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ニコ・オルビア『歴史は…人の財産 だけど過去から受け取った歴史は 次の時代へ引き渡さなくちゃ消えていくの』

人間の歴史や精神年齢については、前回書いた通りだ。例えば、聖書の起因(おこり)は、紀元前4世紀、つまり、2400年以上も前であるが、その計り知れない時間の中で、”変わらない真実”があるということは、いまだに多くの人間が、生きるバイブルとして敬っている事実を見れば、一目瞭然である。私は無宗教者である。むしろ、この聖書という存在に、どれだけ苦しめられてきたことか。だが、”差別”はしない。したらその分だけ、自分の器が小さくなってしまうからだ。

 

そんな私が、例えばその聖書の1節の中で好きなのが、亡き父親が一番好きでもあった、この言葉だ。

『見よ。私がよいと見たこと、好ましいことは、神がその人に許されるいのちの日数の間、日の下で骨折るすべての労苦のうちに、しあわせを見つけて、食べたり飲んだりすることだ。これが人の受ける分なのだ。実に神はすべての人間に富と財宝を与え、これを楽しむことを許し、自分の受ける分を受け、自分の労苦を喜ぶようにされた。これこそが神の賜物である。こういう人は、自分の生涯のことをくよくよ思わない。神が彼の心を喜びで満たされるからだ。 』

 

これら、聖書の言葉を素直に聞き入れるまでに、想像を絶するほどの時間と労力がかかった。まず、『神』と言っている時点でそれを理解できないから、どうしようもなかったのだ。だが、私は”いろいろ”あった。科学も進歩した。この言葉の意味を理解できるようになったとき、私は初めて、聖書の実力というものを、思い知ったのだ。科学で証明できなかった時代、その不可思議で説明できない現象を、『神の所業』として、そこからあらゆる神が生まれたとか、そういう話は長くなるので置いておくが、この言葉を現代の科学で説明すると、『限界効用の逓減(げんかいこうようのていげん)』と同じ真理の話をしているということに気づくことができるのだ。

 

『限界効用の低減』を簡単に説明すると、仕事終わり、一杯目のビールは美味いのに、二杯目、三杯目と飲むにつれ、ビールの味が落ちていく。これこそが、『限界効用の低減』の原理である。誰もが経験しているはずだ。では、一体なぜ?そういうことの答えを、先人達が遺した歴史で、教えてくれているのだ。

 

 

『ロビン ”オハラ”の学者ならよく知ってる筈よ “歴史”は… 人の財産あなた達がこれから生きる未来を きっと照らしてくれる』

『だけど 過去から受け取った歴史は次の時代へ引き渡さなくちゃ消えていくの”オハラ”は歴史を暴きたいんじゃない過去の声を受け止めて守りたかっただけ…!!』

 

我々の祖先が、幾多の理不尽や混沌の時代に憤り、嘆き、悲しみ、そして喜びを見出したその人生の中で、見つけた法律や答え。導き出した倫理や道徳。見出した技術や医術。我々は、その想いを無駄にすることなく、子孫へとまた、繋いでいく、言わば人生とは、そういう『リレー』なのである。”悔いのない人生”とは、そういうことを理解したときに見えた『一本の道』を、揺るぐことなく走り続けることで完成する。それを見出だし、実行するのは容易ではない。だが、だからこそ、挑む価値があり、生きがいになるのだ。

 

 

Vアニメ「ワンピース」15周年記念!15の名場面で綴る感涙PV

※画像は以下の参考文献から引用しています。

 

一言

この記事は2009年に書いたものです。とても未熟な時期に書いたものなので、いずれまた修正いたします。またこの記事は運営者のワンピースに対するリスペクトの想いから書いていますが、もしこの画像の著作権が問題になる場合は、画像をすぐに削除いたします。