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ウソップ『敵わなくたって…守るんだ……!!!』

ホームでふんぞり返っている人間を、私は格好いいとは思わない。アウェーで実力を試す人間こそ、真の勇者だと思うのだ。確かに、ホームで人間は、アウェーの状態よりも良いパフォーマンスが出来る。それは、だれでも知っていることだ。私の周りにも、ホームの力を最大限に利用しようという人間は多かった。だが彼らを見ていると、どこか”虚しい”。どこか、”真価”に自信の無い人間が、”誤魔化して”いている様は、 “無様”にも見える。あ

 

る精神分析医は言う。

『本当の天才は、あえて華やかな約束された道を捨て、自分が想う、違う道へ行くことがある。』

 

約束された道を生きる。これは、贅沢な悩みだ。途上国や戦争に巻き込まれている人々からすれば、約束された人生ほど、有難いものはないのだから。だが、それ(安定)はそれ。これ(挑戦)は、これだ。前述した彼らもまた、それ(約束された人生)が10年も続けば、次(限界への挑戦)の段階に、目を向けるようになるだろう。ホーム(約束された道)でふんぞり返る人生はどこか、臆病だ。自らアウェーを求める人間は、それに気づいた人。彼らは、こう自問する。

 

(自分は本当に、臆病な人間なのだろうか?)

 

(いや、そんなことはないはずだ。)

 

以前書いたPRESIDENTでの特集、『金持ち運を掴む黄金原則』の中には、こう書いてある。

7.失うことに抵抗が無い

 

稼ぐ人は、お金やものに執着しない。それどころかいまの仕事や地位にも固執しない。安定して収入を得られるポジションにいても、あっさり捨てて転職や独立をしたり、まったく違う分野に挑戦する。現状が頭打ちだから新天地を求めるというわけでもない。たとえ将来が約束されても、そんなことに関心がないかのように環境を変えていく。いま持っているものを失うことに、なぜ抵抗が無いのか。それは根底のところで自分というものを信じているからだ。成功する人は、どのような環境になってもまわりの人とうまくやれるし、食べていけるという自信を持っている。稼ぐ人は、成功するための原理原則を知っているといってもいい。成功するためには土台になる考え方、つまり原理原則とそれを具体化する技術の両方が必要だが、原理原則さえ本物であれば、じつは何をやっても成功する。企業も同じ。

 

成長し続ける企業は、市場の変化に応じて新しい商品やサービスを出していく。そうした企業は、高い開発力に成長の秘密があると考えられがちだ。しかし、ほんとうに大事なのは理念やミッションだ。企業活動のベースとなる考え方がしっかりしているからこそ、現象に合わせて対応を柔軟に変えていけるのだ。松下幸之助や稲盛和夫の本を読むと、描かれているのは人間観や哲学の話であり、商売の話はほとんど触れられていない。それでも多くの人が手に取るのは、そこに原理原則があるからだ。

 

 

まさに、自らをアウェーにさらす人間は、一流の人間を目指す、『本物志向』の真の勇者だと言っていいだろう。また、東大卒の著名な脳科学者、茂木健一郎氏の著書、『アウェー脳を磨け!』にはこうある。

『脳が成長するとは、簡単にいうと、脳内の神経細胞ニューロンをつなぐシナプス結合が変化するということをいいます。それによって新たな回路が構築され、それまでできなかったことができるようになるのです。ただし、脳内の回路はいったんできあがると安定してしまうので、シナプスをつなぎかえるといっても、そう簡単にはいきません。そのためには脳に負荷を掛ける必要があります。現在の自分の能力ではできないことに何度も何度も挑戦する。そして、ようやくその壁を超えられた時、脳内に快楽物質であるドーパミンが放出され、ようやくシナプス結合が変化するのです。

 

