』だと思えば、まるで親衛隊だ。我々の生活を脅かす脅威から守る、心強い警備隊になるではないか。目の前の理不尽な状況に憂うのではなく、 目先の平安と怠惰に甘んじるのでもなく、 何より大事にしなければならないのは『知性』なのである。

 

 

注意

※これらの言葉は参考文献『これならわかるソクラテスの言葉』や史実に基づき、自らの生きる糧、自らを戒めるため、内省の為に日々書き留めたものです。史実を正確に把握したい方は正当な書物をご覧ください。

関連する『黄金律

『「一歩」の価値をどう評価するかで、その人間の人生は決まる。』
『失敗したと思っても絶対に諦めるな。そもそもそれは、「失敗」ではない。』
『一つのことに集中する人間だけが手に入れられる圧倒的な力がある。』

ソクラテスに関する他の記事