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カント『人間は安楽に満足して生きたいと思うが、自然は人間が安楽と無為の満足に甘んじさせずに、苦労や労働に打ち勝つ手段に知恵をしぼらせようとして、苦労や労働の中に人間を放り込む。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

『楽をして生きていきたい』という発想が、思慮浅いときには必ず頭をよぎる。楽をして金を稼いで、私利私欲の限りを尽くす。こういうことは、思慮を浅くした状態の人間であれば、別に特別な事でも何でもなく、誰しもが、全員が間違いなく頭をよぎる発想である。だが、その『思慮』が深くなればなるほど、(その発想はダメだ)という発想が頭をよぎる様になってくる。ここにあるのは自制心であり、自律心である。

 

 

では、なぜそういう考え方で生きてしまってはいけないのだろうか。簡単だ。社会の秩序が破綻するからである。例えば、日本文芸社『脳とカラダの不思議』にはこうある。

一般の動物は、育てやすい季節に出産を行えるように発情期というものが脳の中にプログラミングされているが人間の場合はいつでもセックスが可能だ。これは、脳の中の大脳皮質が深く関係している。生殖に関するメカニズムを担っているのは脳幹にある視床下部であるが、人間の場合は大脳皮質の前頭連合野も性行動に深く関係している。もし、視床下部だけに性行動が支配されているとしたら、人はひたすら欲望の赴くままにセックスを求めて、社会的な秩序はあっという間に崩壊してしまう。

 

人間が『理性』を持たずに『野生化』するということは、社会秩序の破綻を意味するのだ。法律も、ルールも、マナーも、道徳も全て、その『社会秩序を守る為』に存在している。その一線を超えることがあれば、誰かが傷つくようになっているのだ。

 

次に考えるのは聖書の『伝道者の書 5章』にあるこの一文である。

『見よ。私がよいと見たこと、好ましいことは、神がその人に許されるいのちの日数の間、日の下で骨折るすべての労苦のうちに、しあわせを見つけて、食べたり飲んだりすることだ。これが人の受ける分なのだ。実に神はすべての人間に富と財宝を与え、これを楽しむことを許し、自分の受ける分を受け、自分の労苦を喜ぶようにされた。これこそが神の賜物である。こういう人は、自分の生涯のことをくよくよ思わない。神が彼の心を喜びで満たされるからだ。』

トルストイは、

 

と言ったが、『苦労や労働の中』にある『幸せ』というものが、人間が堂々と得られる『満足』のカギなのである。

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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