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老子の名言・格言一覧

中国哲学者。生誕紀元前6年頃。通称『道教創案の中心人物』。老子は中国道教を起こしたといわれる哲学者です。詳しい生没年は不明で、紀元前6世紀頃に活躍したといわれる説もありますが、伝説上の人物として扱われることもあったり、複数の人物を統合させたという説があったりします。(画像

名言一覧

20個あります

『他者を知ることは知恵。自分を知ることは悟り。』

『禍福は糾える縄の如し。』
『禍は、足るを知らざるより、大なるはなし。』
『その光を和らげ、その塵に同ず。』
『大怨を和すれば、必ず余怨あり。』
『泥水も、そのままにしておくと綺麗な水になる。』
『器いっぱいに盛ってこぼすまいと心配しながら持っているくらいなら、程よいところで盛るのをやめた方が良い。』
『金持ちだからといって奢り高ぶれば、他人からとがめられる。成功し有名になった後、その地位から身を引くということは天の道にかなった行為だ。』
『自ら自慢する者は業績を認められない。自ら才能を誇る者は、人の長になれない。このような行いはみんなが嫌う。よくわきまえた者は決してそういった行動はしない。』
『軽諾は必ず信をすくなくす。』

10。
『善く戦う者は怒らず。』
『人に与えて、己いよいよ多し。』
『多聞なればしばしば窮す。中を守るに若かず。』
『大道廃れて仁義あり。』
『吾が言は甚だ知り易く、甚だ行い難し。』
『その長ずる所を尊び、その短なる所を忘る。』
『大器は晩成す。』
『上善は水の如し。』
『智者学者にあらず、学者智者にあらず。』
『知者は言わず、言者は知らず。』

20。

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老子の格言と向き合って内省する

老子とは(画像

中国哲学者。生誕紀元前6年頃。通称『道教創案の中心人物』。老子は中国道教を起こしたといわれる哲学者です。詳しい生没年は不明で、紀元前6世紀頃に活躍したといわれる説もありますが、伝説上の人物として扱われることもあったり、複数の人物を統合させたという説があったりします。老子の思想の中心になっているのは無為自然の思想です。宇宙の現象は、人の生死も含めて必然の法則が支配していて、何事にも私意は入り込む余地がないという、一種の運命論のようなものです。

 

ここから派生して、無から始まって無に帰るはずの人がさまざまな我執に振り回されてあくせくしているのは無駄なことなので、無駄な見栄や欲を捨てればもっと人生は楽しくなるはずだ、という考えを展開しています。中国ではとても幅広く信奉された思想ではあるものの、日本では孔子の儒教の方が受け入れられていたのはとても特徴的です。儒教の何かを禁ずる考え方とは対照的な老子の教えが厳しい戒律に縛られていた日本の封建文化には馴染まなかったということでもあります。

 

今日に伝わる名言としては、天は万物を生み出すが所有はしない。また育てもするが、支配しようとはしない、という言葉があります。老子が説いて回った戦争のない世の中、兵器が使用されない世の中など、平和を理想とした思想を象徴する、すべてのものは平等であるという真理を象徴した言葉です。近代の人権に対する考え方にも近く、改めて世界的に老子の教えが見直されている理由が理解できる言葉でもあります。