Contents|目次

寝すぎる『男性』は『13.6倍』も死亡率が上がるってマジ?

昼寝をするのはかなり有効だ。私も仮眠を取り入れてから、面白いくらいに自分の体調が良くなった。例えば、口唇ヘルペスの持病が出なくなった。

 

私の場合、仕事、運動、ゲーム、休み嫌いと、体を酷使する習慣があるので、そのストレスと疲労によって免疫力が低下し、よく唇にかゆみを伴う水疱瘡ができるヘルペスウイルスの暴走を許していた。間違いなくこれは仮眠のおかげだ。100%と言っていい。それは私が10年以上もこの持病と闘ってきたからこそ断言できることだ。

 

つまり、仮眠というのは免疫力を回復させるのである。免疫力さえあれば、あらゆるウイルスや細菌から自分の身を守ることができる。免疫力は人間の『警備隊』だからだ。しかし、どうもその仮眠も度が過ぎると逆に死亡する可能性が上がるという。

 

『脳が突然冴えだす「瞬間」仮眠』にはこうある。

長すぎる仮眠はかえって寿命を縮める!

南ヨーロッパや南米に行くと、お昼過ぎにレストランやショップが閉まってしまうことがあります。『シエスタ』と言って、みんな昼寝をしてしまうからです。(中略)ただ、シエスタが健康に悪影響を及ぼすこともあります。シエスタが長すぎると、心筋梗塞が起こりやすくなるのです。心筋梗塞の患者さんと健康な人を調べたところ、シエスタが20分以下の人は心筋梗塞になる危険率が23%低下しますが、45分の人で1.3倍、1時間半の人で1.7倍とリスクが上がることがわかっています。

 

また、シエスタの時間と死亡率にも深い関係があります。イスラエルからの報告によると、女性ではシエスタの習慣がない人に比べて、1時間以下のシエスタをしている人は心筋梗塞におる死亡率が4.7倍、1~2時間の人は5.6倍もありました。男性では、シエスタを1時間以下しかとらない人は全くしない人と同じ程度の死亡率でしたが、1~2時間の人で2.6倍、2時間以上になると13.6倍も死亡率が高くなっていました。

 

[若い女性のシエスタ(『ハンモック』ギュスターヴ・クールベ画・1844年)]

 

シエスタというのは、スペインでは当たり前の習慣だ。南ヨーロッパや南米でもある。あるメキシコで歴史調査をしていた日本人が、協力してくれた現地のメキシコ人がこのシエスタのせいであまり仕事が進まなかったと嘆いていたが、働きすぎる日本人とは価値観の違う習慣が、世界の一部では見られるのである。

 

確かに言ったように、昼に仮眠をすることはとてもいい。しかし、その昼寝が20分以下の人は心筋梗塞になる危険率が23%低下するが、男性の場合、2時間以上になると13.6倍も死亡率が高くなっていたのである。

 

シエスタによって心筋梗塞になる危険率

20分以下 23%低下
45分 1.3倍に上昇
1時間半 1.7倍に上昇

女性の場合

1時間以下 4.7倍
1~2時間 5.6倍

男性の場合

1時間以下 しない人と同じ
1~2時間 2.6倍
2時間以上 13.6倍

昼寝(仮眠)が睡眠に与える影響は?『寝だめ、食後の睡魔、睡眠負債』について

 

なぜ男性だけなのかはわからないが、どうも寝すぎることも体に良くなさそうだ。仮眠をするなら『20分程度』にするのがいいだろう。私もそのくらいの仮眠を一日に何度か入れるようにしている。実際には眠れない時の方が多いが、目をつぶるだけでも十分効果があるので、間違いなく仮眠は取り入れるべきだ。

 

様々な仮眠の種類

ナノ・ナップ 瞬間仮眠。一瞬~数秒
マイクロ・ナップ 1分~数分。
ミニ・ナップ 10分。
パワー・ナップ 20分。
ホリデー・ナップ 90分。

 

MEMO

『ナノ・ナップ』のような目を閉じるだけでも十分睡眠負債は減らすことができる。

 

 

参考文献

当サイトの主な参考文献