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宮本武蔵の名言・格言一覧

日本剣豪。ライバルだった佐々木小次郎と決闘したことは、映画やテレビなどで良く知られていますが、彼は1584年に生まれた剣術家であり、刀を二つ使う二天一流兵法を作りだした人物でもあります。こうした面からは、彼が一流の剣術の技術を身に着けていたことが分かりますが、実際の宮本武蔵は、芸術家としても活躍していたと言われています。(画像

名言一覧

18個あります

『心は空なり。』

『われ事において後悔せず。』
『だいたい武士の考えていることを推測すると、武士はただ死を覚悟すること、という程度に考えているようだ。』
『武器の用法を習得せず、それぞれの武器の利点をも知らないというのは、武士としては少々嗜みの浅いことではないか。』
『いつでも役に立つように稽古し、いかなる事態にも役に立つように教えること、これが兵法の実の道なのである。』
『大工の棟梁は堂塔伽藍の寸法を覚え、宮殿や楼閣の設計図を理解し、職人たちをつかって家々を建てる。これは大工の棟梁も武家の棟梁も同じことである。』
『日々にその道に励んでも、心が本道に背けば、自分ではよい道と思っていても、正しい道から見れば実の道ではない。』
『これらは武士の道ではない。武士の道ではないけれども、これらの道を広く知れば、それぞれに納得するものがある。』
『戦場では、万事あわただしいときであっても、兵法の道理を極め平静な心が保てるよう、よくよく吟味しなければならない。』
『観・見ふたつの目の付け方があり、観の目(大局を見る目)を強く、見の目(細部を見る目)を弱くして、遠い所をしっかり見極め、近い所を大局的にとらえることが、兵法では最も大切なことである。』

10。
『固く決意して、朝な夕な鍛練して技を磨きつくして後、自然に自由になり、おのずから奇跡的な力を得、神通力の不思議があるのである。』
『「崩れ」ということはなにごとにもあるものである。その家が崩れる、身が崩れる、敵が崩れるというのも、時機にあたり、拍子違いになって崩れるのである。』
『敵の手の内を知れば、格段に有利になり勝利が得やすくなるものである。』
『自分の方から、虚心になって、早く強くしかけて勝つ利を得るのである。』
『敵の心の動揺が収まらないうちに、こちらが有利なように先手をかけて勝つことが肝要である。』
『敵に先手をとられたときと、自分から先手をとって敵にしかけたときとでは、倍も違うものである。』
『総じて太刀にしても、手にしても「いつく」という事を嫌う。「いつく」は死ぬ手であり、「いつかざる」は生きる手である。』
『戦いの姿勢は、平常の姿勢を兵法の姿勢とし、兵法の姿勢を平常の姿勢とすることが肝要である。よくよく吟味すべきである。』

18。

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宮本武蔵の格言と向き合って内省する

宮本武蔵とは(画像

日本剣豪。ライバルだった佐々木小次郎と決闘したことは、映画やテレビなどで良く知られていますが、彼は1584年に生まれた剣術家であり、刀を二つ使う二天一流兵法を作りだした人物でもあります。こうした面からは、彼が一流の剣術の技術を身に着けていたことが分かりますが、実際の宮本武蔵は、芸術家としても活躍していたと言われています。ちなみに、武蔵が巌流島で小次郎を待たせ、冷静さを奪ってアドバンテージ(有利性)を取ったあの有名な話は、小説家吉川栄治の創作です。

 

宮本武蔵は、水墨画を描いたり、木刀や馬に乗せる鞍などの工芸品も数多く手掛けていて、「鶏図」や「紅梅鳩図」「枯木鳴鵙図」などは国の重要文化財にも指定されているほどです。彼が現実の世界に実在していたことは紛れもない事実ですが、佐々木小次郎との決闘や、武術の面では謎に包まれている部分も多く、これまでたくさんの脚本家や研究家たちによって、映画やドラマ、小説などの作品が作られています。

 

宮本武蔵が後世に残した名言はたくさんあります。彼の名言はとてもシンプルなものが多く、彼の筋が通った生きざまを表したようなものは、その言葉を聞く私たちにとっては行間を読みながら意味を理解する「余白」がたくさん残されているものが多くなっています。例えば「空を道とし、道を空とみる」と言う名言は、欲や迷いのない真っすぐな心こそが人生では最も大切なことで、そうした心構えによって道は切り開かれるものだ、と解釈することができます。その他にも、「神仏を敬い、神仏に頼らず」や「千日の稽古をもって鍛とし、万日の稽古を持って錬とする」などがあります。