(中略)つらいと感じている時は、簡単にできることではなく、さらなる高みを目指して新たな分野にチャレンジしているということですから、脳は確実に成長しているのです。(中略)ましてやホームグラウンドで負荷の低いことばかりやっていたら、脳はその楽な状態に慣れてしまって、あえてつらいことや面倒なことに挑戦しようという気力はどんどん衰えていってしまいます。

 

アウェーに身をさらす人間は、これらの事実を本能的に理解し、自らを奮い立たせるのだ。また、著書にはこうも書いてある。冒頭で私は『ホームに居る人は臆病』だという見解を書いたが、今本を開きながら読み進めると、茂木氏が全く同じ言いまわしをしていたのだ。

『居心地のいいホームにずっとい続けると、人はだんだん臆病になっていきます。(中略)イチローがメジャーリーグに挑戦したときのことを思い出してください。卓越したバッティング技術は、すでに日本のプロ野球界では証明済みだったものの、メジャーでも通用するという意見はほとんどありませんでした。せいぜい2割8分がいいとこだろう。非力だからレギュラーは難しい。そういうマスコミや著名な評論家の声は、当然、イチローの耳にも入っていたはずです。でも、彼は挑戦をやめなかった。自分の主張を貫いて海を渡り、見ごとに結果を出しました。

 

もし、彼が『メジャーに挑戦など無謀だ』という周囲の声に耳を傾けて日本にとどまったなら、いまごろはそのバットで、日本のプロ野球界の記録を塗り替えていたことでしょう。でも、それで終わりです。メジャーリーグで十年連続年間二百本安打を達成し、世界中にその名を知らしめるという、さらに大きな成功を収めることはなかった。(中略)臆病な人というのは、自らその無限の可能性に蓋をしてしまっているようなものなのです。』

 

本物の人間は、心底が叫ぶ本音を、聴き洩らさない。

 

(─今だ。今勝負しなければ、後悔するんだ。負けるかもしれない。恥をかくかもしれない。もしかしたら、死んでしまうかもしれない。でも、今やらなければ、きっと一生後悔するんだ。人生は、負けてしまったら終わり?死んでしまったら終わり?いや、人生は、諦めたらそこで、終わりなんだ。)

 

 

『敵わなくたって…守るんだ……!!!あいつらはおれが守る!!!!』

 

勝つのが分かっている道で喜ぶような、勝ち逃げばかりの、二流、三流(小さい人間)に成り下がってはならない。負けるかもしれない。負け戦なのかもしれない。だが、それがどうしたというのだ。

 

ファーストリテイリング(ユニクロ)社長、柳井正氏は言う。

『連戦連勝しているような企業(人間)は、安易な道を選択しているにすぎない。連戦連勝などありえない。新しいことをやれば失敗して当然。1勝9敗でもいいくらい。優秀な経営者は連戦連敗だと思っている。ビジネスは理論どおり、計画通りには絶対いかない。だったら早く失敗して、早く考えて早く修正する、それが成功する秘訣だ。』

 

勝つのは分かった(勝負は見えた、約束された)のだろう?だったら、”その人生”は、もう体験したではないか。だとしたら次は、違う道だ。勝てる道(ホーム)を捨て、ふんぞり返る(見て見ぬふりをする)のを止め、違う道(アウェー)で勝負し、そこでも成功させたのなら、その実力は、本物である。どうせ死ぬのだ。生まれも環境も違うのだ。人間に、”勝つ”も”負ける”もないだろう。人間にとって本当に重要なのは、死ぬときに後悔しない生き方をすることだ。本当に勇気のある人間とは、そこから目を逸らさない人間のことである。

 

 

Vアニメ「ワンピース」15周年記念!15の名場面で綴る感涙PV

※画像は以下の参考文献から引用しています。

 

一言

この記事は2009年に書いたものです。とても未熟な時期に書いたものなので、いずれまた修正いたします。またこの記事は運営者のワンピースに対するリスペクトの想いから書いていますが、もしこの画像の著作権が問題になる場合は、画像をすぐに削除いたします。