Index

フィッシャー・タイガー『おれはもう…!!!人間を……!!!愛せねェ……!!!』

自分の人生が、生きるか死ぬかという究極の場面で、『それをして生きながらえるくらいなら』 と、自ら選択肢を減らす覚悟を持って、この人生を生きているだろうか。 例えばソクラテスは、『無知の知(知っている様に振る舞っているけど、本当は何も知らないはずだ)』 という知性を説いて回ったことが仇になり、たったそれだけのことで恨みを買い、 裁判にかけられて死刑を求刑された。ソクラテスは『どんな刑を求めるか?』という質問に対し、こう答えた。

『どうも何も、何もしていないのだから、むしろ褒美を取らせてほしいね。』

 

そしてソクラテスは益々反感を買い、死刑求刑の票を多く獲得した。 だがソクラテスは断固として言った。

 

彼曰く、

『私が彼らに、減刑を求刑する。 今まさに『無実』な人間を裁判にかけて集団殺人をしようという『無知』な人々に対し、 『死にたくない』と懇願する。 そんなことをしたら今まで私がやってきたこと、信じてきたことが水の泡だ。 わたしは、善いことかもしれない死を、 はじめから、よくわからないのに恐れて逃げることは絶対にしない。

 

そして、幼馴染のクリトンに脱獄を進められても断り、 死刑執行の日にこう言った。

『お別れのときが来た。君たちは生きながらえるため、私は死ぬために別れるのだ。 君たちと私のどちらがより幸福なのだろうか? 答えることが出来るのは神のみである。』

 

そしてソクラテスは毒水を飲んで、その人生に幕を閉じたのだ。 だがソクラテスの場合は、最初から最後まで『知性』を愛したから動じなかった。 ではもし『知性』とは無縁の人生、 例えば『情熱』とか、『男気』などということを信条にして生きている人は、 その死に際の究極の選択で、どう判断すればいいだろうか。 人を信じる『情熱』は間違いなく尊い。だが、 その『情熱』によって、心がかきむしられることになるのだ。

 

『この世にゃァ心の優しい人間達はいっぱいいるんだ!!! そんな事はわかってる!!!なのに…死んで消えゆく者達が!!! 恨みだけこの世に残すなんて滑稽だろう!!! …頭じゃあわかっていても…!!! おれあはもう心の”鬼”が邪魔をする 体が…その血を拒絶する!!! おれはもう…!!! 人間を……!!!愛せねェ……!!!』

 

 

Vアニメ「ワンピース」15周年記念!15の名場面で綴る感涙PV

※画像は以下の参考文献から引用しています。

 

一言

この記事は2009年に書いたものです。とても未熟な時期に書いたものなので、いずれまた修正いたします。またこの記事は運営者のワンピースに対するリスペクトの想いから書いていますが、もしこの画像の著作権が問題になる場合は、画像をすぐに削除いたします。